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ゲシュタルトの祈り

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ゲシュタルトの祈り
 
平木典子先生の 『新版 カウンセリングの話』 を読んでいます。
カウンセリングの理論の復習をしており出てきたのが
ゲシュタルト心理学をゲシュタルト療法としたパールズの言葉です。
 → Perls, F.S, 1893 - 1970
 
この方が描かれたゲシュタルト療法の精神を表現した
『ゲシュタルトの祈り』、良かったので紹介します。
 
 
ゲシュタルトの祈り
 
私は私のことをする。
あなたはあなたのことをする。
私は、あなたの期待に沿うために
この世に生きているのではない。
あなたも、私の期待に沿うために
この世に生きているのではない。
 
あなたはあなた、私は私である。
 
しかし、もし、機会があって
私たちが出会うことがあれば
それはすばらしい。
 
もし出会うことがなくても
それはいたしかたないことである。
 
 
ゲシュタルトとは、ドイツ語で『全体』とか『布置』を意味し、
パールズは『人間は部分を集めた合計以上のもである』と言っています。
 
何を言っているかよく分からないと思いますが、
人間がゲシュタルトを作る存在だと言う大前提に注目して、
固定化した認知の変容により人間の障害を取り除こうとしました。
 
例えば有名な2枚の絵、幾通りかの見え方があるはずで、
どちらに見えても間違いではないのですが、
どちらも見える場合は認知が固定化されていないと捉え、
どちらかしか見えない場合は見えない他方を否定するのではなく、
自身を肯定しつつも他の見え方があることを認める柔軟性を養成する。
 → これをカウンセリングの指針にもできるわけです。
 
見え方(認知)が固定化されていることが人の障害に繋がっており、
これを取り除こうとするのがゲシュタルト療法の考え方です。
パールズはこのような精神を『ゲシュタルトの祈り』に込めたそうです。
 
非合理的な考え方(irrational belief)を
合理的な考え方(rational belief)に修正する
論理療法にも通じる考え方でもあります。
 
今の自分に見えている現実は本当に真実なのか?
違った見方は無いのか、あったとすれば何故見えないのか?
考え出すと頭がこんがらがってしまうのも心理学の面白さですね!
 
 
2021年05月20日 21:59

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