金融業界の苦悩
苦境に立つ金融業界は,地銀の厳しさだけにとどまらず,メガバンクにおいてもかなり苦しい局面が迫っているようです.金融業界(証券含む)の苦境が全般的に広がっていることを改めて認識できました(汗).
地銀の半分は本業で赤字 赤字地銀数は50行越え
5年連続の赤字地銀は12%(なぜ潰れないのか不思議?)
3メガバンクもコスト削減を急ぐ
三菱UFJ銀行 約6,000人の人員削減,国内約500店舗削減
みずほ銀行 約19,000人の人員削減,国内約130店舗削減
→ 経費率が8割に迫るほど高いことが大きな課題!
三井住友銀行 約4,000人の人員削減,窓口経費を2割削減
最新版業績ランキングを見ると,経費率100%越え(102.7%)の島根銀行は赤字が連続しており,いつ破綻してもおかしくないことがよくわかります.この経費率を如何に低く抑えるかが生き残りの岐路ですね.
コア業務純益首位の横浜銀行は経費率:58.8%
→ 純利益:765億円
一番低い経費率(:50.3%)の銀行は福岡銀行のようです.
→ 純利益:650億円
銀行員としての生き残りをどうするか?
→ 年功主義は限界(実力本位で幹部登用)
これまでがどうだったのかはさておき,歳の差は考慮しない!
一般職の廃止 → 窓口業務の縮小
三井住友銀行は約1,000人採用していた一般職を20年卒でゼロに
これまでの一般職をリテールの総合職として業務範囲を広げる.
就活での銀行離れが止まらない就活事情
→ ネガティブイメージが先行して人気急落!
→ 一般職の採用抑制で女子学生の人気急落
人気ランキング 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
三菱UFJ銀行 1位 2位 2位 6位 12位
みずほ銀行 4位 1位 3位 3位 7位
三井住友銀行 11位 9位 19位 16位 30位
特に女子学生だけ見ると,あえて銀行を希望することは無くなりつつある?
就活時の残る選択肢としての行き先になっているようにも思えます.
加速する銀行員の転職,2009年度比で転職する行員数は7倍超,役職定年が近づく50歳前後の転職が活況とのことです.野村證券では20代から40代前半の中核社員の転職が増えているそうです.金融関連(証券含む)業界の特徴はノルマ達成の強要
→ 現実からかけ離れた高い目標を課せられる(辞める理由)
自分自身の働き方に疑問を抱きながら走り続ける必要性
かつては,銀行に就職すれば一生安泰? みたいなイメージが,今はもうなくなってしまったかもしれません.
2019年06月22日 11:26
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