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希望退職の厳しい現実

251119_転身支援_01
希望退職の厳しい現実
 
11/19の日経新聞からです。厳しい現実がつづられていますが、おそらく事実だと思います。
 
50代ベテラン社員 年収半減でも転職難しく
 「ゼネラリスト」編重課題
 
最近、攻めのリストラで大手の転身支援に基づく構造改革の話題が多々出ています。
 この手の情報は 不景気.com というサイトを見ると近況をよく理解することが出来ます。
 
日産自動車は会社の業績不振に基づくリストラですが、パナソニック、三菱電機、三菱ケミカルは過去最高益、もしくは業績が好調のうちに構造改革を行う攻めのリストラと言われており、そのターゲットは概ね50代若返りを目指す会社がベテラン社員を整理するものです。
 
パナソニックが攻めのリストラ
三菱電機が攻めのリストラ
 
ここでの厳しい現実、50代以上の転職は見つかれば御の字、見つかったとしても給与半減が相場とのことです。
 → 相場観で考えると年収400万円代と思います。
 
何故かというと、対象となる50代は大方が管理職、ゼネラリストとして長年業務をしていたこともあり、専門性がなく、シニア社員がダボついている大手においては、自社のシニア社員にポストを再配分することにも四苦八苦、社外の人材に割り振るニーズなんてほぼないと言えます。採用枠があったとしても極めて少なく、専門性(単に有資格ではなく)を要する求人枠がほとんどです。
 
ゼネラリストの転職市場価値は基本ゼロ!
 → ヘッドハントされる経営者は除きます。
 
日本の場合、専門性を極めていかれる方も若干名いますが、全体からすると多くの方が40歳前後でキャリアチェンジとなり我々技術者においても管理職登用という岐路に追い詰められます。
 
会社では管理職にならないと給料は上がらず、さりとて管理職になってしまうと専門性はなくなりますので、結果として自社内でのキャリアしか歩めないようになってしまいます。そこでいきなり会社都合の転身支援と言われても、転身なんかできない人材になっているので転職先が見つからないのは至極当たり前だと思います。
 
50代後半の方の転職活動が事例として紹介されていましたが、積極的な募集案件の提示はエージェントからはなく
 
「フィルターがかかっているのだろう」と不信感を募らせた、とありますが、
 
それはフィルターではなく、当たり前の現状であり。ニーズがないのだから、応募に採用先が見つからないのは当たり前、ここはキャリア転職市場をもう少し勉強してから転身支援に応募すべきだったと、応募者側に課題があるように思いました。
 
希望年収を550万円以上として高望みは無いと自身感じているようであれば、やっぱり勉強不足かも?(涙)。
 
転職エージェントからのアドバイス
 「早期退職制度には安易に応募しない方がいい!」
 
これは的確な発言だと思います。「どうにかなるだろう、俺は凄いんだ!」そんな気の迷いは、実際の転職活動ですぐに気づく間違い、仕事を辞めてからそう感じたのであればすでに手遅れかも? 行く当てがないのであれば退職を決めてはいけないと思います。あくまでも行く先が決まってから、もしくは自身の進むべき道が明確に決められた後に辞表は出すべきだと思います。 
 → 仕事をせずにゆっくりする、これは選択肢になるかも?
   でも、仕事なしで焦らずにいられることが出来るかです!
 
あと、転職エージェントを信頼しすぎないこと、彼らも仕事でやっているので(お金が動くので)、行為のすべてが善意からだと勘違いしないことが重要です。転職エージェントのマージンは、転職者年収の30%が相場、つまり転職の可能性が低く、基本給が安くなる傾向のシニアの転職に
時間をかけるくらいなら、転職の可能性が高く、基本給設定の高い若手~ミドルに時間をかけた方が稼ぐ効率は高くなります。
 → 相手側の視点から考えなければならない!
 
日経紙面では以下のように締めくくっています。
 
政府が『人生100年時代』とうたっている割には、
そのための仕組みが出来上がっていない…
 
全くその通り、日本ではゼネラリストのシニアが仕事で明るい未来を描くことは難しい、そう思います。なので、明るい未来を考えるのであれば、
未来を仕事から切り離すことが肝要だと思っています。
 
40代後半で技術者を辞めた自分にとって50代は厳しかったですが、会社を定年まで勤めあげられたのならそれはそれで運がよかった、そう思っています。
 
2025年11月21日 18:25

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