技術志向の会社指針,ぬれ雑巾経営
今月(2019年10月)はIIJ(インターネットイニシアティブ)の創設者である鈴木幸一会長,インターネットを国内に初めて導入した日本におけるネットのカリスマ的存在です.以前にも取り上げましたが,経営者としては異端児でもあり,苦労された経験に説得力があると言うか,重みを感じています.
会社に長年いると分かりますが,経費管理の考え方は各社各様,絞れば資金流出が減る分儲かりますが,次のステップへの移行ができずに(投資ができない),時によっては負けパターンに繋がります.対して経費を緩い管理で流してしまうと赤字経営に陥り,シャープのように最後は潰れてしまう? → シャープは鴻海工業流の経費管理で蘇った?
経費管理を厳格にする → 乾いた雑巾を絞る経営
原価管理のもとに経費を積極的に活用 → ぬれ雑巾経営
IIJは子会社のCWC(クロスウェイブコミュニケーションズ)が破綻しましたが,最先端部分の経営には攻めも必要で,経費の締め過ぎは危険と言う経営方針を継続しました.
その対比と言えるのが,トヨタの管理経営とホンダの自由主義経営ではないでしょうか?
会社の立ち位置で,異なる戦略が必要だ(本田宗一郎談).
ただ,原価管理に基づくと言う大原則があります.勝算のない経費の使用は単なる無駄ですので,この辺りのさじ加減が必要とされるのが経営者のセンスです.いずれにせよ,会社の収益はかじ取りをする人の経営センスによるところが大きく,会社はトップで決まることを鈴木さんは力説されているのだと思います!
全くその通りだと思いました!
2019年10月29日 12:27
投稿されたコメントはありません