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無難だけども響かない,顔が見えにくい今の時代?

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無難だけども響かない,顔が見えにくい今の時代?
 
昨日(10/9)の日経新聞,三浦知良さんの 『サッカー人として』 からです.
 
お題は, 枠の中にとどまるな!
 
このコラム,久しぶりにかなりの共感度でした.

何故なら,今の時代,あれはだめ,これはだめ,あれはしてはいけない,挙句の果てにやってはいけない事例まで示され,ダメ出しの世の中で育つ人はやはり枠の中にはめられてしまい,思っていることが言えない,思いを抑えなければならず,だからメンタルが追いつめられるのかもしれない? 人間は感情の生き物だし,感情を抑えすぎる外的な抑制は,時には耐えられないほどのプレッシャーになっていると思います.『それ,ちょっと違うんじゃないですか?』 と言う言葉が出しにくくなっていることを感じる昨今です.
 → 若手女子プロレスラーの自殺や,最近で言うと竹内結子さんの自殺なんかもあったので...
 
 個性が出せない時代になっているのかもしれない?
 
 顔が見えない時代になってしまったのかな?
 
とても考えさせられたコラムでした...
 
 
 
2020年10月10日 07:46

家族のライフサイクルと中年の危機

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家族のライフサイクルと中年の危機
 
以前,個人の発達段階とライフサイクルについて,エリクソンとレビンソンの発達論から議論したことがあり,ここに中年の危機なるものが織り込まれていることをご紹介しました.
 
この発達論には個人以外の要素として,家族の視点もあり『家族のライフサイクル』との関連性から,中年の危機にも繋がる要因となり得るようで,夫婦の危機(→熟年離婚の増加要因)も説明されています.
 
家族のライフサイクルで著名な平木典子さんの学説によると,その段階は7つあるとのことです.
 
第一期:独身の若い成人期(育てられた家族からの独立)
第二期:結婚による家族の成立期(新婚期~新たな家族の形成)
第三期:乳幼児を育てる段階(親の役割の発生~家族の新しい関わり構成)
第四期:小学生の子どもとその家族(親の役割の変化~外に開かれる子供の人間関係)
第五期:思春期の子供とその家族(子供の親離れ~中年期構築)→ 夫婦関係の危機
第六期:若者世代とその家族(夫婦関係の再編成)→ 熟年離婚の増加
第七期:老年期の家族(役割譲渡~人生の締めくくりへ)
 
中年の危機にはいろいろな原因があり,個人の成長過程における個人の立ち位置,例えば,職場での居場所,仕事のやりがい,人間関係など,これに加えて考えなければならないのが 『家族の関係性』 です.
 
家族の関係性は,自身が家族を作る前から始まり,親元からの独立が最初の一歩とあります.親との関係性が家族と言う視点では出発点になると言うことです.加えて自身も親になることで新たな視点が加わります.その親の役割も年齢を重ねると変化していき,言われてみると当たり前のように思いますが,この家族のライフサイクルの各段階で心理的な状態も変化していき,その変化を個人がしっかり受け止めていかなければならないと言うことです.
 
親にとっての子供の存在は,自身の親との関係性以上に大きく心理的に影響します.
 → 自身を振り返ってもそうだったと思います.
 
親から独立して,子であった自分が親になっていく段階で,気持ちの切り替えはそれなりに重要であり,その経験があるが故に人は成長していくのだと思います.
 
ただ,この経験をかつては多くの人ができたのですが,未婚率が上がる昨今,できずに人としての成長の機会を奪われているケースも多くなっています.晩婚化にも同じ問題が含まれています.中年の危機が家族心理学の視点からも影響を受けていることを,今さらながらに興味を持って考えていこうと思った次第です.
 
追伸,男性にとってのパートナーとの関係性,歳を重ねると力関係が逆転すること(女性が強くなる!)は多くの方が経験していることだと思います.この点が中年の危機とどう絡むか,今後具体化していきたい一つの興味ある視点だと思っています(汗).
 
 
2020年09月27日 16:55

幸福度が低い日本人の現状,幸せって何?

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幸福度が低い日本人の現状,幸せって何?
 
ちょっと前(9/4)の日経新聞に出ていた話です.
 
 日本の子 『幸福度』 最低水準
  ユニセフ38か国調査 自殺率など高く
 
子供の幸福度順位
   総合   精神的な幸福度
1 オランダ   オランダ
2 デンマーク  キプロス
3 ノルウェー  スペイン
 
20 日本    32 米国
21 韓国    34 韓国
 
36 米国    37 日本
37 チリ    38 ニュージーランド
 
日本の幸福度は,豊かな経済環境を考えると何故これほどまでに低いのか?
 
・身体的健康 → 日本は1位 医療・衛生環境は優れています.
 
ですが,
 
・生活満足度が低い
・自殺率が高い
  → コロナ禍で増えているそうです.
 日本の自殺率:7.5人/10万人, ギリシャ:1.4人/10万人
  → ギリシャは経済破綻したことで有名な国ですよね?
 
毎度思うのですが,幸福度は何によって決まるのか? おカネだけではないことは間違いありません.平和であって,生活水準が高くても,教育環境も整っていても,それでも幸福とは思えない日本人の現実.
 
外的要因以外のところが大きく影響しているとは思いますが,それがどういったところを修正していけばいいのでしょうか? 内的要因としては,人間関係,人とのかかわり合いや繋がりが大切だと思いますが,コロナ禍で厳しい状況になっています.なんでもオンライン,対面は危険と言われており,日本人特有の『飲みにケーション』もままならず,今年の飲み会回数へ激減しました.おかげで嫌な輩との無益な時間を過ごす必要は無くなり,我が家の支出も抑えられていますが,それで生計が成り立たなくなる人も多数出ていることも現実です.ストレス発散できる飲み会も正直あったので,ちょっと寂しく感じるところもありますが,家族での話の機会が増えたのは意外な収穫でした(笑).
 
そういう自分も幸福なのか,そうでないのか,幸福であるとの実感は無いのですが(汗),不幸とは感じていないので,これが幸せである証拠かもしれません.
 
 
2020年09月19日 09:09

人の行動はその人の限られた認知の範囲内でしか起こらない,だから外に出て行こう!

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昨日(8/29)は日ごろの運動不足解消のために家内共々,明治神宮の散策に出かけました.
 → 総走行歩行数:10,000歩以上,その割に日影が多く歩きやすい!
 
明治神宮には何度も行っていますが,じっくり見たことは無かったかもしれません.本当は花菖蒲の咲く5月頃が良かったかもしれませんが,今年はコロナ禍で閉園になっていました.来年ですね... 令和二年11月1日,明治神宮は創建100年祭を迎え記念となる年になっていますが,コロナ禍で少し不安は残ります.

そんな昨日(8/29)の明治神宮散策での一場面です.コロナ禍での結婚式に遭遇,ちょっと微笑ましくなりました.花嫁さん,花嫁衣装の和服はやはり美しい... こんな時期だからこそ応援したくなります!
 
 これからが大変だけれど,頑張ってくださいねと!
 
街を出歩くことで,予想もしないことに出会います.それが昨日の場合は,コロナ禍での明治神宮の結婚式です.何かいいことに出会ったように気持ちが上向きになるのが不思議です.全く知らない方の結婚式ですので,何も感じない人も多いかもしれません?
 
勿論,偶然の出会いは良い場合もあれば悪い場合もありますが,同じ出来事を見ても感じ方ひとつで自分への影響は大きく異なります.出歩いてみないことには何も起こりませんし,その起こったことをどう捉えるか,この捉え方は非常に大事だと思います.
 
コロナ禍なので家の中に籠らざるを得ないとの考え方から,少し捉え方(考え方)を変えて,ちょっとした外出で楽しむ,ただし大前提はあります.コロナ禍で他人に迷惑をかけない施策であること.そんな施策で楽しみを模索することが必要な時期に来ているように思っています.
 
人の認知はその範囲が限られており,自身の行動はその限られた認知の範囲内でしか起こりません.これを広げるには動くことが肝要だと思います.
 
 『創造性は移動距離に比例する!』
 
ゴーゴーカレーの創業者,宮森宏和さんの座右の銘です(共感).全くもってその通りだと思いました.
 
 

 
2020年08月30日 10:57

カウンセリング心理学入門

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カウンセリング心理学入門
 (國分康孝著 / PHP新書)
 
2017年に一度読んだ本書ですが,再度読み返すと更なる気づきがありました!
 
本書は間違いなく 名著 です!
 
著者の國分康孝氏は国内カウンセリングの創始者と言える方で,カウンセリングをかじったことがある人であれば知らない人がいないくらい著名な方です.我々からすると雲の上の人です.でも,文章を読む限り,気さくな方のようで,それほど堅苦しい印象を持たないのは本書も同様な印象です.

カウンセリングをアート(スキル)としての必要性認めつつも,学問体系には含まれず,これを科学したものがカウンセリング心理学であるとの説明は納得でき,非常に分かりやすい説明だと思いました.また,臨床心理学が病理的パーソナリティー(神経症・性格傷害・精神病)の研究主体である治療(Cure)志向であるに対して,カウンセリング心理学が問題を抱えつつも健常者を対象にした問題解決や予防に焦点を当てる治療(Care)志向であるとの説明も分かり易く,自身の中では非常に腹落ち感があります.カウンセリングをさらに発展させたい自身には,とてもありがたい書籍でした.
 → カウンセリング心理学とは何かが明快に書かれています!

 人への接し方についても,系統的にまとめられています(実践版).

   ・職場における部下を育てる視点,
   ・教育における子供を育てる視点
   ・過程における夫婦関係の視点
   ・社会生活における人間関係を育てる視点

人間関係を作る3つの原則
 
 第一原則 人の気持ちが分かる
 第二原則 人を審(つまび)らかない
 第三原則 ギブ アンド テイク
  
人間関係に悩んでいる人にはかなり参考になると思います.
 
 
2020年07月19日 11:46

無くなった卒業式に思う,こころの切り替えが必要!

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無くなった卒業式に思う,こころの切り替えが必要!
 
昨日(3/19)は,本当は娘の大学の卒業式でしたが,コロナウィルスの感染防止対策でなくなりました(涙).と言うことで,会社を休む理由がなくなり普通に仕事をして,昨晩夜中に山梨に帰宅しました.
 
今日(3/20)は祭日でお休みなので,これから車で大阪に帰ります.
→ 大阪自宅の改装が終わり内見
電車ではないので比較的安心して移動できます(汗).
 → でも,毎日の満員電車での通勤はどうなる?
   感染の有無は案外分かっていないだけかも(怖)?
 
卒業式は無くなりましたが,せっかくの記念日でもあったので,家族写真を撮ろうと提案していますが,子供たちの反応はいまいちです(涙).娘は無視です! 家族写真の大前提,そもそも卒業証書をいつ・どこで・どうやって? もらい方が分からない状況です(事務室で事務的に渡す?).→ 娘の連絡無精です!
 
今回の卒業式中止は都内に限られてはいないようで,山梨でも多く(全部?)の大学で卒業式が中止になっています.卒業式は単なる儀式(?)と言えなくはないですが,やっぱりけじめ(心の切り替え)をつけるためにはあるべきものだと思います.
 
子供のイベントを見送る親の立場からすると,絶対にあってほしイベントのように思っています.
 → たくさん投資しましたし(苦笑).
 
そんな思いもどこ吹く風か? 
娘に連絡しても音沙汰無し,気楽なものです.
 
 
2020年03月20日 07:50

仕事始めの今日は,一年で最も憂鬱な日?

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仕事始めの今日は,一年で最も憂鬱な日?
 
今日(1/6)の日経新聞,全面広告からです.年が変わって初出勤の今日(9連休明け),日立ソリューションズ・クリエイト 社長の竹田広光氏が,大変正直で,面白いコメントを投げかけています.
 
 『私は月曜日が嫌いでした.』
 
なかなか興味深いことが書かれているので,朝から目に入ってきました.会社のトップになるような人でも会社が好きではない,これが日本の現状(過去?)なのかもしれませんね?
 
 『2020年,仕事始めの月曜日.社員のみなさんにとって今日は,
   1年で最も憂鬱な日かもしれません.何を隠そう,社長である私自身も,そんな一人でした.』
 
こう思っている人は,かなりの数いると思いますね!
 
 『だからこそ,本気で思うのです.
   社員一人一人の職場をもっと幸せな場所にしたい.』
 
 『まず,私たちが,幸せになろうじゃありませんか!』
 
これは誰かの幸せでない現状を暗に示しているとも言えなくはありません?
とは言え,初仕事の今日に臨み,朝から勇気をもらえたような,そんな気持ちで会社に向かえますね!

 竹田さま, 年始にあたりお礼申し上げます!

 
 
2020年01月06日 06:49

年賀状じまいが広がる

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年末の恒例行事,年賀状作成に気持ちの変化が...
 
今日(12/29)の山梨日日新聞からです.
 
山梨県内高齢者,負担敬遠で,就活で...
  『年賀状じまい』 広がる
 
新聞紙面を読ませていただくと,年を重ねると年賀状も負担に感じる人が増えてくるようで,中にはそろそろ自分の存在を薄めていきたい,それを年賀状の辞退挨拶に込めているとあります.85歳の節目を迎えて...
 
毎年,精神的な重荷になりつつある年賀状の発送,なんとか今年も終えたものの,これが楽しかった昔はありました.1年の締めくくりイベント,相手方から新年挨拶として年賀状をもらえることも楽しみでしたが,最近は負担のイメージが確かに強くなりつつあります.
 
何故か? 最近来る年賀状は宛名も挨拶面も印刷されたもので,コメントがあるものはまだ読む気がしますが,会社の付き合いだけで出しているような年賀状もあり,形だけの挨拶のように思えるものは出さなくていいかも? そんな気がしてきています.年賀状から気持ちが伝わらないんですね!
 
ということで,我が家の年賀状には全てコメントを手書きで入れるようにしました(家内と分担して書ききりました).手間はかかりますが,気持ちを入れないと駄目なような気がして..
 
人と人のお付き合いには,かたちを優先する人を除外してもいいかもしれません?
 → 仕事で上司になった際には出してくるものの
   その関係が切れた瞬間に音信不通になる?
   結構分かり易い対応をする人も少なくない(笑)?
 
でも,気持ちが通じている人は続くように思います.たかが年賀状,されど年賀状には気持ちを入れて書く,惰性にならないようにしたいものです.
 
 
2019年12月29日 10:57

50代半ばからのリタイア.早いか?

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三食昼寝を堂々と楽しむ!
 
昨日(10/12)の日経新聞,プラスワンの『なやみのとびら』からです.
 
 50代半ばでリタイアは早すぎる?
 
相談内容は下記のとおりです.
 
大学卒業から勤めてきた会社を今春,50代半ばで辞めました.仕事が面白くなかったうえ,子供が独立し,ローンもなかったためです.バリバリ働いていた印象から,『どこに転職するのか?』,『独立か?』とよく聞かれますが,そんな気にはなれません.長年憧れていた『三食昼寝付き生活』をこのままだらだら続けて良いものでしょうか?
 
回答者の作家さん,石田衣良さん曰く,
 
 『あなたは堂々と自分なりの悠々を貫いてください!』
 
 素晴らしい回答だと思いました.
 
何故,この話が印象に残ったかと言えば,今の自分に重なるところがあまりに多いからです.
 
娘がこの春,大学を卒業します.就職も決まっているので,子育て完了見込みです.あと,我が家も幸か不幸か,住宅ローンは完済しています.ここまではいい状況においての現在です.
 
逆の視点,あまり好ましくない現在として,仕事が全くと言っていいほど面白くありません.会社の雰囲気からすると,給料はやるから口を出すな? 毎日会社で時間潰しをしている印象です.会社に必要とされている印象は皆無ですね(笑,でもクビにはならない?).
 
そんな自分にとって,意味のない時間をあと3年近く過ごすことが良いのか,悪いのか? この紙面上の男性と同じ心境なので,最近いろいろ考えるところです.そんな訳でこの紙面の相談内容が強く印象に残ったわけです.
 
だから会社をすぐに辞めようと言う発想にはなっていませんが,人にとっての働くことの目的や意味は大変重要です.自身にとっては何らかの仕事の実感が欲しい,やりがいとまではいわないまでも,何かに一生懸命取り組みたい,そんなことを考える今日この頃です(笑).

 悩める50代です(汗)!
 
 
2019年10月13日 13:17

50代に考える,ありたい自分とは?

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50代に考える,ありたい自分とは?
 
今日(10/6)の日経新聞からです.胸が痛む記事でした.
 
 50代転職 やりがいこそ
  年収半減でも 『人らしく』
 
クビになったわけでもない,年収2,000万円の東証1部上場会社の執行役員の肩書もある方の話です.
 
 望んだはずの出世に達成感がない
 
 『安定』を追い求めた末に今がある.
   でも,やりがいって何かなって?
 
結局この方は会社を辞めて,セカンドキャリアを歩むことを選択しました.
 
42歳の時に鬱病を発症,会社を長期休暇した後に副職し,執行役員に登りつめたこの方の日常は,決裁書類にひたすらハンコを押す,接待ゴルフの調整ばかりの生活だったそうです.結局は収入を捨て,2度の転職を経験して今の職に就いたそうです.その職場は旧知の会社経営者が誘ってくれた学習塾,若手に 『教えてください』 と頭を下げることになったものの,妻に 『やっと人らしくなってきたね!』 と言われてみて,ようやく心の余裕が生まれたと実感できたそうです.
 
この紙面を読ませていただき感じたことは,同じような苦しみでもがいている50代がいかに多いかです.何回もご紹介している 『中年の危機』を絵にかいたような話だと思いました.
 
 生きること,やりがいって何なのだろうか?
 
 毎日が無駄に過ぎて行くような焦燥感
 周りに自分一人だけが取り残されてしまったような孤独感
 生きて行く価値が見いだせない脱力感

この危機感を発達理論として体系づけた二人の理論家が,キャリア理論の大家としても紹介されてもいます.

デンマーク系ユダヤ人の Erikson, E.H.
アメリカ人心理学者の Levinson D.L.

エリクソンは心理-社会的な 漸成的発達理論(ぜんせいてきはったつりろん)に基づく8段階の自我の発達図式には,段階毎に2つの相反する方向が存在し、緊張関係、または葛藤を表す心理社会的課題を定義しました.エリクソンは これを 危機(crisis)と呼びました。

レビンソンはそれを更に進めて、エリクソンの8段階のうちの成人期を中心とした漸成的発達理論の拡張を試み,成人期を4段階にわけました.

 前成人期(0~22歳)
 成人前期(17~45歳)
 成人中期(40~65歳)
 成人後期(65~85歳)
 
レビンソンのライフサイクル図式には生活構造に基づく
 
 安定期(生活構造建設期)
 移行期(過渡的な生活構造変化期) があります.

前成人期以外、各段階の初期に4~5年続く移行期が存在し,その時々で生活を見直しながら、自己と外界との関係性を模索しつつ新しい生活の基礎となる選択に向かいます.

新しい人や土地との関わりを選択し,これまでとは異なる人間関係を確立し(結婚、就職、転勤),自己の別な面を生かそうと試みます.その移行期の後に安定期が来ます.自己の選択の後に築かれた生活を作り上げる時期で、約6年~8年程度続くとあります.この中で危機が取り上げられています。

成人前期は未成年に別れを告げる時期に相当し、個人にとって最も重要な時期に全力を注ぐ事が生活の中心となります.危機的な状況に陥る事はあるものの,がむしゃらに進める時期でもあるので、次の成人中期に比較すると、知らず知らずのうちに乗り切ってしまうようです.
 → 若さはそういった面からも素晴らしいのかもしれません?

問題はやはり成人中期に至る人生後半戦の迎え方にあるように思います。成人中期に入る直前の 『人生半ばの過渡期(40歳~45歳)』 では → mid-life crisis (中年の危機) 新たな選択と断念があり、決断しなければならない事も多々生じます.生活面では運悪く離婚もあるだろうし、仕事で先が見えてくるのもこの時期でもあり,切り替えていくことを迫られる時期でもあります.ここさえ乗り切れば比較的落ち着いた成人中期を迎える事が出来ますが,乗り切れない場合に鬱病を発症してしまう可能性があります.最悪の場合に自殺に至るケースもあります.小生の知人の中にもそういった悲しい選択をしてしまった事例があり,自身がカウンセリングを学ぶ価値の起点はここにあります.

中年期以降の、若い頃とは異なる人生の岐路は多くの場合、安定期からの移行に伴う生活基盤の変化によるところが大きいと思います.
 → 仕事の質が変わって、生活基盤にも影響する現実!

出来れば避けたいと考える人でも自身のコントロールでは避けられない?
→ やりたくもない管理職をやらされる,責任も重くなる.
 
特に人生後半戦になると,概ねやりたい事はやらせてもらえなくなります.それに対して、肩にのしかかる重いもの、子供の教育費、家のローンや避けて通れない中だるみの夫婦関係、親の介護、子供の離反 → お金に縛られる現実は避けがたい?

話しを戻して、レビンソンの研究はこの中年の危機を実証的に明らかにした事に加えて、加齢に伴う一定の発達順序があり、ライフサイクルが暦の年齢に一致している事も明らかにしています.

人は皆、人生中盤以降で悩む事は自然な成り行きと言え,多くの人が心理的にもがき苦しみながら乗り越えて行くものだと割り切って考えると、その真最中のヒトも少しは気が楽になる可能性はありますが(汗).

 中年の危機は小生も実感するところです(苦)!

 
 
2019年10月06日 10:04

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