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勝ち組は 『イノベーションのジレンマ』 から逃れられない?

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勝ち組は 『イノベーションのジレンマ』 から逃れられない?
 
今日(10/19)の日経新聞,私の履歴書からです.今月(2019年10月)はIIJ(インターネットイニシアティブ)の創設者である鈴木幸一会長,インターネットを最初に日本に導入した国内ネットのカリスマ的存在です.
 
今日の紙面上ではネット証券の立ち上げ時の逸話が紹介されており,改めて 『イノベーションのジレンマ』 を認識できます.
 → クリステンセンの名著,勝ち組は次の革新的切り替えができない
   それができるのは後発組で,後発組の頑張りによって
   ビジネスや技術の切り替えが進んでいく,そんな話です.
 
過去を振り返るに,小生の経験からしても,初期のインターネットはメールと社内のホームページ程度,ビジネスに繋がる大きな動きは無かったと記憶しています.そこで最初に産声を上げたのが 『ネット証券』 であり,マネックス証券の立ち上げの話は面白いですね.
 
当時の証券業界巨人,勝ち組だった野村證券に鈴木氏が話を持ち掛け,帰ってきた反応は冷ややか,
 
 『株式は対面販売が基本』 → 過去の業務形態を守る!
 
 『既存の店舗との食い合いが心配』
  → 勝ち組は既存ビジネスを守る必要があり,
    これを脅かせる動きは基本受け入れられない!
 
結論から考えると,業界最大手を倒してしまう思いがある新興勢力と組まない限り,革新的な技術やビジネスモデルの導入は進まないと言うことでしょう.この革新的ビジネスモデルを導入して新興勢力としてとして立ち上がったのがネット証券のマネックスであり,小生が長年使っている松井証券です.紙面ではもう1社,DLJダイレクトが出ています(住友系).
 → 松井証券の話は出ていませんが(笑)

 松井証券のビジネスモデルは,小生の著書でも紹介しており,
 興味があれば是非ご覧ください!

  徹底的にお金にこだわる就活,年収1000万円以上もらえる会社に就職するためにやるべきこと
  → https://ajimu-s.com/freepage4.html
 
現状の証券売買がほぼネット取引に移っていることを考えると,野村證券の過去の立ち位置は無くなっているわけですが,今だから言えること,この変わり目を読める人が名経営者かもしれません?
 
ただ,ここでの負けが次のビジネスを立ち上げるので,その時の資金力が残っていれば潰れずに済むと言うわけです.野村證券は巨人で,次のステップを踏めたから今も残っており,新規ビジネスにも取り組めたと言うことでしょう!
 
過去の史実はいろいろなことを教えてくれる,経営学の教科書になることを改めて気づかされます.
 
 
2019年10月19日 07:46

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