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高齢者に厳しい日本の雇用状況

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高齢者に厳しい日本の雇用状況
 
今日(9/22)のNHK朝のニュースからです。
 
キオクシア(旧東芝メモリ)早期退職募集を労組に提案
 
キオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が、労働組合に早期希望退職者の募集を提案したそうです(9/21)。親会社の東芝は非上場化でTOBが成立しており、会社存続の大きな節目にあることは明らかです。
 
そんな状況下でのリストラ、対象は中高年(56歳以上の正社員)になります。募集開始時期は未定、募集人数は設定していないそうです。
 → 若い人は対象にならない、若い人に辞めてもらっては困ると言うメッセージ?
 
ここ最近はスマホも売れなくなってきたので半導体メモリの市況悪化で業績が低迷につながり、組織としての経営体制を立て直すには人員の効率化が必要と判断したそうです。それ出来られる対象がいつもながらの中高年となります。
 
こう言った報道を耳にすると本当に寂しい気分になります。自分が切られる対象の年齢であることもありますが、変わってしまった日本の雇用環境への残念な気持ち。以前の日本にあったとされる優しさやいたわりの気持ちが消えているように感じています。日本やアジアの文化として、年長者を敬う気持ちが過去にはあったように思いますが、今では年配者は単に邪魔者としての扱いしか受けられていないような感じがしています。
 
勿論、早期退職者には退職金が増額されるのですが、であれば同じお金を使うのであるとすると、経験者に会社に残ってもらえる術を模索しても良いように思います。 → 実際にはこれが難しいのだと思います。
 
会社は若い人の発想で動かす方が良いとは思うし、その方針に沿った施策は必要だと思うものの、年配者は一律会社を去ってもらう方が会社としては良い、お金を積んでの若返りが最良の策とされる昨今のリストラはやっぱり抵抗感がありますね。
 
日本は年齢で一律何でも決め過ぎているように思います。少しでいいので、個人の力量ややる気と言ったものを仕事を割り当てる際に配慮することができればやる気をなくしたシニアが少なからず活躍できるように思います。労働人口は減る一方なので、シニアの活用について、実態に即した改革が欲しいですが、
 
これは戯言なのでしょうね?
 
 
2023年09月22日 09:40

景観が美しい太陽光パネル

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8月の3日間(8/28-30)、息子の新居の棟上げで静岡の牧之原~磐田~湖西(浜名湖)を訪ねていました。
 
本当の目的地は磐田ですがせっかくなので宿泊地を牧之原(静波海岸、ハーベストホテルがある)として、その周辺の太陽光発電所の見学に行ってこようと思いました。
 
何故、牧之原禍と言えば、太陽光パネルの景観が批判を浴びていないこと、そして静岡の太平洋側は太陽光パネルが高密度で敷設されており、景観研究としての実地確認の意味があります。 → 現状の研究テーマが『太陽光パネルの景観』
 
初日(8/28)は牧之原の美しい太陽光パネル、耕作放棄されている茶畑に敷設されています。正直言って、太陽光パネルを見て美しいと思ったのは初めてです。周りの景観との共生力と言うか、実にうまく配置されており、見ていて違和感なしです。
 
翌日(8/29)に訪れたのが浜名湖に浮かぶ浮体式太陽光発電所です。実物を見たのは初めてで、写真やネットでの印象とはかなり違っていました。圧巻です!
 
名称:RS静岡湖西1発電所
発電室力:1.98MW
発電開始:2016年3月
 
浮体式太陽光発電所:太陽光パネルを水面に浮かせて発電します。設置にコストが高い地面を使わないと言うことは普及面でとてもメリットがあります。フロートと呼ばれる浮力を持った架台を設置し、フロートと架台が一体となったタイプやフロートの上の架台にパネルを設置するものなど、いくつかの設置方法があります。簡単に言うと、水上に浮けばいいと言うことです。
 
場所は浜名湖の西に位置する奥まったところ、その周辺にもパネルがあちこちに設置されていました。こう言ったナチュラルなパネル設置が当たり前になると景観問題はなくなるように思います。
 
 
2023年09月08日 13:55

太陽光パネルの景観問題、好事例の見学

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太陽光パネルが8万枚、米倉山発電所を見学
 
甲府自宅からクルマで30分程度、国内最大級(10MW)のメガソーラ発電の米倉山(こめくらやま)発電所に行ってきました。

山梨県が敷地を提供、東京電力が建設し、維持管理・保守を担当、産官の連携でできた施設は平成24年1月から運転されており、現在に至ります。見学は自由にできるようです。
 
このメガソーラ発電所の特徴、パネルが一般的なSiではなくCIS(Cu,In,Se)薄膜化合物が用いられています。ガラスの上に薄膜を製膜して半導体を作ります。旧昭和シェルの技術で、現在は出光が管轄管理しています。純日本製でしたが、中国との価格競争に敗北!、2022年に事業撤退しています。
 
この太陽光発電所は景観問題が無いとされるので注目されていることもあり、見学に行ってきました。
 
ゆめソーラー館やまなしは入館料無料です。

ここでは発電所の概要説明~太陽光発電の原理等、ガイドなしで本発電所の基本を学ぶことができます。ただ、一般向けではないので、訪問当日(5/5)は貸し切り状態でした(笑)。

まずは敷地(12.5Ha)内での景観を確認、とにかく広さに圧倒され、パネル自体の景観の違和感なし(パネル数は8万枚)、よく見るとフェンスが景観を意識したブラウンに統一されています。それで目立ちにくいのです。

発電を最大にするために通常はパネル角度を30度程度にしますが、米倉山発電所では10度と浅めに設定、これによって発電総量は減りますが、陰による重なりを防ぐことができ設置面積を小さくできる(コスト削減)、近景の圧迫感が無くなることと、風圧の影響を小さく出来ます。
 
施行は置き基礎方式、こういったちょっとした工夫でイニシャルコストを抑えることができます。パワコン(直流交流変換器、明電舎製)は集中型、現在主流の分散型(故障時のダメージが少なく、ランニングコストが抑えられる)ではありませんが、平成24年当時のメガソーラーでは一般的なシステム採用です。
 
施設外からの中景も特に違和感ない景観でした。パネルの周辺は広大な農地、至る処には畑があります。農地と太陽光パネルが一体化しているのですが、違和感のない景観と思いました。

最後に遠景、これは施設外から見えないようになっており、遠景による景観の問題が起こらないように設置されています。実によくできた景観配慮だと思いました。

ひとつ気になったことはパネルがひどく汚れていたこと、表面に砂(?)黒いパネルが黄色く見えます。パネルを年一で良いので洗浄すれば発電効率がかなり改善できるのですが、そこまではできていないようです。洗浄費用は発電量で元が取れると思います。パネル洗浄専門の業者さんもおられますし、パネル洗浄設備もあるので使えばいいのにと思うものの、予算が取れていないんでしょうね?
 
連休を活用した個人勉強会でした(笑)。




 
2023年05月07日 10:52

加齢対策、東京だからこそできる医者の梯子

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加齢対策、東京だからこそできる医者の梯子

 
3月に入ってから左足にしびれが出ており、通勤電車の立時間が厳しくなりました。通勤は片道1時間、稀に座れることはあるのですが、ほとんどが立っているので、左足がとどんどん痛くなり、3月末にかかりつけの内科医に相談、内科医の診断ではレントゲンでは異常なし、とりあえず痛み止めを出しもらいました。ただ、薬を飲んでも全くよくならないので、別の医者に行かなければならない、と言うことで4月の在宅勤務を上手く使って再度診察してもらうことにしました。
 
さて、どこの専門医で治療を受ければいいか分からない? 早速ネット検索、『足がしびれている』で最初に出てきたのは、整形外科 と 神経科、しびれがある場合は神経科が良いとあり、早々にネット予約した神経科に向かいました。
 
その日は17:00-17:30 で予約していたので待ち時間なしで診てもらえました。問診でこれまでの経緯を説明、人間ドックの結果も併せて確認いただき、出てきたコメントは、
 
『脳神経からの症状ではありませんね。』
 
この一言にどれほど安堵したか、何故なら父親が脳卒中(くも膜下出血)で倒れていることがトラウマになっているからです。お医者さんの言葉には本当に重みがあります。では何がどう悪いのか、頂いた診断結果ですが、左足の原因は腰にあるとの結論でした。と言うことで整形外科の受診を勧められました。左足のみの痛み、腰は全く痛くないのでこの診断結果には少し驚きました。
 
神経科の診療が終わったのが18:00くらい、出来ればその日のうちに診察を終えておきたい、
 → 次の日は出勤で、以降時間が取れない?
   今日この瞬間しか医者には行けません。
 
神経科を受診直後に整形外科を探して、運よく18:30の終了時間までに受付ができました。早速診ていただき、出た診断結果が「軽度の椎間板ヘルニア」、レントゲン結果を見せていただき、脊椎も変な方向に曲がっている。放置するのは良くないとの診断、後日MRI検査となりました。早速リハビリ処置も開始いただきました。なんと夕刻から神経科と整形外科を受診して、リハビリ処置まで施していただけたことになります。
 
この素晴らしい段取り、基本はあり得ないくらいの効率の良さで、東京都内でしかできないお医者さん参りだと思います。その分治療費はかかってしまいますが、健康はお金以上に大事だと思っています。最終的な診断結果は『脊柱管狭窄症』、4月から薬での治療を継続しています(汗)。

還暦を過ぎ、歳を重ねると体のいたるところが痛んできます。こんな時、医者にかからなければなりません。東京にいる可能なお医者さんの梯子はととても便利で、やっぱり安心できますね。
 
2023年05月04日 12:34

やること無いのは辛いこと!

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やること無いちゅうのはしんどうてな!
 
NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』、毎日楽しみに見ています(出勤日はビデオ録画)。
 
今週の印象的シーン、定年退職でお辞めになったドラマの舞台『IWAKURA』で職人だった笠巻久之さんが、ぽつりと言った一言がこころに響きました。
 

やること無いちゅうのはしんどうてな!

 
職人の本音、生きる人としての本音、仕事の目的は単に給料をもらうだけでなく、それ以上の大事な役割があることを痛感する一場面、ドキッ、としましたね、このワンシーン。
 
お好み焼きを食べながら、軽度の脳卒中で職を失い、ひとり暮らしもできなくなって大阪に来たバンバこと祖母の才津祥子さんはこの言葉で思わず箸が止まります。五島の自宅を離れて、知人が少ない環境でやることも無く落ち込んでいたことから、自分の事と重なったからだと思います。
 → 素晴らしいシナリオです!
 
歳を重ねると体が動かなくなる、頭も回らなくなる、言葉も出にくくなる、勿論、病気をしてしまうと無理できなくなり、周りが気を使ってくれて楽をさせたいと思う、でもそれが本人にとって幸せなのかはまた別の話、一番つらいことは
 
やることがなくなること
 

役割がなくなること
 
自分が必要とされなくなること
 
ではないかと思います?

 
生きているからには、何らかの生きる意味を見いださないと自分の存在意義を見失ってしまうかもしません。自身にとって意味のない時間をただ単に過ごすことは、本人にとっては結構辛いものです。
 
これは給料をもらう、もらわないにかかわらずです。給料をもらうことは生活がかかっているのでとても重要なことですが、給料さえもらえれば全てかと言うと、そうとは言い切れない一面が存在します。年をとっても元気でいられること、幸せに暮らせることは役割を持つこと、必要とされることであり、楽をすることではないようです。
 
もっと働きたい、全員ではないですが、これが年配の人たちの本音かもしれません?
 
 
2023年03月18日 09:33

恩師の最終講義

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人生の節目、恩師の最終講義
 
昨日(3/4)は恩師の最終講義と退官記念パーティが開催され、久しぶりにかつての学び舎に足を運びました。
 → 井深会館に行ったのは何年ぶりだろうか?
 
最終講義のお題は
 
 『大学と学会と実業界において、実務家教員が果たすべき役割
 
ほぼ満席、凄い活気でした。Zoomも悪くはないのですが、やっぱりリアルが良い!
 
演題の趣旨は Pure Academia と実務家教育における目指すべきものの違いを、実務家教員を自負されている恩師が分かりやすく解説してくれました。
 

ビジネススクールの目指すところは
論文執筆が最重要ではなく、実務家の成功を目的とし、
学生を社会に輩出することで貢献することである。
実業界への貢献はその間接的な効果である!

 
一言で言うと、こんな内容の講義でした。
 → 久しぶりに講義を拝聴、興味深いお話を聴かせていただきました。
 
大学の教員にとっての最終講義の意味はとても大きいようで、この節目までに何人の教え子を世に出すことができたか、これが成果として最も分かりやすい形で現れる日が最終講義の2時間であるように思います。
 
退官記念パーティはホテル椿山荘東京、一度行ってみたいと思いつつこれまでなかなか行けなかった場所で、祈念すべき日としては最高のロケーションだったと思います。
 → 凄いホテルで、ちょっと感動モノ!
 
過ぎ去りし日を少し振り返ると、小生含め同期の14名(入学は15名)は根来先生の早稲田大学MBA第一期生でした。
早稲田大学の商学部で夜間の社会人大学院ができたのは2002年、根来先生が早稲田大学に来られたのは2001年です。
 
2年を費やした修論はそれなりに大変でして(だった?)、2年で修了できたのは12名、半年後に1名、1年後に1名、最終的には全員が無事修了できています。この日参加したのは10名、18年ぶりに再会できた方も、懐かしく思うも、学びの場にいたのがつい先日だったような感覚になりました。
 
月日が経つのは早いもので、
光陰矢の如し、まさにその一言かと!
 
久しぶりに2次会にも繰り出し、
 → 最近は1次会で終わることがほぼ全てだった?
深酒した今朝は声がかれていました。朝風呂に入ってようやく普通の自分に戻ったような感覚。
 
利害関係のない方々と本音で話ができる場の価値、改めて気づかせてくれた有意義な1日でした。
 
根来先生、長きに渡りお疲れさまです。
どうぞ、次の職場でも寝ずにご研究に励まれてください。
 → この後も別の大学で教員を続けられる、
   エンドレス研究を予定されているとのことでした(汗)。
 
 
2023年03月05日 10:33

共働きが主流の昨今では、転勤制度は致命的な愚策?

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共働きが主流の昨今では、転勤制度は致命的な愚策?
 
昨晩(2/21)夕刊の日経新聞1面からです。
 
転勤なしでも同じ総合職
 ニトリHD、来月新制度、給与・昇進に影響せず
  → 転居を伴う転勤がない人事制度を3月から開始!
 
ニトリでは、従来は3年に一度の転勤があり、3か所を経験することが一般的とされていたそうです。導入される『マイエリア制度』では、
人事部が選出するとありますが、希望する社員がデメリットなしで転勤を考えずに働けるので、共働き子育て世帯では整合度の高い働き方になるように思います。
 
そもそも転勤はなぜ必要か?

これはいろいろな制度が併設するので一概には言えませんが、昔ながらの考え方で言うと「所属組織への忠誠心」をベースにした終身雇用で働くことを前提にしていると思います。終身雇用であれば多くの部署を経験することが望ましい、人脈を作った方が将来の仕事に有利に働くであろう、そんな会社と個人の思惑が一致していた昔ながらの施策だったかもしれません?
 
ただこの制度が成功していた時代背景には、男は仕事、女は家庭を守って子育て、が前提でした。
 → 女子大の教育基本理念は『良妻賢母』でした!
 → 今、こんな言葉は死語になりました。
 
昔ながらの働き方が転勤制度の根底にあったことは、否定できない日本の歴史だったと思います。悪い面だけではなかったとは思いますが、今の時代には整合度が下がっていることは間違いないように思います。
 
転勤は悪いことばかりではありませんが、家族に対しての負担はそれなりに大きかったと思います。それが『単身赴任』という働き方でした。家族でありながらばらばらに暮らして、2重生活の不経済性、子供の成長を見ることができず、遠地で一人寂しい晩飯をコンビニ弁当で済ます、そんな働き方をすることで会社の評価が上がっていました。
 
転勤回数が多いことが昇進のバロメーター、転勤によって出向く新しい場所で役職が上がる、ひとつずつ昇進していったわけです。企業戦士には選択の余地がない、受け入れざるを得ない制度が転勤だった思います。
 
これまで通りで、仮に共働き世帯で転勤になると、子供のことはどうなるのか? 家庭はどうあれば良いのか? 男女ともに子育てに関わることが半常識になりつつある昨今、世帯が分かれることは家族存続に致命的であり、居住地が安定しないと生活そのものが成り立ちません。専業主婦は過去の言葉となり、共働き世帯が主たる世帯となると転勤ありきの働き方が成り立たないのは、誰の目から見ても明らかになりつつあります。
 
転勤が当たり前の働き方は近い将来にはなくなると思っています。これを早期に制度化できる企業が生き残れる、そんな時代変化は既に始まっていることを実感しています!
 
追伸、転居を伴う転勤経験は2回(転職除く)、単身赴任期間は通算5年、比較的少ない自身の経験ですが、転居を伴う転勤は引っ越しも大変でした(汗)。
 → 今の会社に入っての転居回数は8回(2年半に1度の引っ越し)
 → 寮に入って、家族を呼んで社宅に入る、1度の転勤だ2回の引っ越しになることもあり、
   引っ越し貧乏と言う言葉にも親近感がわきます(笑)。
 

転勤は無いに越したことはありませんね!

 
 
2023年02月22日 16:08

日本崩壊は会計年度任用職員制度から始まっている!

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日本崩壊は会計年度任用職員制度から始まっている!
 
朝(2/17)のNHKニュースの特集で、公務員の悲惨な実態が取り上げられていました。ここで議論されていた話は本当の話です。
日本の国が滅びていく現状はこの 会計年度任用職員制度 によると言っても過言ではないと思います。
 → 令和2年4月1日導入 
 
何が問題かと言えば、多々あります。
・単純に予算がないから多くの非正規公務員がクビになった。
・ボーナスを支給する建て前、財政がパンクするので給与に調整が入った。
 → 給与を減らしてボーナス枠を作ったので、結局収入水準は上がらない。
   原資ありきの見かけ上のボーナス増は給与減して対処。
・大半の非正規職員はパートタイム、会計年度任用職員になったので昇給なし。
・会計年度任用職員は任期が最長で1年間しかなく、「毎年クビ」と同じ。
 
実際にやっておられる方が周りにたくさんいるので、悲惨な声を生々しく聴いています。実状もよく分かり、本当に悲惨な働き方です。

 → 正規職員と非正規職員の間に大きな壁が存在しています!

 
そこで最も大きな問題との認識は、雇用が不安定で、給与水準が上がらない非正規雇用の会計年度任用職員に実務を丸投げしている国の業務実態です。
 → やる気が出るはずのない労働条件、
   権限はなく責任だけを非正規職員に押し付けている
   毎年年度末に不安を抱える人にいい仕事ができるのか?
   → 長期に安心して働ける環境つくりが大前提ではないか?

また、3年ごとにローテーションされる正規雇用職員は業務がほとんど理解できないど素人ばかりで、彼らが業務権限をすべて握ることで的外れな業務指示が多発しています。
 
国の施策のほとんどは、こんなでたらめな現場で行われている(現実は空回り?)ので、国会議員が予算を確保したと言っても
現実的に実務にまで繋がっていない現場は、業務が全く回っていないと言えます。これが日本の行政実状だと思います。
 → 教育現場におけるスクールカウンセラーが
   制度としてうまく機能していないのも
   この制度によるものと考えています。
   時給換算の日雇い仕事に若い人が将来を見越した仕事ができるか?
 
国の施策をしっかり回す仕組みを一から作り直す必要がある、そう強く感じた今朝のNHKニュースでした!
 
 
2023年02月17日 20:23

何故、若者は会社を辞めるのか?

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何故、若者は会社を辞めるのか?

 
日経新聞で見つけた興味深い書籍、早速電子版で購入して読みだしています。
 
ゆるい職場-若者の不安の知られざる理由
  (古屋星斗/中央公論新社)
 
労働環境が整っている最近の大手で働くと残業もない、上司にも怒られない、福利厚生も完璧そんな理想的職場なのに去っていく若者が増えています。若い人が会社を辞める理由として最近問題になっているのが 『ゆるい職場』、これまでにあまり注目されなかった新しい問題です。
 
ブラックな職場の正反対の職場に対して若い人は不安が故に辞めていく現象です。
 

何故か?

 
その理由はいろいろありますが、良く聴くのが 『自身の成長に繋がらない』『このままこの職場で働いていても良いのか?』、自己成長が見えないので辞めていく優秀な若手が続発しています。特に労働環境が法律通りに整っている大手企業に多くは、ルールだらけでがんじがらめ、仕事をしている気がしない?
 
実は自身の会社でも4年目の社員の離職率が急激に上がっている昨今、大きな問題になっています。
 

『なんだか物足りない!』

 → 実は62歳の還暦からの雇用延長者も
   65歳まで働けるのに辞める方が増えています。
   これも同様な役割の物足りなさかもしれません?
 
世界で最下位に近い労働生産性は、こういった背景からの今ではないでしょうか?
 
働き方改革が間違った方向に進んでいる、そんな労働現場の問題に『緩い職場』が原因となっている可能性を感じます(汗)。
 
 
2023年02月09日 19:17

不登校24万人の現状に対して

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不登校24万人の現状に対して
 
今日(1/27)の日経新聞、教育岩盤(迫る学校崩壊)からです。不登校の小中学生が24万人に達しており、日本における初等教育の問題は明らかになっています。
 

不登校 公的支援充実を

 
この問題は具体的には一律に同じ内容を同じスピードで学習させること、現状も続いている教育方針に合わない子供がたくさん発生していることへの問題に相当します。
 
教育機会確保法が施行されたことで、不登校の考え方はかなり改善されています。
 → 不登校が必ずしも悪いことではない、
   学ぶ場所鵜を選ぶ権利は子供にもあると言うこと!
 
ここでの大きな問題は、日経記事で述べられている通りで、不登校そのものと言うより、学校や民間などの誰にも支援を受けていない不登校の子供たちが36%にのぼり、行政が手掛けている教育支援センターを利用しているのはたったの1割しかいないと言う事実だと認識しています。
 
教育支援センターは肯定的に捉えたいところですが、大きな問題をいくつも抱えています。
 → 職員のほとんどが非常勤であり、常勤職員はごくわずか。
   指導員数の不足、国の予算が振り向けられていない?
   防衛費に莫大な国費をつぎ込んでいる場合じゃない!
 
多くの場合、公的補助が無いフリースクールで受け入れており、この部分への支援が薄すぎることが問題だと思います。
 
実は今通っている大学院の講義で取り上げている問題でもあり、現場の小中高校の先生方を交えたディスカッションではその問題の深刻さが実にリアルです。
 
<フリースクールの現状>
・ 何らかの理由から学校に行くことができない、行かない、行きたくても行けない
  という子どもたちが、小学校・中学校・高校の代わりに過ごす場所。
  不登校やひきこもりをはじめ、軽度の発達障害、身体障害、知的障害などの
  事情を抱えるたくさんの子どもたちを受け入れ、学びの場を提供している。

・ 個人経営、NPO法人やボランティア団体などが運営する民間の教育機関なので、
  教育方針や教育理念の違いによって運営形態はさまざま、費用も一様ではない。
   → 子どもたちの主体性を尊重するところが共通?

・ サポート校とは異なる。サポート校は運営母体に予備校や学習塾などが多く、
  通信制高校に在籍する生徒の学習や生活の支援を行うことが主目的。
  フリースクールの運営は学習面というよりは、生活面や精神面の支援を
  行う場所と言え、基本的に入学資格は設けられていない。
 
少し前の話になりますが、年明けの1/9に川崎にあるフリースクールを大学院のクラスメートと一緒に訪ねました。ここは川崎市からの公募事業で運営、十分な予算がついているとは言えませんが、フリースクールに関しては国内的には先端的で、取り組みを国内の多くの方が見学に来られており、学校の先生も実習で長期滞在されています。
 
理事長の方から見学後の飲み会を含めて、いろいろお話を伺うことができ、大変勉強になりました。その社会的理念の崇高さに驚きを隠せないと言うか、弱体する日本の現状はこういった人たちのおかげでなんとかなり立っているのだろなと思った次第です。
 
日経新聞の話に戻りますが、子供にとって学校は安心安全な場所であって、孤独を防ぐ有効な手立てとなるように大人がしっかりと仕組みを作っていかなければならないと思います。
 
最後に子供が我々大人に言ってくれた言葉で理事長が紹介してくれたとても印象に残った一言を書いておきたいと思います。
 

まずは大人の皆さんが
 幸せになって下さいね!

 
 
2023年01月27日 19:41