信楽安心院
しがらきあじむ オフィシャルサイト

キャリアコンサルティング研究所
 

生産性改善,業務効率を上げるお手伝い
職場改善と働き方,キャリアを考えるサイト 

  • Title_36
  • Title_37
  • Title_38

HOMEブログページ ≫ 国家資格のキャリアコンサルタント、5年目の更新講習(1) ≫

国家資格のキャリアコンサルタント、5年目の更新講習(1)

210515_Consultant_4
定年前に振り返る、偶然が起点となった我が人生
 
キャリコンの更新講習をネットで受講しています。
今日(5/16)のお題は 計画的偶発性 でおなじみの ジョン・クルンボルツの理論 です。
 → 5年ほど前は Planned Happenstance Theory と習いましたが、
 → ただ、この命名は共同研究者のミッチェルだったそうで、命名権の所在でもめた結果(?)、
   現在では Happenstance Learning Theory と呼び名を変えています。
 
この考え方は革新的、キャリア教育の定番と言える理論になっています。
ところがです、研修を受けて初めて知りましたが、
「偶然」 を 理論体系にすることは学問的には受け入れがたく、
 → 邪道だと言われたそうです?
理論発案当初は多くのキャリア理論の大家から総スカンを受けたそうです。
これを体系化するためのクルンボルツ先生のご苦労は相当のモノだったようで、
その苦労が故に生まれた納得度の高い理論とも言えるのです。
 
苦労した理論設立背景だけあって、我々の腹落ち感、理論の納得感はかなり高いように感じられます。
 → 直感的に理解できるのがこの理論の凄さですね!
学問の世界で当たり前の納得感を実現することはかなり難しいことだとも改めて認識できます。
 
さて、クルンボルツ先生の理論は 「社会的学習理論」 が根幹にあります。
これはバンデューラによって提唱された「モデリング」に端を発します。
 
彼は長年続いた行動理論的な 刺激と反応パラダイム に限界を感じ、
 
「人間の思考と感情と行動は直接経験と同様に観察によっても著しく影響される。」
 
「モデリング」という観察学習から人と環境の相互作用によって行動が決定されることを主張しました。
 → 「人」「行動」「環境」の三者相互作用
 
クルンボルツ先生は、この観察学習(代理学習)の影響が
直接経験意外からも学習に影響を与え、行動に結びつけると考えました。
 → カウンセラーは職務を学習経験に結び付けるべく支援する
   そのやり方として 「行動的介入」と「認知的介入」 があり、
   それぞれ 「強化」 と 「イラショナルビリーフの打破」など
   具体的な手法が示唆されました。
 
クライエントのキャリア選択の問題は学習プロセスの問題と捉え、
カウンセラーは学習プロセスの支援を行い、時には修正する、
学習プロセスは「強化(励ましなど)」によって進められると説いています。
 
この一連のプロセスが「キャリア意思決定の社会的学習理論」です。
 Social Learning Theory of Career Decision Making
ここまでは分かりやすいのですが、
「計画的偶発性(Planned Happenstance)」にどのように繋がるか?
同じ流れだと考えればよいようで、概念的な拡張を行ったとあります。
 
つまり、予期しないイベント「偶然」を学習の機会に変えること
その機会(偶然)を引き起こすために行動すべき
その偶然を計画的に設計すべきと説いています。
 → 偶然には計画された要素が必ずどこかにあり、
   すべてが偶然の塊ではないはずだと言うこと。
   その偶然に繋がる事前の行為はあったはずで、
   その行為は計画されていたはずであり、
   これを計画された偶発性と捉えたようです。
   → イベントは計画されていたが、その事象全てが計画的ではなく
     偶発的に生じた部分があるという捉え方だとも思います。
 
加えて、未決定な状況(indecision)な状況も肯定的に捉え、
これをオープンマインドな状況としました。
 → 米国では決められない人は否定的に捉えられる逆の発想
 
簡単にまとめると、偶然を学習の機会に変えていく、
それを計画的偶発性として偶然を捉え直す、
これを意思決定の行動に繋げることができれば、
満足できるキャリア選択に繋がるというわけです。
 → 偶然が人生の転機に繋がる経験、学習の機会になったこと
   そんな過去を振り返ると、確かにあったように思います。
 
これを実現するために必要な5つの要素があげられています。
 
・好奇心:新しい学びの機会を模索する
・持続性:失敗しても努力し続ける
・柔軟性:姿勢や状況を必要に応じて変える気持ちを持つ
・楽観性:常に前向きに考える習慣
・リスクテイキング:結果を恐れず行動に繋げる姿勢
 
今回のワークに取り組み、過去を振り返ってみました。
自身における Planned Happenstance があったかですが、
間違いなく存在していました。今さらながらですが(汗)。
 → 今の会社で働いていることがPlanned Happenstanceです。
   20年以上前の話、Semicon Japanというイベントに参加しました。
   グラノベッターの「弱い繋がり」にも派生しますが、
   ちょっとした知人が予想外に尋ねてきて、予想外の話の流れが
   結局は2回目の転職に繋がりました。予想外でした(驚)。
   当初はそんな気は全くなかったのですが、今考えても不思議です。
 

6月にリモートですが講座受講予定になっています。
 
 
2021年05月16日 12:24

コメント一覧

  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月16日 20:36
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月16日 20:37
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月16日 20:37
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月16日 20:37
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月19日 07:03
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月19日 07:03
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月19日 07:04
  • 【このコメントは承認待ちです】

    2024年11月19日 07:04

コメント投稿フォーム

投稿者名
タイトル
メールアドレス(非公開)
本文