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給料アップを求めない人の心理

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給料アップを求めない人の心理
 
今週号(9/28)の週刊東洋経済からです.良く調べている,データベースにもなる特集号です.

 最新給料序列(上場企業全3,227社)
 
日本企業の給料実態が4つのポイントから説明されています.
 
・成果給のウェートは小さい.
・転職で給料が上がる人は3人に1人
・全体では給料は増えていない.
・給与に大きな格差が生じるのは役職(ポジション)
 
どこの会社に行ったとしても,最終的な給与の上下は会社の中でどれだけポジションを上げるかに依るそうです.当たり前すぎる見解とは言え,改めて示されるとインパクトはあります.50歳~54歳で課長級と非役職者との年収差は290万円,これが部長級との比較になると530万円まで広がります.大体イメージと合うように思います.
 
こう考えると,給与水準の高い会社に入ることよりも会社に入ってからのポジションを上げることの方が,給与を上げる視点だけで考えると得策と言えます.ただ,果たしてそう言い切れるかですね!
 
 給料が高いからと言って,管理業務が楽しいと言えるかどうか?
  最近よく考えることは,管理業務を心から楽しんでいる人はあまりいないように思えることです.
 
 管理職は無能になることを受け入れること,
  その代償が給与水準のアップではないかと言うことです.
 
仕事はお金も大事ですが,それ以外の視点も重要と考えます.やりがいとは言いませんが,仕事のとのマッチングはとても大事です.いくら給料をたくさんいただいたとしても,合わない仕事を続けることは本人のメンタル的には厳しい?
 
最近は誰でも年功序列で昇進することもなくなり,課長にすらなれない場合が多くなりました.会社に入ってしまうと学歴もほぼ関係ないようになっています.
 
ここで注目すべきが,
 
 『給料アップを求めない人』の心理
  → 転職相談に来る人の2割程度は給料アップを重視しない!
 
実は,給料を上げたい理由の転職は多くないとあります.
 → 高い給料が仕事の満足感に繋がらない!
 
何を求めて仕事をするかは,個人の仕事に対する価値観次第です.仕事は本来楽しく感じられることがベスト,ありたい自分を見つめ直すことで進むべき道が見えるものだと思います.お金は後からついてくるもののように感じています.
 
 
2019年09月26日 07:31

会社にぶら下がらない新しい生き方 GIG Worker

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会社にぶら下がらない新しい生き方 GIG Worker
 
 GIG Worker:アルバイトとフリーランスの中間にいる人
 
聴き慣れない言葉なので調べてみました(汗).ここにある中間と言う表記の理解が案外難しいですね! フリーランスは雇用契約を企業とは結ばず,個別に仕事を請け負う,比較的自由な働き方をイメージできます.対して,アルバイトは雇用契約を結び,一定期間の労働を約束させられる,拘束力の強さがあります.
 
 フリーランス: 成功報酬型,時間拘束が低い
 アルバイト: 成功の是非は問われない,時間報酬型
 
ギグ(gig):切れ端(piece)
 
こまごまとした仕事を,必ずしも成果を求めるとは言わないまでも,ある一定のミッションを達成した上で繋ぐイメージでしょうか?

 キータームが 『隙間時間に働く』 だそうです.
 
昨日(9/22)の日経新聞に紹介されていた言葉でもあります.タニタが柔軟な働き方として,個人契約への切り替えを希望する社員に展開している話が出ていました. → 社員の1割が該当するそうです.
 
会社にぶら下がる働き方は主流ではなくなると思います.リアルな意味ある仕事をしていることに対しての成果(目標達成であり,時間勝負の業務でもあり)が報酬に繋がる,楽してお金を受け取れる人は好まない働き方かもしれません? 個人の能力がある一定水準にあることが前提になります.
 
仕事ができる人のところに仕事が集まることは常です.個別の仕事を個別の依頼主ごとに受け取れるようにすると,単価は下がったとしても依頼件数が増えることで収入が増える,依頼する側も働かない人を抱える無駄が無くなるようなイメージで,これが細分化されていくことでGIG Work になる,そういった捉え方で良いのかなぁ~,と思っています.

 本当の意味で働く人(会社にぶら下がっていない人)が収入を得やすくできる仕組みに繋がればいいですね.
 
ところで,最近は言葉が増えすぎてついていけませんが,働き方が会社依存(会社に入社する)から個人依存に変化している傾向が強くなっていることは間違いない? 特にシニアの働き方はそうある傾向が強まるように思っています.
 
 自身の定年後はこういった働き方ができるかですね?
 
 
2019年09月23日 11:22

今年で子育て卒業,最後の父母懇談会

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今年で子育て卒業,最後の父母懇談会
 
今日(9/21)は朝から娘が通う東京女子大の第20回父母懇談会に参加しました.
 → 参加世帯数:600世帯(全体の15%程度)
娘は現在4年生,今回が我々夫婦の最後の父母懇談会となります.
 → 嬉しいような? 悲しいような?
 
全体の懇談会は,学長先生の大学近況説明から始まり,2019年3月卒の就職結果を解説頂いた後に,2020年3月卒の就活途中結果の説明がありました.
 
2019年3月卒卒業生の就職率:99.4%
特徴:金融・保険業への就職率が激減(16.4%)
   就職した業界トップ:情報通信業(20.3%)
 
   総合職としての就職:47.3%(一般職:16.4%)
 
変わりゆく就活最前線をデータで示していただけたことはとてもありがたい情報提供です.
 
この先の就活の見通しでは,その先行きが下降傾向にあるとの話がキャリアセンターから出ていたことが注目に値します.先々はどうしても否定的にならざるを得ませんね?
 
これで父母会を卒業,来年3月で子育ても卒業となります(涙).
 
 
2019年09月21日 22:37

山梨県のUターン・Iターン就活支援が促進,43大学と協定締結!

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山梨県のUターン・Iターン就活支援

今日(9/18)の山梨日日新聞からです.
 
 山梨県のUターン・Iターン就職促進,首都圏13大学と提携
 
首都圏大学に進学している山梨県出身者が対象:Uターン
県内企業に勤める県外出身者が対象:Iターン
 
山梨県と新たに協定を結んだ大学は13大学です.
 
桜美林大学,杏林大学,国士舘大学,城西大学,駿河大学,大東文化大学,帝京科学大学,
東京家政大学・短期大学,東京農業大学,日本工業大学,文教大学,武蔵大学
 
山梨県は2012年7月から首都圏にある大学との就活支援協定を進めており,これまでの協定済大学に上記を加えると43校になったそうです.
提携を結ぶことで種々の活動が具体化され,キャンパス内での企業説明会に山梨県のブースを設けての情報発信,Uターンバス運行による就活支援が展開されます.
 
こういった取り組みは毎年話題にあがります.協定する大学は増えており,即効性があるかは分からないものの,学生の進路選択の一助になることは好ましいことです.特に既卒生向けには朗報かもしれません.

 → 最近の就活ガイダンスで感じるところです!
 
大学のキャリアセンターが既卒生に対しても就活(天職)支援を開始している背景には売り手市場であることがあげられます.新卒性が自身で活路を見いだすケースも多く,就職先が決まらずに戸惑う学生数は減る傾向にあります.

対して既卒生は現実を体験していることから,一端首都圏に就職しても諸事情から考えが変化する場合があるようです.仕事に対しても真剣に向かい合うには,やはり職の実体験があってこそです.一つの企業で勤めあげることが良いとは言い切れない就職事情では,既卒者向けの支援が次のステップだと感じています. → 人生100年時代の取り組みとして必達?
 
大手で知名度の高い企業以外は学生集めに苦慮している現状もあるので,地場の企業にとってもありがたい話ではないでしょうか? 地方活性化に行政が目を向けだした取り組みが更に具体化していくことは,本当に好ましいと感じています!
 
 
2019年09月18日 06:54

出世とは,上司へのゴマスリ,数字(成果),周りからの信頼,この3つで決まる!

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人事と出世の方程式(永井隆著 / 日経プレミアムシリーズ)
 
出世の必達3要件,上司へのゴマスリ,成果,周りからの信頼
 
この書籍は2008年出版とかなり前に書かれていますが,何故小生は手にすることが無かったのか,今さらながら BOOK OFF に感謝します.新宿で時間潰しをするとき,よくBOOK OFF で立ち寄り,100円新書を物色します(経費節約).その時に偶然見つけました.パラパラとめくって,冒頭に書かれている一言がとても印象的でした.
 
経営破綻した旧千代田生命 不動産部管理課長 新田隆範氏 の言葉です.
 
『出世とは,上司へのゴマスリ,数字(成果),周りからの信頼,この3つで決まる。
 どれが書けてもダメ。仮に上司の判断が間違っていても,

 自分が権力を把握するまでは決して逆らってはいけない。
 それでも自分は数字を出し,かつ,同僚や部下など周囲から信頼を得る。』
 
更に付け加えて,
 
『上司に正論を吐いたら出世はできないが,上司が経営判断を誤ると会社は潰れてしまう。』
 
サラリーマンを長年やった人であれば,まさに的確な表現だと思うでしょう!上司がどんなに大きな経営判断の間違いをしたとしても助言すると反感をかう,であれば会社が潰れようと反感を買わないようにする,それでも陰ではベストを尽くすみたいな感じでしょうか?
 
自身が今まさに感じていることそのものが書かれているので,表現が的確過ぎて正直驚いています(笑).
 
 
2019年09月05日 06:36

定年後のフリーランス業務にむけて!

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定年後のフリーランス業務を考える!
 
今日(8/21)の山梨日日新聞1面からです.
 
 フリー就業者300万人超
  内閣府試算 IT,副業拡大で増加
 
内閣府の試算では,フリーランス人口は306万人~341万人,就業者数全体が約6,600万人とすると5%程度がフリーランス従事者となります.今後は団塊ジュニアの大量定年があるので,大幅増を予想しており,小生も60歳以降でフリーになることを考えると,我がこととして受け止める必要があります.
 
今日の別紙面にこんな記事も!
 
 弱い立場,働く環境に影
  フリーランス300万人超 権利,保護なく,法整備急務
 
立場が弱いフリーランスのトラブル事例が紹介されています.
 
・仕事と引き換えに性的な関係を求められる.
・「変わりはいくらでもいる」などと暴言を吐かれる.
・報酬を払ってもらえない.
・土日や深夜勤務を見込んだ予定を組まれる.
・一方的に契約を解除される.
・仕事で怪我をしても補償がない.
・トラブルやハラスメントの相談窓口がない.
 
会社員と比較して仕事の自由度(時間,やるべきことの選択)は高いのですが,サラリーマンでは当たり前の補償が無く,時間や自由を取るか,労働者としての権利を取るか,今のフリーランスはその選択をせざるを得ない状況にあります.
 
今後の課題が明確と言えるので,政府が何かしてくれることに期待するよりも,フリーランス個人がどのように環境を整えて行けるか,その点を深く考えていく必要があるように感じています.
 → 自分のこととしてです!

 60歳定年まであと3年を切っています(汗)!

 
2019年08月21日 12:54

女性の社会進出が進んだ結果,2019年3月卒78%が就職

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女性の社会進出が進んだ結果,2019年3月卒78%が就職
 
2019/8/9 の 日経新聞からです.
 
 大卒78%が就職 9年連続で上昇
  今春,前年比0.9%増
 
この春(2019年3月)に大学を卒業し,就職した人の割合は78.0%だったそうです.
 
 = 446,887人(就職者総数)/ 572,640人(卒業者総数)
 
意外に低い印象ですが,それでも9年連続して増えているそうで,女性の社会進出を示す証拠だと思います.
 
正社員総数:430,964人(75.3%)
 → 差分が非正規雇用となります(15,923人)
 
就職しなかった人の行き先は,
 大学院の進学 : 65,351人,11.4%
 パートやアルバイトの一次的な仕事 : 8,165人,1.4%
 フリーター : 38,229人,6.7%
 
在学生の内の女子学生率は45.4%(1,184,038人),過去最高を記録しています.
 → 変わりゆく時代を実感する数字です!
 
これほどまでに女性の社会進出が進んでいるのであれば,女性が(男性も協力をしつつ)子育てをしながら働ける環境づくりをしなければ,少子化は免れない,そんな印象を強く持ちました(汗).

 専業主婦,今後は無くなっていくんでしょうね...
 
 
2019年08月10日 08:00

今,やりたいことへのこだわり

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今,やりたいことへのこだわり
 
今日(7/27)の日経新聞,首都圏経済からです.
 
 首都圏の若者,仕事に充実感
  大手を退職,企業に道
   企業は流失対策,スピード重視
 
やりたいことができない大手に早々に見切りをつけ,
石の上にも3年すら待たずに起業する若者が増えているそうです.
 
 起業も転職の内数
 
年齢分布に対する20代の転職比率も年々増加,転職をする人の内の20代の若者は5人に1人,30代までを加えると5人に2人と,罪悪感があった転職感に若い人を中心に変わってきていることがマイナビのデータから示しされています.
 
 『転職は前向きな行動』 と回答した割合は
    20代男女がそれぞれ70%と高かったそうです.
 
転職することが当たり前の時代になりました.日本は欧米に比較して30年以上遅れていましたが,そんな転職肯定組が大多数になったわけです.企業側にも人材流失を食い止める施策が求められますが,従来とは異なるやり方になっているようです.
 
娘が今春就職する会社には退職金の概念がありません.その分給与水準を上げると言った考え方です.頑張っている今を評価していると言えば当たり前のようですが,会社に残れば残るだけ得をする旧来の日本型雇用(年功序列)を常識とすると,会社側の雇用に対する考え方も変わっているように思います.それを若い人が受け入れているから雇用関係が成り立ちます.
 
 『会社は辞めたら損』 → 今風に考えるとどうか?
 
こういった考え方は会社にぶら下がる人を増産します.仕事は無くても,定年後もとりあえずPCの前に座ってさえいれば,給料日にお金を振り込んでもらえる,やりがいなんてないけれど... 今の若い人たちにはこういった選択肢はなくなると思います.
 
今の若者は,働いた時に働いた今を評価してもらいたい,仕事には自身のやりたいことができる環境を求める,先々のことを保証してもらうよりも今をリアルに見てほしい!
 
そんなメッセージをなんとなく感じています.娘もそういった感覚で就職してくれたことに,昔人間の小生もポジティブな驚きを感じています.共感できます.単に大手を目指すありきたりの就職ではなく,やりたいことから就職先を探す考え方は,娘のキャリア形成のスタートとして悪くはないなと...
 
  まぁ~,親ばかですけどね(笑)!
 
 
 
2019年07月27日 09:30

年俸3,000万円の新卒採用の裏側

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年俸3,000万円の新卒採用の裏側
 
今日(7/26)の日経新聞からです.
 
ファーウェイ,新卒に3,000万円
  高度人材の年某 研究開発を加速
 
ただこれは,高度な技術を持つ(人工知能やロボット)博士号を持つ新卒者に対しての話です.
 
一見,凄いと思いますが,実は裏があるようです.
 
2014年に入社した博士号取得者の4割が2018年末までに退職していると言う事実,
優秀な人材の定着が課題とあります.
 
仕事への定着率は 『お金』 だけではないのですね!

特に技術者は会社の雰囲気ややりがい重視です.
勿論,あまりにも低すぎる給与水準では食ってはいけないので,最低レベル(人それぞれ)は必要ですが,最重視しない.

そんな状況下でファーウェイは残るべき会社ではないと多くの若手技術者が去っている事実はとても重い話です.

 お金を積んでも辞められる何かが,今のファーウェイにあるのかもしれませんね?
 
 
2019年07月26日 06:55

大学・短大学生の山梨県内就職率は減少傾向

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9大学・短大の山梨県内就職率は30.1%@2018年度
 
今日(7/18)の山梨日日新聞からです.
 
9大学・短大 2年連続減少
 
山梨県内8大学 + 横浜市立大学
山梨大学,山梨県立大学,山梨学院大学,身延山大学
山梨英和大学,大月短大,山梨学院短大,帝京学園短大
 
2015年度:34.3%
2016年度:35.0%
2017年度:32.8%
2018年度:30.1%
 
山梨県に就職する学生の割合が減少モードにあり,当初目標に掲げていた 40.5% は厳しいとのことです.
 
山梨大学の就職担当者は
 
 『景気回復で,条件がいい首都圏の企業に流れる傾向が高まっている!』
 
と分析しています. → 非常に当たり前のコメント?
結局は,山梨県内に割の良い仕事が少ないことが,学生が県内残留を決意しない原因のようです.
 → 給料が高い,やってみたい,興味をそそる
 
でもそれだけでしょうか?
結局は学生の興味を惹く活動が県内企業にできていないことが敗因で,企業側採用活動の気持ちが十分でないように思います.
 → じり貧の際に,他社と同じことをやっている会社であれば,人が寄ってこないのは当たり前ですね?
 
でも,今日の山梨日日新聞にはこんな記事も,寂しい限りです.
 
参院選やまなし 暮らしの現場から
 若者流出 高齢化 活動に限界
 集落存続 地域だけでは...
 
市川三郷町から集落が消滅しそうである嘆きが出ています.
 → 10年前と比較して人口減:▲24.2%
 
山梨県に限った話ではありませんが,過疎地はスーパーもない,病院もない,生活が十分にできる環境が整わず,ヒトが住みにくくなっています.若い人の目が向かないのは当然の結果と言えます.本気で学生に県内残留を促したいのであれば,行政も絡む具体的な施策を早々に打つ必要があると思います.
 
即効薬は仕事を増やすことですが,それがなかなか難しく,割のいい仕事が少ない山梨県内,そんな印象がぬぐえていなことも問題かもしれません? 
 
2019年07月18日 06:30