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学位授与式と学位記

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学位授与式と学位記
 
先月末(3/30)、2年間に渡る大学院の履修課程を終え、学位授与式に臨みました。式自体はそんなに時間がかかるものではなさそうですが、その後に謝恩会、終わってそのまま二次会の流れになっており、ほぼ1日かけたイベントになります。
 
早いもので、入学して2年の月日が経過、終わってみるとあっという間、とても早かったです。大学院では卒業式ではなく、学位授与式と言うようで、正式には、学位記授与式・学位記伝達式と言うそうです。
 
大学卒業の4年間課程を終える際は卒業、卒業証書が授与されます。これに対して、大学院以降は学位を授与されるので学位授与式で学位記が授与されます。ただ、最近ではこの区分けもかなりあいまいになっているようです。
 → これも時代の流れだと思います。
 
修士の学位は、修士論文を提出して、口頭試問をクリアすればほぼすべての場合で授与されます。基本、指導教官の指導に従い論文執筆すればいいので、修士修了はそれほど難しいものではありません。
 
これが博士になるとそうはいきません。博士論文に学術的な査読付きエビデンスが必要とされ、査読を通した数本の論文内容をまとめて、ひとつのストーリーにしていく必要があります。これが博士論文の格子になります。
 
自身の場合で思い起こすと(30年近く前の事)、博士論文の章立ては6章(導入部は除く)
この章ごとに査読論文を立てておく必要があったので論文採択数は6本となります。ただ、全ての査読論文がファーストオーサーでなければならないわけではないので、必要論文数は6本程度となります。この本数は指導教官によるところ、 大学の格に基づく審査基準があるようです。自身の場合は、最終的に8本の国際ジャーナルを書きました。理工系では和文論文がカウント外になることも多く、これも指導教官の考え方に依ります。日本語で書く論文は日本人しか読まないので、国際的な学術視点からは価値が無いとされました。
 
一般には、英語で論文を執筆することの方がハードルが高いと考えられますが、必ずしもそうではありません。何故かというと、海外論文の方が査読に公平性があるように感じるからです。ここからは個人的な所感ですが、凝り固まった日本人査読者は少なくないように感じており、論文の内容より、誰が書いただの、論文の格がどうだだの、発表期間の知名度や実績など、論文の本質的なところはさておき、関係ないところでケチを付けられる場合も少なくありません。
 
自身の経験でこんなことも、英文執筆での日本の論文誌で何度も何度も修正を言われた(査読者がアホすぎる?)、らちが明かなかったのでその論文投稿先を切り替え、米国の(結構著名な)論文誌に切り替えました。
 
インパクトファクターは英語で書く日本論文よりも数段上の論文で、結果として『Excellent』で即採択、掲載までの期間も投稿から3か月程度(Letterで投稿したので)と、極めて迅速でとても気持ちよかったです。長々と無駄なやり取りをする日本論文誌とは比較にならない、それでいて論文のインパクトファクターは数倍、以降は馬鹿らしくて日本の学会誌に投稿するのは辞めました。これで学位が計画通りに採れた、27年前の話です(笑)。
 
話しが脱線しましたが、日本はこう言ったところが後進国で、それが今もあちらこちらで聞えて来るのです。論文を稼ぐ必要がある方がこう言った問題で悩んでいることを聴くと、視点を大きく切り替えて、海外論文誌に投稿する方が博士の学位は近くなる、そうアドバイスしたいところです。実際にはしません、大きなお世話になるので(汗)。
 
筑波大学からいただいた修士の学位取得は、最後の学位取得になると思いますが、年齢を考えると活かす場所も無いように思いますので、最後にしようと思っています(笑)。お金もかかりますし、家族からの受けも悪いので?
 
2024年04月18日 08:52

高齢者に厳しい日本の雇用状況

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高齢者に厳しい日本の雇用状況
 
今日(9/22)のNHK朝のニュースからです。
 
キオクシア(旧東芝メモリ)早期退職募集を労組に提案
 
キオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が、労働組合に早期希望退職者の募集を提案したそうです(9/21)。親会社の東芝は非上場化でTOBが成立しており、会社存続の大きな節目にあることは明らかです。
 
そんな状況下でのリストラ、対象は中高年(56歳以上の正社員)になります。募集開始時期は未定、募集人数は設定していないそうです。
 → 若い人は対象にならない、若い人に辞めてもらっては困ると言うメッセージ?
 
ここ最近はスマホも売れなくなってきたので半導体メモリの市況悪化で業績が低迷につながり、組織としての経営体制を立て直すには人員の効率化が必要と判断したそうです。それ出来られる対象がいつもながらの中高年となります。
 
こう言った報道を耳にすると本当に寂しい気分になります。自分が切られる対象の年齢であることもありますが、変わってしまった日本の雇用環境への残念な気持ち。以前の日本にあったとされる優しさやいたわりの気持ちが消えているように感じています。日本やアジアの文化として、年長者を敬う気持ちが過去にはあったように思いますが、今では年配者は単に邪魔者としての扱いしか受けられていないような感じがしています。
 
勿論、早期退職者には退職金が増額されるのですが、であれば同じお金を使うのであるとすると、経験者に会社に残ってもらえる術を模索しても良いように思います。 → 実際にはこれが難しいのだと思います。
 
会社は若い人の発想で動かす方が良いとは思うし、その方針に沿った施策は必要だと思うものの、年配者は一律会社を去ってもらう方が会社としては良い、お金を積んでの若返りが最良の策とされる昨今のリストラはやっぱり抵抗感がありますね。
 
日本は年齢で一律何でも決め過ぎているように思います。少しでいいので、個人の力量ややる気と言ったものを仕事を割り当てる際に配慮することができればやる気をなくしたシニアが少なからず活躍できるように思います。労働人口は減る一方なので、シニアの活用について、実態に即した改革が欲しいですが、
 
これは戯言なのでしょうね?
 
 
2023年09月22日 09:40

共働きが主流の昨今では、転勤制度は致命的な愚策?

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共働きが主流の昨今では、転勤制度は致命的な愚策?
 
昨晩(2/21)夕刊の日経新聞1面からです。
 
転勤なしでも同じ総合職
 ニトリHD、来月新制度、給与・昇進に影響せず
  → 転居を伴う転勤がない人事制度を3月から開始!
 
ニトリでは、従来は3年に一度の転勤があり、3か所を経験することが一般的とされていたそうです。導入される『マイエリア制度』では、
人事部が選出するとありますが、希望する社員がデメリットなしで転勤を考えずに働けるので、共働き子育て世帯では整合度の高い働き方になるように思います。
 
そもそも転勤はなぜ必要か?

これはいろいろな制度が併設するので一概には言えませんが、昔ながらの考え方で言うと「所属組織への忠誠心」をベースにした終身雇用で働くことを前提にしていると思います。終身雇用であれば多くの部署を経験することが望ましい、人脈を作った方が将来の仕事に有利に働くであろう、そんな会社と個人の思惑が一致していた昔ながらの施策だったかもしれません?
 
ただこの制度が成功していた時代背景には、男は仕事、女は家庭を守って子育て、が前提でした。
 → 女子大の教育基本理念は『良妻賢母』でした!
 → 今、こんな言葉は死語になりました。
 
昔ながらの働き方が転勤制度の根底にあったことは、否定できない日本の歴史だったと思います。悪い面だけではなかったとは思いますが、今の時代には整合度が下がっていることは間違いないように思います。
 
転勤は悪いことばかりではありませんが、家族に対しての負担はそれなりに大きかったと思います。それが『単身赴任』という働き方でした。家族でありながらばらばらに暮らして、2重生活の不経済性、子供の成長を見ることができず、遠地で一人寂しい晩飯をコンビニ弁当で済ます、そんな働き方をすることで会社の評価が上がっていました。
 
転勤回数が多いことが昇進のバロメーター、転勤によって出向く新しい場所で役職が上がる、ひとつずつ昇進していったわけです。企業戦士には選択の余地がない、受け入れざるを得ない制度が転勤だった思います。
 
これまで通りで、仮に共働き世帯で転勤になると、子供のことはどうなるのか? 家庭はどうあれば良いのか? 男女ともに子育てに関わることが半常識になりつつある昨今、世帯が分かれることは家族存続に致命的であり、居住地が安定しないと生活そのものが成り立ちません。専業主婦は過去の言葉となり、共働き世帯が主たる世帯となると転勤ありきの働き方が成り立たないのは、誰の目から見ても明らかになりつつあります。
 
転勤が当たり前の働き方は近い将来にはなくなると思っています。これを早期に制度化できる企業が生き残れる、そんな時代変化は既に始まっていることを実感しています!
 
追伸、転居を伴う転勤経験は2回(転職除く)、単身赴任期間は通算5年、比較的少ない自身の経験ですが、転居を伴う転勤は引っ越しも大変でした(汗)。
 → 今の会社に入っての転居回数は8回(2年半に1度の引っ越し)
 → 寮に入って、家族を呼んで社宅に入る、1度の転勤だ2回の引っ越しになることもあり、
   引っ越し貧乏と言う言葉にも親近感がわきます(笑)。
 

転勤は無いに越したことはありませんね!

 
 
2023年02月22日 16:08

何故、若者は会社を辞めるのか?

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何故、若者は会社を辞めるのか?

 
日経新聞で見つけた興味深い書籍、早速電子版で購入して読みだしています。
 
ゆるい職場-若者の不安の知られざる理由
  (古屋星斗/中央公論新社)
 
労働環境が整っている最近の大手で働くと残業もない、上司にも怒られない、福利厚生も完璧そんな理想的職場なのに去っていく若者が増えています。若い人が会社を辞める理由として最近問題になっているのが 『ゆるい職場』、これまでにあまり注目されなかった新しい問題です。
 
ブラックな職場の正反対の職場に対して若い人は不安が故に辞めていく現象です。
 

何故か?

 
その理由はいろいろありますが、良く聴くのが 『自身の成長に繋がらない』『このままこの職場で働いていても良いのか?』、自己成長が見えないので辞めていく優秀な若手が続発しています。特に労働環境が法律通りに整っている大手企業に多くは、ルールだらけでがんじがらめ、仕事をしている気がしない?
 
実は自身の会社でも4年目の社員の離職率が急激に上がっている昨今、大きな問題になっています。
 

『なんだか物足りない!』

 → 実は62歳の還暦からの雇用延長者も
   65歳まで働けるのに辞める方が増えています。
   これも同様な役割の物足りなさかもしれません?
 
世界で最下位に近い労働生産性は、こういった背景からの今ではないでしょうか?
 
働き方改革が間違った方向に進んでいる、そんな労働現場の問題に『緩い職場』が原因となっている可能性を感じます(汗)。
 
 
2023年02月09日 19:17

Edgar H. Schein ~組織心理学の父が語る自叙伝~

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最近まで読んでいた Edgar H. Schein の自伝
「マイ・ラーニング・ジャーニー ズ」 ~組織心理学の父が語る自叙伝~
 
 
エドガー・H・シャインが提唱した組織心理学ですが、元々彼は実験社会学心理学者であり、その道の専門家ではなかったと述べています。ダグラス・マクレガーのオファーによってMITに職を得たことで進路変更したシャインは、アカデミアと実学とのマージからあの有名な『キャリア・アンカー』を提唱していますが、この背景も興味深く、当初の研究の狙いとは逆の結果から導かれています。
 
ウォルター・リード陸軍研究所では、朝鮮戦争後の捕虜交換に際しての「洗脳」の研究に携わり、企業における研修と同じ効果であると考えたシャインは「教化」や「社会化」という概念に理論を広げていきました。ただ、調査結果はシャインが考えた通りにはならず、調査対象者の就職後の態度には変容が無い人が多く、個人のキャリアの軸は固定されている場合が多いとの結論から、『キャリア・アンカー』の発見に繋がります。おおよそのことは多くの書籍に述べられていましたが、ここまで詳細な記述は無かったように思うので、これを知るだけでも本書の価値があると思います。
 
この研究過程では、「心理的契約(Psychological Contract)」も見えてきた概念のひとつだったとあります。組織が所属する社員に対しての暗黙の期待は、組織と個人(そこで働く社員)の相互作用として繋がりであり、組織心理学はこの視点をメインのテーマに据えたわけです。
 
 キャリア・アンカーは個人を総合的に見るモデルや類型を提案をなし、
 組織文化は組織を総合的に見る手段を提供した。
 
シャインの『キャリア・アンカー』は8つあります。
 
1.  専門・職能別コアコンピタンス(Technical / Functional Competence)
  自分の専門分野をとことん追求するタイプで、
  管理職になる事には価値を置かない考え方。
 
2.  全般管理コアコンピタンス(General Manager Competence)
  管理職を強く希望する人、組織の階段を上り、
  責任ある地位に就きたいという強い出世願望を抱くタイプ。
 
3.  自立・独立(Autonomy / Independence)
  規範に束縛される事に我慢できない、自分のやり方、
  自分のペース、自分の納得する仕事の標準を優先します。
 
4.  保障・安定(Security / Stability)
  安全の保障という課題がキャリア全体を通して支配的であり、
  公的機関(公務員)に魅力を感じます。
  上級職や要職に就かなくても組織との一体感を持つ事で満足できます。
 
5.  起業家的創造性(Entrepreneurial Creativity)
  人生の早い時期からがむしゃらに夢を追いかけ、
  新しく事業を起こすことを試してみたい、熱い思いに取り付かれています。
 
6.  奉仕・社会貢献(Service / Dedication to a Cause)
  自分の価値観を核に据えた奉仕を前提とする仕事をしたい、
  何らかの形で世の中をもっと良くしたいと言う欲求が強く、
  自己犠牲を受け入れるタイプです。
 
7.  純粋な挑戦(Pure Challenge)
  不可能と思えるような障害を克服する事が『成功』であり、
  戦いや競争で勝つ事が全てと言う考え方です。
  リスクに対しての耐性が強いことも特徴的です。
 
8.  生活様式(Lifestyle)
  キャリアというのがそれほど重要ではなく、
  生活様式全体を調和させ、条件つきで組織のために働きます。
  自分の時間の都合に合わせた働き方を優先します。
 
調査の結果、最も多かったアンカーは 1.専門・職能別コアコンピタンス、ただ本書で注目すべきは 全般管理コアコンピタンス の考え方の具体的な例示です。
 
いわゆる『プロ経営者』とはどういった人であるか?
定義は以下を備える人とされていますが、具体的にイメージしにくいですよね?
 
(1) 分析的コンピタンス(頭脳の明晰さに繋がる素地)
(2) 対人関係およびグループ間を繋ぐコンピタンス(人格、器の大きさ)
(3) 情緒的コンピタンス(どんな逆境でも乗り越える強い精神力)
 
本書では、情緒的コンピタンスが必要となった決断に関する純粋な事例として、インタビューで以下の3つが明快だったと述べています。
 
(1)     50歳になる忠実な従業員で現在余剰になっている人を、
   その年齢では簡単に仕事が見つからないことを分かった上で
   特定して解雇すること。
 
(2) 2人の素晴らしい部下が持ってきた同じ程度に良い企画のどちらかについて、
  一方を選ぶことで他方が辞める結果になるかもしれないことを分かった上で決めること。
 
(3) 自らの組織が最終的に責任を負っている多くの人々の人生に
  影響を及ぼすことを分かった上で、数百万ドルの意思決定をすること。
 
シャインが長きに渡るMITでのエグゼクティブ教育に関わった結果、得られた見解として、米国では上記のような決断ができる人が真の経営者(胃が痛むような判断ができる人)だったようです。ただこれは情緒的な部分に限った必要要件の一部でしかなく、CEOは3つのコンピタンスをすべて持っている必要があるそうです。非常に希少性の高い人と言えるので収入水準が高くなる。つまり高い給料はその人の持つ希少性を反映しているとあります。
 
 なんと納得できる説明でしょうか!
 
日本人にこういったプロの経営者がほとんどいないことに、改めて腹落ち感がありました。キャリア研究をやっている方は、是非とも読むべき書籍だと思います。
 
 
2023年01月24日 14:11

仕事人生が70歳まで

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仕事人生70歳まで、仕事を見切る時期は遅くなる
 
7/21 の 朝のNHKニュース でちょっと気になる特集がありました。
 
50代活躍を
 
査定の低い50代(課長以上になれなかった人)の活用が会社経営の課題として具体化しているそうです。出世できないものの大手の入る方は総じて優秀な場合が多いようで、65歳までの働く期間を考えると50歳で15年もあり、この期間を安易に会社にぶら下がってしまうと、本人にとっても、会社にとっても不幸なことです。ニュースで取り上げられている会社はNTT_Communications、50代社員の活用が進んでいる実態が紹介されています。

<記事より抜粋すると>
大手通信会社のNTTコミュニケーションズ、約6000人の社員のうち、
50代以上の社員が3分の1にあたる約2000人を占めているそうです。

2025年には50代以上の社員が半数を超え、
2030年には6割を超えると想定されているようです。
 → 若手に任せると簡単には言えない現実
 
自身はあと2週間で60歳なので直接的には関係ないのですが、職場の高年齢化は他人ごとではありません。そもそも55歳で管理職を外される役職定年を経験すると、それ以降たいした仕事がなくなってしまうのが日本の企業における就労実態、役員になれれば問題ありませんがそうそう役員になれるものではありません。
 
やる気を持って50代を乗り切れるか、これは意外に難しいことかもしれません?

お荷物になりたくてお荷物になったわけではないのですが、そもそも会社の居場所がなくなり、必然的にやる気がなくなるのが自然な流れのように思います。そろそろ過去の就労パターンから脱皮する必要がある、さもなくば日本の国としての競争力は世界的に下降線をたどり続けて、気が付いた時期には手遅れになってしまうかもしれません。

長きに渡る会社人生、これからはさらに長期スパンで考えなければなりません!


 
 
2022年07月23日 09:32

採用活動の成果は意外なタイミングで分かる?

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採用活動の成果は意外なタイミングで分かる?
 
先週末(7/16)の話です。2022年度新卒の配属に関わる通達が出ており、今年の新卒採用は自身が出向前の部署で採用に関わった年でもあり、興味半分で名簿を眺めていると 「おや?」 と 目を疑った瞬間、
 
 彼女、入社していたんだ…
 
思いがけない学生が自身の採用活動で入社していることを知り、嬉しいような、驚きのような、そんな気分になりました。理系女子「リケジョ」の採用は例年かなり苦戦しており、情報系学生はほぼ採用に至らず、特に苦戦していました。リケジョは生物系が多く、製造業の採用としてそうたくさんは採れません。そんなこともあり「LabBase」と言うサイトで400件以上の学生にコンタクト、その6割以上が女子学生でした(男子学生の採用はそのついでに実施!)。
 
そんな中で知り合ったのが印象深き彼女でした。彼女は最高学府の大学院情報系の女学生で、切れ味鋭い対応でめちゃくちゃ記憶に残るだけでなく、せっかく苦労して確保した8月のインターンシップエントリーを忘却、そんな彼女に12月のインターンシップにも再度エントリーしてもらい、今回はエントリーを忘れないようにリマインドメールも打ち、どうせ来ないだろうとは思いつつも、かなりの時間を費やしました。
 
 結果、インターンシップには参加してくれました。
 
インターンシップ(2日コース)を年2回開催しており、そこの学生集めは毎年それなりに苦戦していたのですが、コロナ禍でネットでの活動が主になるとこれまでにない変化が訪れました。学生側も危機感からか、参加率が急に上がったことと、ネット経由の早期コンタクトは学生諸子に好印象だったようで、インターンシップの競争率は一挙に5倍程度にまで膨らみ、(例年は競争率:1.2倍程度?)それがこちらが学生を選べる程に好条件に変化しました。
 
そんな中でもリケジョは貴重な存在ですが、彼女は無条件でダントツに優秀でした。どこの会社に行っても恐らく内定を採れる、そんな感じがした超切れ者で記憶に残る人でした。 → 女子学生の方に優秀感がある?
 
2022年度新卒の採用活動は2020年6月頃から開始、8月と12月にインターンシップを開催して、顔見知りになったところから随時採用面接に導き、採用面接の解禁日は3月1日、面接を通過した学生から「内々定(実質的には内定)」を出します。本来なら、採用面接にあたるはずだった小生でしたが、その年の4月1日付けで異動、種まきだけさせられて身を採る時には異動、会社は何とむごいことをするんだろうと恨み節でその彼女の採用面接に関わることなく、後のことは分からずじまいでした。
 
 彼女の何がそうさせたのか?

全くの謎ですが、出向して1年と3カ月、2年以上前の自身の採用活動が実を結んだ瞬間ですが、当時のコメントを見ると、
 
 志望度低い、おそらく来ない?
 
成果は意外なタイミングで意外な形で現れる、そんな面白おかしい、うれしさもある体験をした。頑張ってみるものだと再認識した次第です(笑)。
 
 彼女の前途に良き人生が続きますように…
 
 
2022年07月19日 21:52

上司は部下の鏡たれ!

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上司は部下の鏡たれ!
 
今日(6/21)の日経新聞、私の履歴書は正直言って感動しました。久しぶりに朝から快感と言うか、仕事は『仕事の本質に取り組む真の気持ち』が大切と言うことです。
 
今朝のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』でも、昔の悪い日本企業(上司との関係性)の典型が描かれていましたが、まさにこの視点は今なお残る日本企業のネックかもしれません?それは組織がそのトップの考え方で変わる、そう実感しました。
 → 若い人の言葉をしっかり受け止める、これも大事!
 
話しを戻して今朝の日経新聞、住友林業最高顧問の矢野龍さんの話しです。今ではビジネス順調の住林住宅部門の立て直しについてです。木材ビジネスを軌道に乗せた住友林業はその派生事業として、一般住宅ビジネスにも手を広げましたが、あまり評判が良くなかったようで、新聞に手痛く酷評されます。その体たらくの根源は現場の問題として具現化していたのですが、その背景に部門のトップのかかわり方があったようです。
 
リーダーシップ不足
 
専務だった矢野さんが取締役会で立て直しを提案すると、直ぐに住宅本部長の辞令が出たそうです。
 → この判断も会社として素晴らしい!
   だから住友林業の今がある、そんな感想ですね。
 
そしてどこの会社でもあると思います(?)が、社内の過度な忖度、現場社員の目線が顧客ではなく上司に向いてしまい、社内政治に奔走する組織の体たらくがそこにあります。
 → こうなると組織は腐敗します。
 
本部長が来たら夜の宴席、観光、帰りのお土産現場の視察は観光に行くための理由付けでしかなく、会社の機能はどんどん損なわれます(腐敗する?)。
 
自身の経験においても、こんな現場を見たことがあります。本部長が来ると取り巻きの子会社役員クラスが一般社員との会話を遮り、何を言ってもやたらニヤニヤ(いつも怒鳴ってばかりの馬鹿な役員が)、夜は宴席、何で会社はこうなるんだろうと思ったことは幾度かありました。そういった職場(事業部)は早々に衰退、でもその管轄役員は次の部署に行って、また次の部署を衰退させてしまう悪循環に入ります。
 → 会社は基本出世したもの勝ち、
   ぺいぺいはなんともしようがない(苦笑)
   → であれば、出世しないといけない(さらに苦笑)
 
ただ、そんな自身の経験の中に、住林の矢野さんのような方がおられました。もう定年され会社を去られていますが、その方が現場を回ってくれたことで猛烈に仕事のやる気を誘発される、40代の自分が猛烈に仕事をしたのはその方がおられてからと言っても過言ではない、そんな心から尊敬できる方でした。
 
その方は常務取締役になっても現場を回られました。それも驚くことに予告をせずに世界中の現場に行かれて、そこの部長連中と話をするのではなく、好んで現場社員と話をしてくれました。
 → こんな役員、これまでにお会いしたことが無かった!
 
現場を根本から良くしたいと言う気持ちがひしひしと伝わる、それが快感でした(笑)。やる気を駆り立てられました。
 
話しを再度戻しますが、『住林の家』が、何故ある時期こんなに良くなったのか? 実に不思議に思う時期がありましたが、こう言った背景があったことを知り、非常に納得した次第です。
 
上司は部下の鏡たれ!
 
役職に就いた人は偉くなったのではなく、重要な役割を担っただけであることを認識し、その役割を最大限まっとうしなければならないことを認識する、そしてその責務を全身全霊で遂行する、これを徹底頂きたいと常日頃思っています。
 
役員になると偉くなった、そう錯覚する方が意外に多い? そうじゃないのだよ、接待されるために役員になったわけではないのだよ、そこは誤解のないようにしていただきたいですよね!
 → 出世できなかった定年前一般社員のボヤキです(笑)!


 
 
2022年06月21日 09:31

在宅勤務で引き籠りがちになる怖さ

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在宅勤務で引き籠りがちになる怖さ
 
今月(10月~)になって緊急事態宣言は解除され、コロナ感染者数が何故だか激減している昨今、従来の在宅勤務がどう変わっていくのか? 気になります。とは言え、直近(今月に入ってから)、働き方は大きく変わらず在宅勤務が主のままです。結局は現状を変えたがらない日本の特徴が出ているようです?
 
10月に入っても週二で出勤、在宅率は6割水準が続いています。年度末の一時期で忙しくて毎日出ていた時期もありましたが、在宅中心の生活が早くも1年半続いています。
 
5回目の緊急事態宣言下は感染が著しく広がり、同じ事務所で働く2つ横の方がコロナ感染されたので、ちょっと現実味を帯びて来た危機感から、感染対策を徹底していました。
 → 感染された方も、今は元気に職場復帰
   我々含め、特に気にすることなく一緒にやっているので、
   インフルエンザに近づきつつあるコロナではありますが、
   それでも感染したくない気持ちは強いです。
 
さて、在宅中心の働き方が現在も続き引き籠りがち、最近は人と話をするのもPC経由が当たり前、相手の顔は見えるものの、リアルに人と話す機会が激減しています。この引き籠り状態が続くと怖いのが、人と話すことが苦手になってしまうのではないか? そんな不安感に襲われることです(汗)。
 
 このままだと人と話せなくなる?
 
今の働き方って、公式に認められている引き籠り状態、普通に働ければと願う自分に残された時間は少ない?
 
そう、定年が目の前にあり、

職場の引退が先か、コロナ終息が先か?

結構微妙なところにある自分の立ち位置、
どうなるのでしょうか…
 
2021年10月09日 09:33

春は転機のシーズン

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春は転機のシーズン
 
4/1 は年度はじめの日、今日から職場が変わりました。
定年前の異動となりました。
 
辞令が出たのは2月中旬、予想外の異動通達だったので
言われた時はとても驚きましたが、最近は歳を重ねたことで
冷静さが保てるようになったようです。
 
 また異動か、しょうがないなぁ~
 
さて、今日(4/1)は年度初めの門出の日でもあります。
新入社員には記念すべき社会人初日になります。
ただ、4/1に転機を迎える方は意外に多く
実はこの転機の4/1を自身でこれまで3回経験しています。
 
大学を卒業して新入社員で入社向きを迎えた日(33年前)
 → 人生の来るべきタイミング来た転機
1度目の転職で新たな職場から辞令を頂いた日(22年前)
 → 自身が選択した結果で来た転機
2度目の転職で新たな職場から辞令を頂いた日(20年前)
 → 自身が選択した結果で来た転機
 
今日が今の会社でちょうど20年目になった記念すべき日です。
そして4回目の転機となる4/1が明日ということになります。
 
会社からの出向命令で社外の機関に出向く日
 → 自身の選択ではない他力本願的な転機
   転機にはいろいろあるわけで、
   今回の転機は典型的な想定外の転機となります。
 
いずれにせよ、4月1日は新たなスタートを切る日であり、
多くの人がその転機を受け入れる日でもあるようです。
 
  新たな職場で、皆さん頑張って下さい!
 
2021年04月01日 21:30