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シニアになって、いつまで働くか?

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シニアになって、いつまで働くか?

 
敬老感謝の日(9/16)の日経新聞1面からです。
 
働く高齢者、最多の914万人
昨年、4人に1人が就業
 
2023年の65歳以上の就業者は914万人
 → 高齢者人口は3,625万人、
   日本では4人に1人が高齢者です!
 
20年連続の増加(2万人増加)、65歳以降の高齢者の就業率は25.2%、65~69歳に限ると就業率は52%、半分以上の人は働いていることになります。
 
就労者全体に占める高齢者の割合は13.5%、働く人の7人に1人が高齢者になります。
 
年齢別就業率は以下の通りです(会社役員を除く雇用者)。
 
60~64歳:74%
65~69歳:52%
70~74歳:34%
75歳以上:11.4%
 
産業別では、「卸売業・小売」が132万人、「医療・福祉」が107万人、「サービス業」が104万人高齢者の就労率が上がっている産業領域が、特定の分野に集中していることも特徴的です。給与水準が高い製造業は上位にはありません。
 
この背景にあるのは間違いなく労働人口が減少している日本の状況に対して、年金だけでは食っていけない現実と、それにもかかわらず平均寿命が延びている事があります。長寿社会は日本人にとって悩み事に繋がっているようです。
 
家族制度もかつての3世代同居はほぼ皆無になりつつあり、老後は子供と一緒に暮らすと言うことはなくなり、生活費も死ぬまで自分で稼がなくてはならない、そんな現実は間違いなく高齢者の就労率をマクロ的には上げる要因になっていると思います。
 
さて、それではいつまで働くか?
 
先日(8/27)、東京都の副業・兼業セミナーに参加、シニアの仕事についてお話を伺いましたが、実質的に仕事を見つけるのは簡単ではないと思いました。皆さんやりたいことは共通しており、求人に対しての競争倍率はそこそこ、選ぶ側にはやはり若い人が良いとの思いもあるので、55歳以上の求人で還暦過ぎの人材に仕事は回ってこない、そんな印象です。
 
最近は考え方も変わってきて、65歳引退説もあるように思い出しました。食いつなげるのであればそれもありかもしれません?
 
先週末(9/14)の夕刻、筑波大学院の同窓会があり、久方ぶりに同窓と話す機会がありました。修了してまだ半年ですが、60歳以上は4名になり、今年度中にまた2人が還暦を迎えます。65歳までに仕事を辞める人も少なくなく、セカンドキャリはアラカン世代の共通の話題になります。
 
そこでの不安はお金をどうつないでいくかですが、なるようになると気軽に構える方が意外にいいように思い出しています(笑)。案ずるより産むが易し、でしょうか?
あせってみてもどうにもならないことは意外に多いようです。
 
2024年09月19日 09:17

恩師の最終講義

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人生の節目、恩師の最終講義
 
昨日(3/4)は恩師の最終講義と退官記念パーティが開催され、久しぶりにかつての学び舎に足を運びました。
 → 井深会館に行ったのは何年ぶりだろうか?
 
最終講義のお題は
 
 『大学と学会と実業界において、実務家教員が果たすべき役割
 
ほぼ満席、凄い活気でした。Zoomも悪くはないのですが、やっぱりリアルが良い!
 
演題の趣旨は Pure Academia と実務家教育における目指すべきものの違いを、実務家教員を自負されている恩師が分かりやすく解説してくれました。
 

ビジネススクールの目指すところは
論文執筆が最重要ではなく、実務家の成功を目的とし、
学生を社会に輩出することで貢献することである。
実業界への貢献はその間接的な効果である!

 
一言で言うと、こんな内容の講義でした。
 → 久しぶりに講義を拝聴、興味深いお話を聴かせていただきました。
 
大学の教員にとっての最終講義の意味はとても大きいようで、この節目までに何人の教え子を世に出すことができたか、これが成果として最も分かりやすい形で現れる日が最終講義の2時間であるように思います。
 
退官記念パーティはホテル椿山荘東京、一度行ってみたいと思いつつこれまでなかなか行けなかった場所で、祈念すべき日としては最高のロケーションだったと思います。
 → 凄いホテルで、ちょっと感動モノ!
 
過ぎ去りし日を少し振り返ると、小生含め同期の14名(入学は15名)は根来先生の早稲田大学MBA第一期生でした。
早稲田大学の商学部で夜間の社会人大学院ができたのは2002年、根来先生が早稲田大学に来られたのは2001年です。
 
2年を費やした修論はそれなりに大変でして(だった?)、2年で修了できたのは12名、半年後に1名、1年後に1名、最終的には全員が無事修了できています。この日参加したのは10名、18年ぶりに再会できた方も、懐かしく思うも、学びの場にいたのがつい先日だったような感覚になりました。
 
月日が経つのは早いもので、
光陰矢の如し、まさにその一言かと!
 
久しぶりに2次会にも繰り出し、
 → 最近は1次会で終わることがほぼ全てだった?
深酒した今朝は声がかれていました。朝風呂に入ってようやく普通の自分に戻ったような感覚。
 
利害関係のない方々と本音で話ができる場の価値、改めて気づかせてくれた有意義な1日でした。
 
根来先生、長きに渡りお疲れさまです。
どうぞ、次の職場でも寝ずにご研究に励まれてください。
 → この後も別の大学で教員を続けられる、
   エンドレス研究を予定されているとのことでした(汗)。
 
 
2023年03月05日 10:33

不登校24万人の現状に対して

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不登校24万人の現状に対して
 
今日(1/27)の日経新聞、教育岩盤(迫る学校崩壊)からです。不登校の小中学生が24万人に達しており、日本における初等教育の問題は明らかになっています。
 

不登校 公的支援充実を

 
この問題は具体的には一律に同じ内容を同じスピードで学習させること、現状も続いている教育方針に合わない子供がたくさん発生していることへの問題に相当します。
 
教育機会確保法が施行されたことで、不登校の考え方はかなり改善されています。
 → 不登校が必ずしも悪いことではない、
   学ぶ場所鵜を選ぶ権利は子供にもあると言うこと!
 
ここでの大きな問題は、日経記事で述べられている通りで、不登校そのものと言うより、学校や民間などの誰にも支援を受けていない不登校の子供たちが36%にのぼり、行政が手掛けている教育支援センターを利用しているのはたったの1割しかいないと言う事実だと認識しています。
 
教育支援センターは肯定的に捉えたいところですが、大きな問題をいくつも抱えています。
 → 職員のほとんどが非常勤であり、常勤職員はごくわずか。
   指導員数の不足、国の予算が振り向けられていない?
   防衛費に莫大な国費をつぎ込んでいる場合じゃない!
 
多くの場合、公的補助が無いフリースクールで受け入れており、この部分への支援が薄すぎることが問題だと思います。
 
実は今通っている大学院の講義で取り上げている問題でもあり、現場の小中高校の先生方を交えたディスカッションではその問題の深刻さが実にリアルです。
 
<フリースクールの現状>
・ 何らかの理由から学校に行くことができない、行かない、行きたくても行けない
  という子どもたちが、小学校・中学校・高校の代わりに過ごす場所。
  不登校やひきこもりをはじめ、軽度の発達障害、身体障害、知的障害などの
  事情を抱えるたくさんの子どもたちを受け入れ、学びの場を提供している。

・ 個人経営、NPO法人やボランティア団体などが運営する民間の教育機関なので、
  教育方針や教育理念の違いによって運営形態はさまざま、費用も一様ではない。
   → 子どもたちの主体性を尊重するところが共通?

・ サポート校とは異なる。サポート校は運営母体に予備校や学習塾などが多く、
  通信制高校に在籍する生徒の学習や生活の支援を行うことが主目的。
  フリースクールの運営は学習面というよりは、生活面や精神面の支援を
  行う場所と言え、基本的に入学資格は設けられていない。
 
少し前の話になりますが、年明けの1/9に川崎にあるフリースクールを大学院のクラスメートと一緒に訪ねました。ここは川崎市からの公募事業で運営、十分な予算がついているとは言えませんが、フリースクールに関しては国内的には先端的で、取り組みを国内の多くの方が見学に来られており、学校の先生も実習で長期滞在されています。
 
理事長の方から見学後の飲み会を含めて、いろいろお話を伺うことができ、大変勉強になりました。その社会的理念の崇高さに驚きを隠せないと言うか、弱体する日本の現状はこういった人たちのおかげでなんとかなり立っているのだろなと思った次第です。
 
日経新聞の話に戻りますが、子供にとって学校は安心安全な場所であって、孤独を防ぐ有効な手立てとなるように大人がしっかりと仕組みを作っていかなければならないと思います。
 
最後に子供が我々大人に言ってくれた言葉で理事長が紹介してくれたとても印象に残った一言を書いておきたいと思います。
 

まずは大人の皆さんが
 幸せになって下さいね!

 
 
2023年01月27日 19:41

おみくじの効用

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おみくじはこころを安らかにする?

年末から年始にかけて、新婚の息子夫婦も合流して、山梨の自宅で過ごしました。喪中なので、初詣はできませんが、5人で元旦の甲斐善光寺にはお寺参りには行きました。毎年恒例のおみくじを引きました。
 

 末吉

 
善光寺さんのおみくじは大吉には結構辛口でして(→息子は大吉、書かれていた文面は辛口すぎる?)、大吉以外のおみくじは書いてある内容に易しさがあるように読めます? 何故か和めますので結構いい気分になれます。
 

 今までの苦しみ煩いもいつか消え
  こころ楽しい時が遠からず来ます

 唯御助けを祈って心平かに
  授けられた自己の職務を熱心につくしなさい

 
願望: 少し時がかかるが叶う
学問: 時期は今全力を尽くせ
争事: 初めは負ます
転居: ゆっくりして吉
 
とても良いお札内容だと思いました(喜)。
 
暗雲漂う今年度の3月末、どこに飛ばされるのだろうか?
年明けになって少しですが、希望が持てそうな1年になりそうで、
 → おみくじ1枚で勝手にそう思っています(笑)。
何故だか? 前向きになれたので、おみくじってとっても不思議ですね!
 → 実は何の根拠もない紙切れであるはずなのに...
 
心理学的に考えるに 『おみくじの心理的影響』研究テーマに良いかもしれません(笑)?

本年も、どうぞよろしくお願いします!
 
 
2023年01月05日 15:39

終活の勧め、エンディングノート

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終活の勧め、エンディングノート
 
大学院での講義、生涯発達臨床心理学で『就活』を取り上げており、ご専門とされる方から高齢者救急の話を伺いました。なんと、大変驚いたこととして、東京23区では毎日24名以上の方が孤独死されていること、そして悲しい最後に遭遇される方が少なくないそうです。
 
その議論の中で話題に出てきたのが『エンディングノート』です。高齢になるとあれば望ましい、いろいろな意味で苦しまずに済む、それは本人であり家族であることを教えて頂きました。
 
小生も還暦を過ぎましたので、死ぬこともそれほど遠い未来ではなくなってきたので、真剣に講義を聴いていて、思いが変わってきました。

 そろそろエンディングノートを考えてみようか?

 
エンディングノートを書く意味はどこにあるのか、まずは自身が救急医療の段階にある場合から考えます。
 
仮にリアルな救急医療の場にお世話になったとして、現実的にはその時には意思表示はできないので、一般的なルールに従って処置が行われます。何らかの希望があるのであれば、そうなってからは手遅れになることが多いとされます。
 → 希望があっても言うことができないと言うことです。
   これをエンディングノートに記載、意志表示すると言うことです。
 
例えば、延命処置を受けたくないと希望していても、何らかの証拠がない限り延命処置は実行されます。家族がその旨伝えたとしても延命処理を停止するには、停止するに値する証拠が必要になり、証拠が無い場合は処置を辞めることができません。処置を辞めることは重要な判断となり、処置をする側の場当たり的な判断はできないわけです。
→ 判断を間違うと、処置を止めることが殺人罪に相当します。
 
その他にも死後に検体を希望した方は、その旨を書いておくと希望通りの配慮がなされます。
 
エンディングノートは救急医療の場で処置をされる人が自分の意見を言えなくなった状態で意思表示をするための大切な証拠になるとのことです。

死ぬ際にも、事前の準備がとても重要だと言うことです。

 
さて、エンディングノートはたくさんの商品が売られており、ランキング上位のものはかなり充実しています。
 
ハッピーライフ エンディングノート
 
いろいろな自治体でも無料配布されているようです。
 
エンディングノートを無料配布で入手する方法
 
無料でPDFダウンロードできるサイトがあります。
 
無料ダウンロードできるエンディングノート12
 
エンディングノート書く時期としては70歳まで、これ以降はいつなんどき問題が発生するかは分かりませんので、手遅れにならないように準備しておきたいと思います。
 
 
2022年12月07日 09:49

静かな退職、仕事は一生懸命にやるものじゃない?

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静かな退職、仕事は一生懸命にやるものじゃない?
 
11/9の日経新聞にあった記事です。
 
 静かな退職、表向きは社員、心はリタイア
 
なんと的確な現状分析でしょうか、今の日本に超適合です。日本人の多くがこの状態ではないでしょうか?
 
実際には会社を辞めるのではなく、席は温存、給料は半分になるので給料なりの働き方をする、そんな60歳以降のシニアの働き方だそうです。 → 心の中でこっそり退職しているさまです。
 
・昔のようにがむしゃらには働かない。
・勤務時間内の自身の仕事のみを淡々とこなす。
・自分のするべき仕事以外は一切しない。
・ライフワークと仕事を重ねない。
 
これを支持するのは60歳以降の再雇用組が主だと思いきや、そうではなくて、ミレニアム世代の若者とZ世代だそうです。
 
日本における『熱意ある社員』はわずか6%だそうで、世界的に見ても最下位グループにいるのが今の日本、生産性が低いのは当たり前で、仕事にやる気を持って臨む人は希少価値人間とも言われているようです(汗)。
 
実は、自分自身を顧みるに還暦を迎えた今の自分も『静かな退職』状態ですが、我々アラカン世代は『逃げ切り世代』といわれて、また別の存在でもあるようです。比較的まともに年金がもらえる最後の世代かもしれません?
 
ところで、次世代の方々よりましかもしれませんが、どう考えても年金だけで老後を過ごすことは不可能だと思います。年金手帳で送られてくる65歳以降の年金予想額は、半額近くになった60歳以降の給与手取りよりもさらに少なく額面でその半分程度、ここからの控除分を考えると、持ち家があればなんとか生活できる水準で、バラ色の老後はそこにはありません(涙)。
 
こう考えると、若い人が老後に我々以上に不安になることは至って当然、当たり前と言えます。

日本の未来、明るくないですよね(汗)!
 
 
2022年11月23日 15:20

結婚感の変化、この50年

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結婚の姿が変わってきたこの50年
 
11/19の東洋経済オンラインからです。記事のタイトルは、『社内恋愛は今や傍流?』でしたが、注目すべき論点はいくつもあったので、自身と息子のケースを比較して東洋経済のデータに書き込んでみたいと思います。
 
今急増のネット婚について、最新のデータである2019~2021年では、ネット婚:15.2%、この数字は見合い結婚:9.9%を上回り、見合い結婚の代替になっているとも考えられなくはありませんが、ネット婚は恋愛結婚なのか、お見合い結婚なのかがはっきりと区分けできないような印象です。
 → 好きになることで結婚するわけではなく相手の条件から入っていく印象なので、
   恋愛結婚とは言いにくい? 
   でもきっかけがネットで好きになるから結婚するのであれば恋愛結婚か?
 
ネット婚が恋愛であれば、恋愛結婚が9割となります。
 
小生の場合は恋愛結婚、大学のクラブ活動で一緒していたことが家内とのご縁、昔は優しかったですね(汗)。
 
息子はネット婚、静岡に就職して静岡の人とネットで知り合い、そのまま結婚することになりました。交際期間は1年程度と一般的な期間だったかと?
 
そして注目するこの記事のメインテーマ
 
見合い結婚と職場結婚を合算した婚姻数のマイナス分は約46万組、これが婚姻総数のマイナス分と完全に一致している事実です。
 
超驚き、これが無くなったことが結婚減の原因なんですね!
 
職場結婚は1990年代までは見合い結婚同様
 
「お膳立て婚」だった!
 
東洋経済記事の結論として、初婚数の激減は「お膳立て婚」の減少に帰結
 
つまり、お膳立てが無いと結婚出来ないのが日本人の特徴
多くの人がこれに該当していたと言うことです。
 
ここから更に考察を深めて、
 
何故、職場結婚が減ったのか?
 
これは簡単、今の会社の人間関係がそうだからです。
 

職場に恋愛感情を持ち込むな!

 

仕事は仕事と割り切れ
  (人事研修で言われたこと)
 → 職場に感情を持ち込むな!

 
そして、職場上司の結婚圧力はパワハラ扱い、
社員同士の恋愛はセクハラ扱いされるリスクがある!
 
これでは怖いことだらけで、恋愛なんてできません!
と言うことで、東洋経済の主張は
 
結婚したい若者を支援する「令和のお膳立て」を真剣に考えるべき時かもしれない?
 
なんとも寂しい時代になっていると感じているのは、小生だけなのでしょうか?
 
皆さんどう思いますか?
 
2022年11月22日 14:16

認知行動療法

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認知行動療法
 
 『認知行動療法』 を学ぶ機会がありました。
 
認知行動療法には大きく2つの学派があります。ひとつはアメリカの臨床心理学者Albert Ellis の提唱する『論理療法』からの流れで、心理学系、カウンセラー寄りです。
 
REBTRational emotive behavior therapy
心理的問題は、出来事そのものの影響ではなく、
その出来事をどのように受け取ったかという認知を媒介とし
論理的(rational)な思考が心理的に影響すると説いています。
 
出来事(A)、ビリーフ(Belief)、結果(Conclusion)のビリーフ(B)の
非合理的なIrrational Beliefを再構成するという、ABC理論を特徴としています。
 
筑波大学のカウンセリング心理学コースの創設者と言える國分康孝先生の師匠がAlbert Elis です。従って筑波大学の心理学はこの流れとも言えます。
 
その後にもうひとつの流れができました。受講した講義の根幹は、Aaron Beck が提唱する『認知療法』です。Beckの考え方は精神医療の流れであり、公認心理士や臨床心理士の治療はこちら側になります。
 
うつ病患者に特徴した精神的な治療方法として、悲観的な思考を持つことがあり、これを『認知の歪み』と捉え、修正する新たな治療的アプローチとして提案されました。
 
教科書的に言うと、
Albert Elisの『論理療法』とAaron Beck の『認知療法』を
総称して『認知行動療法』と定義されています。
CBT:Cognitive Behavior Therapy
 
大野先生系列の認知行動療法に関する詳細技法は下記サイトから拾うことができます。
 
こころのスキルアップ・トレーニング
 
日本では厚生労働省がまとめるマニュアルが完備されており、45分(30~50分)を16回(週一で16週)、定型フォームに基づき実施されているとのことです。国内にはこのスーパーバイズできるのはたった5名しかいないとのことです。
 
そういった多くの課題がある現状、CBTの普及はなかなか進みにくいようです。CBTを習得するには手間と時間がかかること、加えて教育コストが極めて高いこと、その割に診療ポイントが低いことが従来からの課題と言えます。

 
これら公開サイトから情報を拾って勉強できますが、とは言え、ある程度の慣れが必要とされます。
 
 
2022年08月23日 10:37

日本人の幸福度はどうしてこうまで低いのか?

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日本人の幸福度はどうしてこうまで低いのか?
 
今朝(5/11)、ショッキングなニュースが飛び込んできました。
正直言って驚いています。と言うか戸惑を感じています(涙)。
 
【訃報】ダチョウ倶楽部 上島竜兵さん(61歳)が自宅で自殺
 
言葉が出ないと言うか、信じられない…
一見明るそうな方が自ら命を絶ってしまうのは何故?
 
この事実の少し前ですが、
俳優の渡辺裕之さん(66歳)が自宅で縊死(一般的には首吊り死)
 
共に還暦を越えておられるお二方、いわゆる同年代と言える方々が続けさまに自ら命を絶たれることは、人ごととは考えにくく、どうしてこんな結果にならざるを得ないのか…?
 
最近、Well-being に関わる調査をやっている関係上、いろいろな報告書に目を通すことがあります。日本はGDP世界第3位、物理的には恵まれているはずですが、何故か? 幸福感が低いことは周知のとおりです。
 
いろいろと研究されてはいるものの、何が本当の原因なのかは正直なところ分かりません(個人差もあるので)。日本人も含まれるアジア諸国は、欧米の個人主義的国家と比較すると集団主義的であり、それが故に心配性気質が強い民族と言われています。個人主義が故の楽観度の強い欧米人と比べると、悩みを抱え込みやすいそうです。悩みを吐き出せない気質が強い傾向にあるとのことです。
 
いろいろ考えるに、自身もあと3か月で還暦を迎え、歳を重ねるが故に幸福度の低下を感じることが多々あります。特に生まれた頃の昭和の時代と比較すると、平成~令和にかけての時代の移り変わりの中で、仕事もプライベートも生きていくうえでの息苦しさと言うか、自由のない縛りと言うか、昔のように楽しめない現在になっており、どうしても過去りし昔の良き時代と比較してしまいます。
 
幸せって何だろう?

何をやっても楽しめない今の自分はあるよな?

幸福感はどこにどんな形であるのだろうか?
 
そんなことを考えさせられます。
 
先日(5/2)、東京国立近代美術館で開催されていた 鏑木清方展 の特集がNHKで放映されていました。その中で清方曰く、しみじみと
 
『明治の時代はいい時代だったと思いますよ。』
 
昭和に入ってからのコメントですので、明治と昭和の時代を比較して言っているのだと思います。ゆっくり、のんびりと動く明治の時代に
激動の昭和の時代にはなかった心地よい居場所が清方の心の中に存在していたのかもしれません?
 
小生は昭和生まれなので明治時代との比較はできませんが、昭和と平成~令和の時代を比較してしまいます。清方が言っていた自分の良い体験(主に青年期)をした時期との比較で歳を重ねてやってきた今に対しては、どうしても息苦しさを感じてしまうものなのかもしれない? 歳をとると経験を重ね、知恵もつくので、怖いもの知らずの青年期よりも防御的にならざるを得ません、おそらく?
 
それが極度の状態に達してしまうと、自身の存在価値を見失い、生きる気力がなくなってしまう結果自ら命を絶ってしまう場合があるのかもしれません?
 
幸いにも、今の自分自身はそこまで追い込まれてはいないものの、その状況も永遠に続くわけではないので、もしかしたら悪い方向に行ってしまう可能性もあるわけです。
 
人は人と関わり合うことで寂しさを紛らわすことはできるので、運悪く悪い方向に行ったのであれば、それはしょうがないので、どこかで軌道修正ができるような仕組みがあれば良いと思います。人との良い関わりがそれを成しえるように思います。
 
お二方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


 
 
 
2022年05月11日 09:56

在宅勤務で引き籠りがちになる怖さ

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在宅勤務で引き籠りがちになる怖さ
 
今月(10月~)になって緊急事態宣言は解除され、コロナ感染者数が何故だか激減している昨今、従来の在宅勤務がどう変わっていくのか? 気になります。とは言え、直近(今月に入ってから)、働き方は大きく変わらず在宅勤務が主のままです。結局は現状を変えたがらない日本の特徴が出ているようです?
 
10月に入っても週二で出勤、在宅率は6割水準が続いています。年度末の一時期で忙しくて毎日出ていた時期もありましたが、在宅中心の生活が早くも1年半続いています。
 
5回目の緊急事態宣言下は感染が著しく広がり、同じ事務所で働く2つ横の方がコロナ感染されたので、ちょっと現実味を帯びて来た危機感から、感染対策を徹底していました。
 → 感染された方も、今は元気に職場復帰
   我々含め、特に気にすることなく一緒にやっているので、
   インフルエンザに近づきつつあるコロナではありますが、
   それでも感染したくない気持ちは強いです。
 
さて、在宅中心の働き方が現在も続き引き籠りがち、最近は人と話をするのもPC経由が当たり前、相手の顔は見えるものの、リアルに人と話す機会が激減しています。この引き籠り状態が続くと怖いのが、人と話すことが苦手になってしまうのではないか? そんな不安感に襲われることです(汗)。
 
 このままだと人と話せなくなる?
 
今の働き方って、公式に認められている引き籠り状態、普通に働ければと願う自分に残された時間は少ない?
 
そう、定年が目の前にあり、

職場の引退が先か、コロナ終息が先か?

結構微妙なところにある自分の立ち位置、
どうなるのでしょうか…
 
2021年10月09日 09:33