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環境問題をまじめに考える!

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廃棄物の削減は今を生きる我々世代の必達事項!
 
今日(7/19)の日経新聞、やさしい経済教室では「ゴミ削減を考える」シリーズが始まりましたので、自身の経験を踏まえてゴミ問題を考えてみたいと思います。私事、2016年から2019年にかけて、廃棄物削減を主テーマに仕事をしていた時期がありまして、ゴミの問題は家庭だけではなく、産業界全域に関わる問題として、かなり深刻に捉えています。問題意識も持っています。業務上必要だったこともあり、資格も取得しています。
 
 特別管理産業廃棄物管理責任者資格
 
この資格は研修に出て、簡単なテストを受けるだけなので誰でも取得可能ではありますが(講義中は寝てはいけませんが)、取得することで廃棄物に関わる法律全般を知ることができるので職場では勿論、家庭でのごみ問題も自身のこととして受け入れられるようになります。
 
さて、年間のゴミの処理費用についてですが、浅利美鈴 京大准教授のコラムによると、一般廃棄物だけでなんと
 
 2兆910億円 国民一人当たり1万6,400円
 
ここで注目すべきことは、あくまでもごみを捨てるだけの費用であり、ゴミ自体が出て来るまでの費用は計上されていません。
 
加えてもうひとつ、大事なこととして、廃棄物の法令を知っている方ならだれでもご存知ですが、一般廃棄物だけでの費用、産業廃棄物は含まれていないようです。
 
廃棄物は法律で以下の区分に分かれています。
  • 一般廃棄物(家庭ごみ・事業系一般ごみ)
  • 産業廃棄物(事業活動により生じる廃棄物)
 
この区分けは知らないと結構厄介で、物理的に同じ廃棄物であっても出てくる場所(家庭か、事務所か、工場か)やゴミの位置づけ(処理費用が掛かるか否か)によって変わります。
 → 処理費用(運送費含む)がかからなければ有価物
 
廃棄物区分によって処理責任者も変わります。
  • 一般廃棄物 → 地方自治体責任
  • 産業廃棄物 → 排出者責任
 
ここではこれ以上詳細しませんが、不法投棄が絶えない過去を鑑み、厳しく管理されています。ですが、法令違反が絶えることはない状況で、法令順守はなかなか遵守されていない面も否定できません。 → 故意の場合もあるが、知らずにやってしまうケースもある!
 
ここで言いたいことは、家庭から排出される廃棄物以外にも莫大な産業廃棄物が出ており、これにも莫大な処理費用が掛かっていると言うことです。以前は中国を含む東南アジアにゴミが出されていましたが、2018年以降、中国では引き取りを中止(中国での環境配慮)、2019年以降では東南アジア諸国でも引き取りを辞めていったので、日本(世界中)のゴミが行き場を失い、国内でのゴミ処理が追い付かない状況が目立ってきました。
 
海洋汚染における「マイクロプラスチック」問題も深刻化する中、そろそろ人間は自己中心的な利便性を最優先するのではなく、地球への環境配慮をまじめにやっていくべき時期にあるように思います。次世代にまともな地球を引き継ぐことは現在を生きる我々世代の必須責任だと思っています。
 
 
2021年07月19日 22:06

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