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謹賀新年 2022

220101_年賀_01
謹賀新年 2022
 
新しい年が明けました。
今年もよろしくお願いします。
 
年明け三が日はダラダラとやっています。
 
今年もいましばらくコロナ禍での対応に追われる日々となり、自由にやりたいことができない1年を予想していますが、徐々には普通に戻っていくように思います。
 → 在宅勤務にはかなり慣れてきた感がありますが、
   早く普通に働ける方が良いですね!
 
私事、今年はいよいよ還暦の節目となり、仕事も生活もどう切り替えていくか、具体的に次の一歩どうするか(仕事の切り替え)、それを考える必要が出て来る1年になります。
 
サラリーマン、ラインで出世できない人は歳をとるとお荷物になることを避けられない(汗)?
 → かなり多くの方が経験することだと思います。
 
自身の会社は定年が65歳に延長となっていますが、そのまま残ればよいと言った単純な話ではないようです。60歳を迎えるにあたり、雇用契約を結び直すとのことです。 → 給料は70%、ボーナスは50%になるようです。
 
ただ、収入面はあまり深刻に考えておらず、心配なのはやっぱりメンタル面でしょうか(汗)?
 
年末(12/28)に定期の上長面談がありました。現在の上司からいろいろとこれからの話はありますが、会社に残っても先の仕事はほぼ何も分からない、歳をとって会社に残ることもそう(メンタル的に)楽な話ではないですね!
 → 自分の気持ちの中で割り切れるか?  お荷物になるのは避けたいところですね!
 
60歳以降の働き方での問題は
 
 役割が無い
 
 責任が無い
 
 やりがいもない
 
そこいらへんを自分なりに解釈して、かみ砕いてどう切り替えていくかが重要と思います。
 
現在は(定年前の)出向中の身でもあり、この任期は2023年3月末(あと1年3ヵ月)、この任期中に60歳を迎えるのも複雑なところでもあります。
 
サラリーマンも後半戦となるといろいろ難しい?

単純に居残り勤務でいいや、とはなりません!
 
まぁ、今は気楽に考えていますが、今年は少しでも前向きになれる1年であることを誓いつつ、人生後半戦を乗り切るきっかけに繋げたいと思っています。
 
 
2022年01月02日 10:47

国税調査から見えてくる、不安な老後

211202_国税調査_01
不安一色の老後ですね?
 
今日から師走、1年が過ぎるのが本当に早く感じる今日この頃です。
さて、11/30 に発表された 2020年国税調査結果、のぞいてみると、老後の不安が急激に強くなってきます(汗)。
 
生産年齢人口 13.9% 減(5年前対比)
 
生産年齢人口(15~64歳)
7,508万7,865人(5年前対比:▲226万6,238人)
 → 1975年を下回る水準、豊の老後は厳しい?
 
日本の人口:1億2,614万6,099人
生産年齢人口対比:1.8% ← この数字をどう判断するか?
 
2010年代は景気回復、女性や高齢者の就労が増え、人口減を補ってきましたが、2020年以降はそれも飽和状態、人口減が生産年齢人口の減少に直接繋がっているようです。この飽和状態で少子高齢化社会、生まれる子供の数は減少して高齢者が増えるとぶら下がる人は増えて、生産年齢人口が加速度的に減少します。そうなると生産力が落ちるので、年金も減る、健康保険料も上がる、若者の力に頼った現在の社会制度が崩壊するのは時間の問題でしょう。
 
簡単に考えると、死ぬ間際まで働き続けなければならない! でも、歳を重ねると、健康に対する個人差は大きくなります。元気な人は90歳まで働けるかもしれませんが、現在の健康寿命は74.1歳(男女平均)です。
 男性:72.6歳 女性:75.5歳
 
これに対して平均寿命は
 男性:81.64歳 女性:87.74歳
 
平均寿命から健康寿命を引いた年数が不健康年齢期間(寝たきり生活)に相当します。
  男性:9.04年 女性:12.24年
 
この期間はあくまでも平均値ですが、一般的な人はこの期間(寝たきり状態)をどう乗り切るか、これを真剣に考えなければなりません。
 
更に問題はここからです!
 
一人暮らし世帯拡大
5年前から14.8%増(高齢者では5人に1人)
 
一人暮らし世帯が全体の38.0%
単身高齢者の一人暮らし: 671万6,806人(5年前対比:13.3%増)
 
高齢者の一人暮らしが増える現状は、年金だけでは暮らせない貧困世帯が増えることに繋がります。高齢者が誰かと生計を一緒にできれば、働かなくとも収入面では安心です。緊急事態にも対応が可能です。ところがひとり暮らしが増えてしまうと、貧困生活に加えて孤独死も増えるのでしょうね?
 → 老後は誰かと一緒に暮らしていたい、そう考えるのが普通ですが、
   この普通ができなくなっているのが昨今だと言うことでしょう。
 
そしてどこに住むかです、これは分かっていたことですが、
 
東京圏(東京都,神奈川県,埼玉県,千葉県)で,
全国の約3割を占める

 
コロナ禍の影響で首都圏一極集中が緩和傾向にあるかは、次の国税調査まで待つ必要があるかもしれません。とはいえ、やっぱり首都圏に人が集中しており、特に居住費にはお金がかかる、これは続きそうです。東京は便利ですが、居住費が高すぎます。
 → 今は働いているので大丈夫ですが、定年後はどうでしょう?
 
首都圏居住費に対しての年金は少なすぎるのでこのギャップをいかにして埋めていくか、これが老後における大きな課題でもあります。
 
 
2021年12月02日 19:00

定年後リアル

211126_定年リアル_01
定年後リアル
 
今日(11/26)の日経新聞、特集
 『人生100年の羅針盤』からです。
 
定年後のリアルについての具体例が列記されており、
見たくない現実を突きつけられた印象です。
日経の指摘と、小生の考える問題を併せて列記します。
 
1.退職金の受け取り方、
『一括方式』 か 『年金方式』 か?
 → 受け取る金額的には、特別な税制による控除が大きい
   一括受け取り方式の方が得なようですが、
将来的な枯渇が危惧されているようです?
   → いずれにしても、退職金がもらえる人は幸せだと思います。
     最近は退職金なしの会社も増えています。
 
 
2.70歳までの医療費自己負担
定年退職後の健康保険は4つの選択肢がある。
年齢を重ねると、最後は医者にかかることは多くなるので、
この点が最も深刻な問題のように思っています。
 
『勤め先の健康保険に加入』
 → フルタイムで働く(雇用延長、転職が対象)
 
『それまでの健康保険を任意継続』
 → 2年間加入できるが全額自己負担
   初年度は現状の2倍の金額になるのでかなりの負担額に
 
『国民健康保険に加入』
 → 退職前の所得水準が反映されるので初年度は高額
 → 保険料は市区町村に確認する
 
『家族の健康保険の扶養家族になる』
→ 年収180万円以下(年金支給額含む)
 → 引退する場合のみに相当、実質的には現実的ではない!
 
 
3.老後資金の使い方
大前提は10万円/月の資金取り崩し
課題は『医療費』、『介護費用』、
家があったとしても『居住費』→ 固定資産税、光熱費は積み上がる
 
日経紙面では退職金からの取り崩しで資金減をシミュレーションしていますが、
退職金がほとんどない小職にとっては、
これまでの貯蓄が全てとなります(涙)。
 → 住宅ローンの完済と子供の教育費を定年までに終えておくのが必須、
   直近は子育てが遅くなる家庭も多く、定年後も子供の学費で
   苦労する人は多いようです。 → 我が家は子育て終了!
 
資金運用をすればよいのですが、
ここには基本 『リスク』 があるので、
運用しても減る場合を想定する必要があると思います。
 → 株は負けっぱなし(笑)!
 
4.延びる寿命の捉え方
何歳まで生きるかが大きな思考ポイントになります。
100歳まで生きられるのが良いのか悪いのか?
 → 長生きすればするほど費用は積算されるので
   その間の貯蓄を大きくする必要があります。
 
 
5.デジタルアーカイブの取り扱い
今書いているこのブログは、自身が死んだ後にどうなるのだろうか?
死ぬ前にすべてのアーカイブを漏れなく消すことは実質無理?
世の中は死んだ人の情報が残っても困りませんが、
いつもでも残ったらどうなるのか? → 分かりませんね!
 
いろいろ考えると死ぬに死ねない?
そんな気分になっている今日この頃です。
 
 
2021年11月26日 20:32

60歳定年前に考えた、次へのステップ

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60歳定年前に考えた、次へのステップ
 
この4月から会社を出されて出向の身となり、独立行政法人で「調査」と言う仕事をやっています。
 
調査ってどんな仕事?
 
あるテーマ(課題)があり、それについての調査報告書を書いて国民に状況を知らしめる、簡単に言うと調べて報告する仕事です。自分で調べるところもあれば、シンクタンクなどに業務委託して、年度末までに調査報告書を書き上げます。
 
この定年前の出向の意味ですが、60歳の体力衰退期もあり、楽な仕事に変えてもらった? 会社で言うとそれなりの配慮あるセカンドキャリアなのかもしれません。
 
今の仕事は会社在職時と違って、お客さんもいないし、期限を切られる厳しい場面でもありません。待機時間も多いし、仮に成果が出なくても何も言われません。
 → 出した成果を正しく評価する機能が無いからです。

気楽な仕事と言えば聞こえはいいのですが、どんなに頑張っても、どんなに手を抜いても同じ評価、給料には全く反映されない仕組みになっています。個人面談も出向先でしてくれるものの、全くの形だけ、それをする方もされる方も分かっているものの分からないふり、これが大人の振る舞いと言ったところでしょうか(苦笑)?
 
 
でも、ちょっと物足りないと言うのが本音です。
 
多くの職場で多くの方が経験していると思いますが、ある年齢になるといきなり仕事を変えられ、個人の能力ややる気に関係なく「引退」を突き付けられます。 → 役職定年と言うこともあります。
 
だいたいの場合、突然の「辞令」で驚かされますが、サラリーマンは辞令で動くことが体に染みついているので文句は言いたくても何もないような顔をして異動を受け入れます。こう言った状況ではあるものの仕事は仕事でそれなりに頑張ってはみますが、やる気を維持できるかと言うとかなり難しい? → モチベーションキープにはそれなりに苦労しています。
 
日本の定年制は年齢差別そのものですが、この背景には「年功序列」と「終身雇用」という日本特有な雇用制度があります。雇用契約を永遠に続けることが無理であるは分かりますが、個人への配慮がもう少しあればと思います。
 
60歳を境にしたセカンドキャリア、会社を出されても、残っても難しい対応を迫られます。どう切り替えるかは思案のしどころです。
 
と言うことで、仕事以外にいろいろとやるべきことを見いだしたく、来年から社会人大学院で勉強し直すことにしました。ちょうどカウンセリングを学びだして10年目、カウンセリング心理学を大学で基本から学び直して次につなげたい、そんな気持ちから8月に受験、4月から受験勉強に注力した結果、10月になんとか合格通知を頂きました。
 → 記憶力も若い時ほどではなく、結構苦労しました(汗)。特に暗記物は辛いですね!
 
仕事だけに多くの時間を割くのではなく、仕事以外のやりたいことを見つけるのは60歳を前にしてもまだまだ遅くないと思っています。80歳で仕事を引退するにしても、あと20年以上あります。やっぱり長いです。
 
 
2021年10月12日 21:15

在宅勤務で引き籠りがちになる怖さ

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在宅勤務で引き籠りがちになる怖さ
 
今月(10月~)になって緊急事態宣言は解除され、コロナ感染者数が何故だか激減している昨今、従来の在宅勤務がどう変わっていくのか? 気になります。とは言え、直近(今月に入ってから)、働き方は大きく変わらず在宅勤務が主のままです。結局は現状を変えたがらない日本の特徴が出ているようです?
 
10月に入っても週二で出勤、在宅率は6割水準が続いています。年度末の一時期で忙しくて毎日出ていた時期もありましたが、在宅中心の生活が早くも1年半続いています。
 
5回目の緊急事態宣言下は感染が著しく広がり、同じ事務所で働く2つ横の方がコロナ感染されたので、ちょっと現実味を帯びて来た危機感から、感染対策を徹底していました。
 → 感染された方も、今は元気に職場復帰
   我々含め、特に気にすることなく一緒にやっているので、
   インフルエンザに近づきつつあるコロナではありますが、
   それでも感染したくない気持ちは強いです。
 
さて、在宅中心の働き方が現在も続き引き籠りがち、最近は人と話をするのもPC経由が当たり前、相手の顔は見えるものの、リアルに人と話す機会が激減しています。この引き籠り状態が続くと怖いのが、人と話すことが苦手になってしまうのではないか? そんな不安感に襲われることです(汗)。
 
 このままだと人と話せなくなる?
 
今の働き方って、公式に認められている引き籠り状態、普通に働ければと願う自分に残された時間は少ない?
 
そう、定年が目の前にあり、

職場の引退が先か、コロナ終息が先か?

結構微妙なところにある自分の立ち位置、
どうなるのでしょうか…
 
2021年10月09日 09:33

高齢者雇用を意義ある労働力にするために!

211001_高齢者雇用_01
意義ある高齢者雇用を考える
 
早いもので今日から10月です。今年も残すところあと3か月になりました。加えて今日から下期、1年の区切りの日になりますので、
昨年であれば新卒採用予定者の内定式への参加でしたが、今年はそういった行事もなく、今日から始まったカウンセリングプログラムでのメンバーで初顔合わせに臨みました。
 
ところで、今日(10/1)の日経新聞にタイムリーな記事が出ており、ちょっと併せて考えてみたいのが高齢者雇用です。
 
日経新聞のコラム(経済教室)には定年延長に基づく課題、いわゆる 「ぶら下がりシニア」 の問題から、40歳からの働き方改革の必要性が議論されています。
 
高齢者雇用(狭義には60歳以上、広義には40歳以上)をどう進めるか?
 → キャリアの変換点となる40歳代からの働き方改革を!
 
<ポイント>
★ 定年制は雇用と年功賃金解消する仕組み
→ 高齢者雇用を問題ある仕組みにしている根幹の解消
★ 同一賃金と解雇の金銭解決ルールが重要
→ 欧州のように勤続年数などを基準とした
  解雇保証金の水準を公的に認める
→ 一部の問題ある社員を円滑に解雇
★ 自ら職種選び技能蓄積しキャリア形成を
→ 会社に丸投げしない自身のキャリア構築ができる仕組み作り
 
このコラムに書かれていることは本質的だとは思いますが、それが現実にできるか否かは別問題です。現状の日本における雇用の仕組みを根底から変える必要があるからです。そう言った局面では常に折衷案が出るのですが、結果として大きな効果が出ないことが一般的なように思います。
 
さて、話を戻してカウンセリングの場における課題についてです。キャリアチェンジ=転職ではないものの、転職の成否はこれまでの日本の雇用体系に引っ張られるところが大きい?
お荷物とさていれる(?)40歳以降の人の業務遂行能力に対する賃金は基本オーバースペックになっており、年齢の増加に従いギャップは広がります。
 → その例外が経営者として新たな役割を所属組織内で掴むこと!
   でも役員に慣れる人なんてほんのひと握り、
   多くの人は年齢に応じて市場価値が下がります(涙)。
 
それが分かっている多くの企業が、あえて40歳以上の転職希望者を受け入れるかです? 残念ながら、多くの場合に否定的です。それが故に転職の年齢の壁が存在し、転職可能時期は35歳前後が限界とされています。
 → 40歳以降の人を採用するには明確な価値が必須!
 
会社にぶら下がる生き方を改めていくためには、40歳以降で年齢に応じた価値を身に付けなければなりません。それができて40歳以降での転職も可能になりますが、そう簡単なことではないことは誰の目にも明らかです。
 
若い人を雇う方が得策だからです。

ところが、その若い人が少なくなっていること、これを女性の活用だけで賄うには数的に十分とは言えず、やっぱりシニアの有効活用が望まれます。
 
そのためにリカレント教育が必要とされ、それを40歳代から始めていく必要があります。
 → 実を結ぶまでにそれなりの期間を要するので!

安泰な雇用、年功賃金・年功序列、終身雇用(←これは既に崩壊?)をいつ改めていくのか、日本における雇用問題の大きな課題が、高齢者雇用と絡んで露呈しているように思われます。
 
 
2021年10月01日 21:19

定年格差

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定年格差
 (郡山史郎著 / 青春新書インテリジェンス)
 
人生長くなるとこれまでにない悩みが生じます、それが「年齢」
 
アラカン(来年60歳)の小生ですので、ここに書かれていることは
会社における定年前の自身への扱い方からも実感できます。
 
歳をとると、個人の能力や仕事の内容ではなく、
(たいしたことはできていないにしても、笑)
一律年齢で切られてしまいます。
 
年齢を重ねることをこれほどまでに否定的に捉える日本社会
定年延長なんて企業も嫌々やらされているだけ?
 → 法令で決まったからしょうがない、やっているふりをしよう!
それが分かってしまう我々アラカンも辛いですよね?
 
若い人に道を譲ることに異論はないのですが、
とにかくいきなり隅っこに持っていかれてしまうサラリーマンの悲哀
年齢的な処遇にはちょっと満足できないと言うか、
これで生きがいを感じて働きなさいと言うのは、
やっていることと言っていることに大きなギャップがありすぎ?
 → ダブルバインドの具体例ではないか?
 
給料は60歳までは補償するので静かにしておいて!
 
でも、お給料を頂くのであれば、それ相応の仕事をして成果を返すのが当たり前なのに、
多くのシニアがお金だけで黙っていられるかと言えば、そうではないように思います。
 
そんなところまでを鑑みて、筆者は定年後に生じる心理的な側面も含めて
「定年格差」と言う言葉を使っているようです。
 
数少ない定年格差を乗り切った人に共通しているところは、
 
・仕事を選り好みしない
・給料の高さに拘らない
・ワクワクすることを軸にする
 → お金よりやりがい重視、心的側面を重視する生き方  だそうです。 
 
確かにそうなのですが、給料面は最低基準を持たないと
生活にも支障が出るので、それは避けたいところです。
 
定年格差を乗り切る10の条件
 
1.「働く=幸せ」だと認識する
2.過去を捨てる
3.「痛い目」にあう覚悟を持つ
4.「なんでもやります」を口癖にする
5.「好き」「得意」を掘り下げる
6.準備は早ければ早いほど良い
7.コミュニケーションとITのスキルは磨き続ける
8.求人サイト、人材紹介会社をあてにしない
  → これはその通りだと思います、結局は食い物にされるだけ
9.改めてマナーに気を配る
10.働く先を1つに絞らない
 
これからどこまでの覚悟ができるか、気持ちを整理していきたいと思います(苦笑)。
 
 
2021年09月09日 09:57

定年後も仕事を続けるには、結局は出世することか?

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定年後も仕事を続けるには、結局は出世することか?
 
来週末、突然の60歳定年前面談(死刑宣告?)になりました。面談に臨むにあたり、少し勉強しておこうと、以前に筑波大学の講座で教えて頂いた「高齢者心理学」なるものを再度整理しておこうと思い立ちました(苦笑)。
 
高齢者心理学は、高齢者を対象として、知覚、認知、学習、知能、感情、パーソナリティ、社会関係、臨床等と言った心理学で扱われる概念について研究され、発達心理学の一領域と考えられています。
 
また、発達理論では「発達=生涯過程」と考えることが一般的で、成熟状態ないしそのピークを仮定しないとしていますが、現実的に歳をとることをそういった概念フレームに当てはめることは困難であり、発達理論の一般的な理論的に当てはめるには限界があるので、新しい心理学領域として成り立ってきたと理解しています。
 
一言で言うと、
歳をとった人の成長(=老いる)
発達はするけれど減退が主になるので、
従来理論とは異なり、ちょっと特別に考えよう!
 
歳をとることは、体の衰えによる活動力の低下や病気、経済的には収入が減るので貧困に繋がる場合もあります。昨今の個の重視、核家族化によると孤独や引きこもり等ネガティブな特徴で捉えられる場合も少なくありません。
 
高齢者心理学にはおおざっぱに3つの流れがあるようで、まずは、年寄は田舎に引っ込んで引退する方が良いとする理論です。
 
離脱理論disengagement theory
カミングとヘンリーによって1960年代に提唱されました。
歳をとることは高齢者と社会の相互作用が減少していく過程であり、
高齢者と社会が離れていくことは避けられないことを基本理念として、
高齢者は自らが社会からの離脱を望むとしています(?)。
社会は高齢者が離脱しやすいような仕組みを構築し、
高齢者を楽に離脱させてあげるべきだと説いています。

この理論、歳をとることで弱者たることを決めつけられているようで、あまりしっくりと受け入れられない印象です。

離脱理論に対しては、対抗理論が出ています。

活動理論activity theory: 
ロバート・J・ハヴィガースト(6つの発達課題の提唱者として有名)らによって
1960年代に提唱されています。健康問題などの避けられない理由を除き、
高齢者であっても働く世代と同様な働く欲求は持っており、
高齢者の社会活動からの引退は外側からの撤退勧告であり、
多くの高齢者からが望む現状に反している。
望ましい老後への対応とは、可能な限り現役労働者の活動を維持することで、
仮に退職などで活動を離れなければならない場合は、
代わりの活動を見つけ出すことによって生きる活力を維持すべきものである。

この理論の方がしっくりくるような印象です。どちらが正しいか、当然のごとく論争が起こり、どちらにも認めるところはあるとのことで第三の理論といえる継続性理論に繋がっていきます。


継続性理論continuitytheory: 
Atchleyらが1987年によって提唱された考え方です。
高齢者が過去の経験やこれまでにはたしてきた社会的役割などを
活かすような選択を行い、社会もそれによって安定すると言う考え方です。

<2つの継続性>
内的継続性(internal continuity): 
自己概念、人生観、価値、信念などが他者と区別されており、
その人らしさを形作っている傾向からの継続性

一般の人はこちらだと思います。
残念ながらこの理論からは継続に関わる具体策は見いだしにくいですね?
 → 精神論主体の考え方までしか言っていない?

外的継続性(external continuity): 
社会的役割、活動、立地条件などが構造化されて、
他者とは異なる独自の生活構造やライフスタイルを形作る傾向からの継続性

出世コースに乗った人はこちらのように思います。

他者とは異なる独自の生活構造

地位を勝ち取れれば外的要因による活動の継続が保証される、平たく言えば、会社や役所に役員として居残りが許され、給料もポジションも継続され老後の安泰に繋がる、と言うことですね!

老後の生活安泰、結局は出世して自身で勝ち取りなさいと、そんなメッセージが裏にある理論体系のように感じてしまいました。

出世できないその他大勢の一般サラリーマンはどうすべきか、ここを具体的にどう導いてくれるか、そんな理論が欲しいところです(苦笑)。

 
2021年09月04日 11:48

「どうでもいい仕事」で悩まされる皆さんへ!

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「どうでもいい仕事」で悩まされる皆さんへ!
 
今日(8/30)の日経新聞 Opinion には素晴らしいコラム記事が出ていました。
頭を殴られたような印象で、核心を得た指摘だったことから
これまでのもやもや感が薄らいだ印象です。
今日はどうでもいい仕事に関わらざるを得ない悩める人たちに
処方箋を提供できる可能性を感じています。
 
「どうでもいい仕事」の放逐(ほうちく、追い払うこと)を
 
このテーマを研究している原著は
ブルシット・ジョブ / クソどうでもいい仕事の理論
  ( David Graeber著 / 岩波書店)
 
今までいろいろと悩まされていた自分自身への言葉だと直感的に思いました。
本書がこれまでの悩みに答えてくれるように思い、アマゾンで即購入しました。
 → 従ってまだこの書籍は読んでいません。明日入手予定!
 
さて、今日の日経コラムに何が描かれていたかと言うと、
まずは「ブルショット・ジョブ(どうでもいい仕事)」の
存在が明らかにしています。→ やっぱりあったんだ!
 
どうでもいい仕事とは下記のように定義されています。
おそらく多くの方がやらされ感満載で携わっているのではないでしょうか?
 
1 フランキー(取り巻き): 誰かを偉そうに見せるための取り巻き
ドアマンや受付係、政治家(首相官邸周辺は特に)の周りにいっぱいいますね!

2 グーン(脅し屋): 雇用主のために他人を脅したり欺いたりする脅し屋
ロビイストや企業の顧問弁護士、最近はいませんが総会屋なんかもその部類?

3 ダクト・テーパー(尻ぬぐい):誰かの欠陥を取り繕う尻拭い
バグだらけのコードを修復するプログラマー、
みずほ銀行のシステム障害はまさにこの部類だと思います!
最後は中小企業に丸投げのシステム開発はまさにこの部分が関わる?
 
4 ボックス・ティッカー(書類穴埋め人):誰も読まないドキュメントを永遠に作る
組織がやってもいないことをやっていると主張するために書類を作るだけの仕事
誰も読まないプレゼン資料や報告書などの書類を作ることが業務のシンクタンク

5 タスクマスター(ブルシット・ジョブ量産人):人へ仕事を振り分けるだけの仕事
一部の中間管理職、コロナ禍でその範囲は広がったと言われています。

 
表面的な対処のみでこれら問題を放任してきた日本では
働く人の「活力」、「熱意」、「没頭」が低く、
日本企業の活力低下に繋がっているとの指摘です。
 
根底にある労働力低下の原因のひとつは
 
働く人の心の問題を放置してきたから
 
まさにその通りだと思いました。
 
ですが不思議なことに、どうでもいい仕事の給料水準は業務負荷の割に高く、
エッセンシャルワーカーよりも厚遇されています。
働かずして収入が得られることは、経済的には恵まれていると言え、
一見望ましいことのように感じられますが、ここには心理学的な論点が無く、
それを加味した見解は下記です。
 
意味のない仕事は、その仕事に従事する人を惨めな気持ちにさせ、
時には脳に損傷を起こすほどのダメージを与えるそうです。
心理学には「意味構成主義」と言う考え方があります。
 
人は何らかの意味を深掘りする存在
 
仕事において普通に考えると、
人はそこに何らかの意味を求めているはずなので
ブルシット・ジョブに関わると言うことは、
人から仕事をする意味を奪う精神的暴力だとも言えるようです。
 
その処方箋は、詳細には著書をお読みいただきたいのですが、
「ブルショット・ジョブ(どうでもいい仕事)」を減らし(無くなれば理想)
意味の実感できる仕事を増やすことであり、
論説委員はこれを働き方改革の本丸と言っておられます。
書かれていることの何から何まで、まさにその通りだと納得しています。
 
 
仮にですが、どうでもいい仕事で悩まされている方がいれば、
一緒に語り合いたい、そんな気分です!
 
 
2021年08月30日 10:00

お荷物にならない歳の重ね方

210811_StrategicLearning_1
セカンドキャリアの道のりは遠く果てしない(涙)?
 
今月に入っての日経新聞 「優しい経済学」、取り上げるのは 高齢者の就業と課題 です。
自身も翌年に迫る還暦を前にして、我こととして読んでいます。
身につまされる切実な内容だと思っています。
 → 還暦以降の働き方をどうするか、真剣に考える時期になりました!
 
特にインパクトがあったのは月曜日(8/9)の記載内容
 
 高齢者雇用に必要なことは
  仕事と役割を明確に伝えること
 
これは何を言っているかですが、
 
 高年齢者の役割や仕事が不明瞭であること を指します。
 
会社側の主張を簡単にまとめると、定年後の再雇用は国の義務でしたけれど
特に頼みたい仕事があるわけではなく、何を頼めばよいのかわからず放置、
その結果として成果が出ない老齢雇用者が増えるので
単なるコスト増になってしまう。→ 企業として老齢者雇用は後ろ向き?
 
働く老齢者側の主張はこうです。
会社に雇ってもらったものの、やるべき仕事も不明確で
 
 何をすればいいのかが分からない? けれど、
 → とりあえず時間を潰しておこう…
 
これを見ている職場の人たちは、
 
 何あの人、仕事せずに給料泥棒?
 → 職場のモチベーションが下がります、
   やる気ない人が足を引っ張る、やる気がなくなる!
 
どちらがどう悪いのか、これはよく分からないのですが、
 
<会社の本音>
とりあえず国に言われたから雇用延長は仕方ない、
実状よりも体裁、法令順守は徹底する。
世間的な評判が下がらないように言われたことはやる、でもそこまで。
あとは現場の問題は現場任せ、体裁重視の会社中枢部門の姿勢堅持!
 
<雇用側の本音>
給料が下がってもとりあえず残れるのであれば残留選択
家にいるだけでは暇だしやることもない、
仕事が無くても会社にいるだけで収入確保の道を選ぶのが賢明。
明確な仕事を与えないのは会社が悪い!
 
現場での実態を考えずに制度ばかりが先に走るとこう言った現実的な問題が起こり、
日本のものつくり現場の生産性はどんどん下がります。
おまけに残業禁止、有給休暇取得も義務、
効率は下がって且つ実働労働時間も減っているように思えます。
 
これでまともに海外と闘える生産性が確保できるのかと言えば、疑問を持たざるを得ないですね!
国は制度を作って義務を果たした感が満載、あとは企業任せでアフターフォローなし、
日本政策の特徴的なところ!
 
今日(8/11)の記載によると、高齢者労働者(65歳以上)率が13%を越えている現在、
このままでいいとは思えない現実ですがどうすればいいのか?
 
これに対しては個人個人が自己責任で考え(制度に頼らない)、
積極的にかかわっていくセカンドキャリアを構築する、
そのためには自分の専門性を高めて周りに認めてもらい
積極的に使ってもらえるような環境を老齢雇用者自身が作っていく、
この気持ちが重要だと思っています。
 
 自身も定年以降に職に就けるようにと奮起しています。
  → 基本理念、定年延長は選択しないつもり!
 
 
2021年08月11日 10:31