4月は異動のシーズンですね!
4月は新年度開始の月でもあり転機のシーズンです。
入学や就職は学生にとって予想できる、前準備が結果を生む転機です。
ただ、社会人になると、これは概ね予想外にやってくる異動として
良い効果もあり、悪い効果にもなるうる転機になります。
学生と話すことが多い昨今、頻繁にいただく質問に
「会社でのキャリア構築の例を説明してほしいのですが?」
答えは基本 「ありません!」 です。
入社して、新人研修を受けて、配属される、そこまでは先が見えていますが、
それ以降は全く予想できない場合がほとんどです。先ははっきり見えません。
キャリア構築は人それぞれであり、
特定の人の具体例はその人独自のものでしかなく、
その他大勢には異なる場合がほとんどだからです。
→ 実際に、学生に対してそんな答えはしませんが(汗)。
「であれば、その典型で結構ですので…」
典型なんかありません、人それぞれの独自なものですから。
文系と理系でも大きく違うし、入る会社の業界や業種
配属される部署の構成や雰囲気、人と人との関係性(特に上司の影響大)、
そして自分の考えや立ち位置で周りの接し方も変わります。
おそらく、何も分からない就職に対して、
不安をどう乗り切ればいいのかと考える学生は、
一般論から会社の在り様を把握しておきたいと思っているようです。
それはそれで気持ちは分かりますので、突き放した対応はしません。
ただ、我々中年世代が就職した際にそこまで用意周到に準備をして、
企業にヒアリングしていたかというと、そうではなかったように思います。
周りへの気づかいも今ほどではなく、ここに時代の変化を感じます。
昔は場当たり的にやって乗り切っていました。
その理由は簡単、準備しようがなかったからです。
何事も初めての場合がほとんどで、
これが戦後の高度成長期(昭和40年代)の働き方だったように思います。
働き方の典型なんてものはなく、とにかく働いていた?
働いて生活の基盤を作ることだけで必死だったからです。
働く中でいろいろな転機がやってきます。
キャリア構築は転機構築のように思われます。
その転機の典型が 「異動」 ではないでしょうか?
突然来る異動に際して、前もって準備をしておくことは不可能で、
異動の辞令を受けてから準備はしますが、
辞令を受けるまでは無防備です。
→ これが良いのか悪いのか、この受け入れ方も人それぞれ?
仕事に慣れた頃、さぁこれから頑張るぞという気持ちの時に
やって来る異動は辛いのですが、
いい加減この仕事は変わって気分転換したいと
思っていた時に来る異動は救いにもなり、
転職を避ける好機となる場合もあります。
こう考えると、典型的なキャリア構築は無く、
突然やって来る会社の異動の辞令が出るたびに専門性をかき消され、
どんどん無能になっていく自分に対しての恐怖心をどう払拭できるか?
この戦いがキャリア構築ではないかと思うのです?
そんな思いで4月のこの時期に心の切り替えをしている昨今です(笑)。
また異動か… 今度は何をするんだろうか、みたいな感じでね(汗)?
2021年03月21日 08:43
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