共働きが主流の昨今では、転勤制度は致命的な愚策?

昨晩(2/21)夕刊の日経新聞1面からです。
転勤なしでも同じ総合職
ニトリHD、来月新制度、給与・昇進に影響せず
→ 転居を伴う転勤がない人事制度を3月から開始!
ニトリでは、従来は3年に一度の転勤があり、3か所を経験することが一般的とされていたそうです。導入される『マイエリア制度』では、
人事部が選出するとありますが、希望する社員がデメリットなしで転勤を考えずに働けるので、共働き子育て世帯では整合度の高い働き方になるように思います。
そもそも転勤はなぜ必要か?
これはいろいろな制度が併設するので一概には言えませんが、昔ながらの考え方で言うと「所属組織への忠誠心」をベースにした終身雇用で働くことを前提にしていると思います。終身雇用であれば多くの部署を経験することが望ましい、人脈を作った方が将来の仕事に有利に働くであろう、そんな会社と個人の思惑が一致していた昔ながらの施策だったかもしれません?
ただこの制度が成功していた時代背景には、男は仕事、女は家庭を守って子育て、が前提でした。
→ 女子大の教育基本理念は『良妻賢母』でした!
→ 今、こんな言葉は死語になりました。
昔ながらの働き方が転勤制度の根底にあったことは、否定できない日本の歴史だったと思います。悪い面だけではなかったとは思いますが、今の時代には整合度が下がっていることは間違いないように思います。
転勤は悪いことばかりではありませんが、家族に対しての負担はそれなりに大きかったと思います。それが『単身赴任』という働き方でした。家族でありながらばらばらに暮らして、2重生活の不経済性、子供の成長を見ることができず、遠地で一人寂しい晩飯をコンビニ弁当で済ます、そんな働き方をすることで会社の評価が上がっていました。
転勤回数が多いことが昇進のバロメーター、転勤によって出向く新しい場所で役職が上がる、ひとつずつ昇進していったわけです。企業戦士には選択の余地がない、受け入れざるを得ない制度が転勤だった思います。
これまで通りで、仮に共働き世帯で転勤になると、子供のことはどうなるのか? 家庭はどうあれば良いのか? 男女ともに子育てに関わることが半常識になりつつある昨今、世帯が分かれることは家族存続に致命的であり、居住地が安定しないと生活そのものが成り立ちません。専業主婦は過去の言葉となり、共働き世帯が主たる世帯となると転勤ありきの働き方が成り立たないのは、誰の目から見ても明らかになりつつあります。
転勤が当たり前の働き方は近い将来にはなくなると思っています。これを早期に制度化できる企業が生き残れる、そんな時代変化は既に始まっていることを実感しています!
追伸、転居を伴う転勤経験は2回(転職除く)、単身赴任期間は通算5年、比較的少ない自身の経験ですが、転居を伴う転勤は引っ越しも大変でした(汗)。
→ 今の会社に入っての転居回数は8回(2年半に1度の引っ越し)
→ 寮に入って、家族を呼んで社宅に入る、1度の転勤だ2回の引っ越しになることもあり、
引っ越し貧乏と言う言葉にも親近感がわきます(笑)。
転勤は無いに越したことはありませんね!
2023年02月22日 16:08
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