働き方改革を働き方改悪にしないために?
今日(12/30)の日経新聞,『働き方・霞が関の非常識』 からです.
『専門磨けず』見切る若手
人事評価や面談不十分
ちょっと驚きの数字がいくつかありました.
経済産業省の2018年度国家公務員第一種を経たキャリア官僚の退職者が20人を超えたそうです.キャリア職採用が年間50人の所帯で考えると半数近くが2年以内で辞めている事実に,経産省は危機感を覚えたとあります(当たり前,辞める人多すぎ!).
『柔軟な制度がないと優秀な人材は集まらない!』
→ 優秀な人材ほど霞が関を選ばなくなる?
何故か?
長時間残業で疲弊し,専門性が身につかない職場...
国家公務員は国を支える誇れる仕事なはずですが,その誇りだけではやっていけない現実が具体化しているようです.
→ 給料が将来上がるはずの 『天下り』 はご法度に,
何を支えに長時間残業で低賃金労働に立ち向かえばいいのか?
もう一つ驚くべき数字が,キャリア職員試験の合格者に占める東大比率は2019年度には17%となり,10年間で半減しているそうです.
→ 我々の時代(1980年代),東大は官僚輩出が使命の大学(50%超),
京大は学者輩出であり,そのOBが多くの主要ポストを占めていたのに,
高々30年ちょっとで大きく変わったものだと改めて驚きます.
別の事例,農林水産省の勉強会で一度は疲弊した官僚が,運営を引き継いだことからやる気を見いだし,
『これだ!』 と感じた瞬間に蘇ったそうです.
やらされ感満載の仕事が自分主体になるとやりがいに変わる! 人事の活力を取り戻す術はやらされていた押しつけ仕事を如何にして主体的に変えていくかだと思います.
さて,このコラムは霞が関の現状として,若手の退職から問題提起していますが,同様な問題は企業のシニア活用の面でもあると思います.邪魔にならないように定年延長してください,みたいなお荷物を扱うがごとくのシニア活用に今回の話を重ねてみると,国の指針(年金が払えないので企業で何とかしろ)で嫌々雇わざるを得ない今のシニアにやりがいなんて与えようがないかもしれません.
でも,こういった自主性を若手だけではなく,シニアにも見出さないと,働き方改革は日本の国力低下にしかつながらない(改悪に)? そんな危機感をひしひしと感じています(恐).
2019年12月30日 11:49
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