モチベーションを科学する!
キャリア開発の考え方にモチベーションの考え方があり、
モチベーションには管理と開発があります。
モチベーションにおける2つの視点
- モチベーション管理:モチベーションを組織の視点から管理・活用すること
- モチベーション開発:モチベーションを一人ひとりの多様性で、
個に見合った自分らしさに気付き、それを掘り起こして発揮すること
死ぬ前に人生を振り返り、
自分のキャリアが輝いていたとの思いはどこから来るか?
それを考える時、
日々の目標達成や業績向上に打ち込んでいた時か?
目標とする業務上のポジションや報酬を得た時か?
自身が求める自己実現の形を達成できた満足感を得た時か?
如何でしょうか?
業務上の出来事を死ぬ前の最後に言葉に残し
亡くなる人はいるのかということ、
最後の瞬間に何を考えて人は死ぬかです。
「あの時、営業成果をあと100万円の伸ばしておければ、」
そんなことを言い残して死ぬ人はおそらくいませんよね?
充実感は、業務を自分の仕事に変え、
それを通して自己成長できたこと、達成感や納得感を持てた時、
内面的なものである場合がほとんどだと思います。
モチベーション開発に話を戻すと、
内在的な満足度がモチベーションをより向上させると思います。
ここで最近言われるもう一つの視点、
OJT → OJD or OJC へ
OJT:on the Job Training(組織の視点からのコスト型教育)
OJD:on the Job Development(個人の成長を促す投資型教育)
OJC:on the Job Collaboration(個々人が相互成長を促す価値創造型教育)
人材育成には短期的なスキルや知識獲得も重要で、
これが従来からあるOJTの位置づけだと言われています。
これは組織の視点が強く、組織のニーズに沿ったコスト型教育です。
対して昨今、人材開発の視点からも注目されている
内在的な個人能力を伸ばす教育、中長期的な投資型教育であるOJD
そして価値創造型教育であるOJCに繋がっていくことが
理想ではないかと! この視点も内的心理に向かっています。
組織に貢献するキャリア形成から
自分自身の自己実現への満足感を重視した考え方に変化している!
→ これはプロティアンな生き方へのシフトでもあります。
モチベーション開発とはすなわち、生き抜く力の開発であり、
これを所属する組織に頼るだけではなく(利用はすればよい!)
自分自身の責任で達成することなのだろうと思います。
組織貢献は自己責任でのキャリア形成が大前提の
次のステップだと思います。
矛盾に満ち溢れる世の中に対して、
理不尽極まりない人間関係に対して、
予測不能な状況で生きて行かなければならない不安に対して、
それが組織に管理されるモチベーションから
自己責任で開発するモチベーションに変得ることで乗り切っていく、
そんな考え方が今後は必要になっていくと思っています。
でも、現実ではそれを阻む要因もたくさんあります。
明日はこの点を考えてみたいと思います。
2021年06月04日 22:59
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