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パナソニックが半導体事業から撤退!

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モノづくり日本の終焉に繋がるのか? パナソニックの半導体産業撤退
 
昨日(11/28)の日経新聞夕刊,そして本日(11/29)の日経新聞朝刊の1面からです.
実にショッキングな内容に,ブルーになってしまいました.
 
 パナソニック,半導体撤退
  続く構造改革,見えぬ成長 → ソニーに見劣り
 
パナソニックの構造改革は続いています.つい先日(11/21)に液晶パネル生産からの撤退を表明したばかりです.2012年のPDP(Plasm Display)からの撤退はこの液晶パネルが引き金だったので,何をやるべきだったのか,有機ELだって先々どうなるか? そんな最中のパナソニックの半導体からの撤退,ショッキングです.
 
パナソニックの赤字三兄弟
 『液晶』,『半導体』,『太陽電池(三洋電機買収による)』
 
売却されたパナ半導体事業のセミコンダクターソリューションは売上が922億円で営業赤字が235億円(ひどすぎる!).売却金額はたったの270億円,これまでの日の丸半導体は一体何だったのか....?
 
これらリストラにようやく目途がついたと言えば聞こえはいいのですが,創立100周年を前にして,
 
 『パナソニックは何の会社なのか?』
 
これは最近で言う NEC,富士通,日立製作所にも言えることです.総合電機がかつての主力事業で今の不採算事業を切り離し,リストラが進めば進むほど何の会社かわからなくなっています.
 
思い起こすに35年前,小生が大学を出るころは半導体は産業の米と言われ,輝いていました.それが今は衰退産業の代名詞にあってしまいました.
 
日立と三菱電機はルネサステクノロジーに共同出資でDRAMメモリーはエルピーダに統合,ここにNECがジョイントしてルネサスエレクトロニクスになりましたが,2019年現在は赤字が続いています.売り上げもどんどん右肩下がりです.エルピーダメモリは破綻後にマイクロンに買収されました.富士通もスパンシオからの出資を受けたものの破綻,今がどうなっているかよく知りません.
 
家電3社のパナソニック,シャープ,三洋電機はご存知の通り,パナソニックの半導体撤退で終焉を迎えました.
 
たった35年でここまで変わってしまうことにある面怖さを感じるとともに,自分が関わってきた産業の衰退を目の当たりにして寂しさを感じるばかりです(涙).
 
 祇園精舍の鐘の声,諸行無常の響きあり.
  娑羅双樹の花の色,盛者必衰の理をあらはす.
   奢れる人も久しからず,ただ春の夜の夢のごとし.
    猛き者もつひにはほろびぬ,ひとへに風の前の塵に同じ.
 
 
2019年11月29日 06:35

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