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令和の時代の新たな農業の可能性

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新たな農業への可能性
 
今日(7/23)の山梨日日新聞からです.
 
 サラダボウル(山梨県中央市)
  栽培管理にICT活用 テーマは『健康』
 
 『かっこいい,すごいと思える農業,
   幸せを感じられる農業を目指している!』
 
サラダボウルは県内では有名企業です.山梨県内ではあちこちのスーパーで商品を見かけるので,県内での知名度は急上昇です! 2004年に山梨県内の遊休地借りてトマト栽培からスタート,現在は30品目を手掛け,グループ全体では90社と取引があり,約600人が勤務する大企業になっています.
 
http://www.salad-bowl.jp/index.html#p1
 
NTTの情報技術を活用して,新しい農業の形を目指す!
 
農業の担い手不足をIoTやAIを活用した農業支援サービスの提供にも着手,今後さらなる成長が期待されています.
 
やはり,山梨県は農業で新たな道を切り開くことが地の利を生かしたやり方のように思えます.
 → 残念ながら,製造業は育ちにくい風土?

残念ながら,後継者不足で廃業する農家が後を絶たない昨今です.若い人が興味を持って取り組める仕事が山梨県内にあれば,形勢挽回ができる可能性があります!
 
『食』,『健康』は人の生活から切り離せない,誰でもできることで,誰でもできないことを目指せば,業界トップが見えてくるように思えますね! 注目したい企業のひとつです.
 
 
2019年07月23日 06:31

金融業界の苦悩

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週刊東洋経済 銀行員の岐路,今週号(2019/6/22)の週刊東洋経済からです.

苦境に立つ金融業界は,地銀の厳しさだけにとどまらず,メガバンクにおいてもかなり苦しい局面が迫っているようです.金融業界(証券含む)の苦境が全般的に広がっていることを改めて認識できました(汗).
 
  地銀の半分は本業で赤字 赤字地銀数は50行越え
   5年連続の赤字地銀は12%(なぜ潰れないのか不思議?)
 
3メガバンクもコスト削減を急ぐ
 三菱UFJ銀行 約6,000人の人員削減,国内約500店舗削減
 みずほ銀行 約19,000人の人員削減,国内約130店舗削減
  → 経費率が8割に迫るほど高いことが大きな課題!
 三井住友銀行 約4,000人の人員削減,窓口経費を2割削減
 
最新版業績ランキングを見ると,経費率100%越え(102.7%)の島根銀行は赤字が連続しており,いつ破綻してもおかしくないことがよくわかります.この経費率を如何に低く抑えるかが生き残りの岐路ですね.
 
コア業務純益首位の横浜銀行は経費率:58.8%
 → 純利益:765億円
 
一番低い経費率(:50.3%)の銀行は福岡銀行のようです.
 → 純利益:650億円
 
銀行員としての生き残りをどうするか?
 → 年功主義は限界(実力本位で幹部登用)
   これまでがどうだったのかはさておき,歳の差は考慮しない!
 
一般職の廃止 → 窓口業務の縮小
 三井住友銀行は約1,000人採用していた一般職を20年卒でゼロに
 これまでの一般職をリテールの総合職として業務範囲を広げる.
 
就活での銀行離れが止まらない就活事情
 → ネガティブイメージが先行して人気急落!
 → 一般職の採用抑制で女子学生の人気急落
 
人気ランキング  2016年 2017年  2018年  2019年  2020年
 三菱UFJ銀行    1位   2位   2位   6位   12位
 みずほ銀行    4位   1位   3位   3位   7位
 三井住友銀行   11位   9位   19位   16位   30位
 
特に女子学生だけ見ると,あえて銀行を希望することは無くなりつつある?
就活時の残る選択肢としての行き先になっているようにも思えます.
 
加速する銀行員の転職,2009年度比で転職する行員数は7倍超,役職定年が近づく50歳前後の転職が活況とのことです.野村證券では20代から40代前半の中核社員の転職が増えているそうです.金融関連(証券含む)業界の特徴はノルマ達成の強要
 → 現実からかけ離れた高い目標を課せられる(辞める理由)
    自分自身の働き方に疑問を抱きながら走り続ける必要性
 
かつては,銀行に就職すれば一生安泰? みたいなイメージが,今はもうなくなってしまったかもしれません.
 
2019年06月22日 11:26

JDI 危機的状況,主力工場の停止と希望退職1,200人

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JDI 危機的状況,主力工場の停止と希望退職1,200人
 
今日(6/13)の日経新聞からです.
 
 JDI月崎社長(日立製作所出身)辞任へ 後任に菊岡氏(興銀出身)
  主力の白山工場(石川県白山市)停止
 
ついにここまで来たかと言う印象で,希望退職者数は1,200人(従業員の3割弱に相当),いつの間にか希望退職者の数が増えています.これ以外に関連会社のJOLEDへの転籍を進める大リストラの断行となります.社員はどこに行けばいいのか?
 → 人件費などの費用削減効果は200億円見込み
 
事の発端は投資の失敗,経営者の判断ミスが多くの人を不幸にする典型的なパターンになりました.
 → そのしわ寄せは弱い立場の社員に対する解雇通達!
 
社長の月崎氏は日立製作所の車載事業ではエース経営者,鳴り物入りでJDIに行かれたのが2018年6月でした.2019年の3月期に iPhone 向けパネルで黒字転換を目指していたのですが,ご存知の通り有機ELへの移行やら,アップルの不振が重なり,おまけにここに来ての米中貿易摩擦が重なり,むなしく降板となりました.引く時の判断がいかに難しいかです.
 → 投資の責任はこの方にはないかもしれません.
 
生産の主力である白山工場は2016年末に量産開始,稼働開始から2年を経ず今年の9月に操業停止となり,稼働再開できない場合は補助金の返済などの追加負担が発生,更なる危機に追い込まれるとあります(汗).
 → 9月に大きな判断が入りますが,この景気下振れの時期に米中貿易摩擦,消費税増税も重なり,
   悪いことが続く昨今,楽観的な予想は立てにくい状況です.
 
別途,茂原工場では後工程の一部ラインを9月に閉鎖,会社はボロボロの様相になっています.日本の半導体が完全敗北したことと同じく,液晶ディスプレイも敗北していくことが確定になり,日本のものつくり文化は完全に散ってしまった,そんな印象の暗い気持ちになってしまう朝でした(涙).
 
 
2019年06月13日 06:42

老舗企業の栄枯盛衰

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老舗企業の栄枯盛衰
 
昨日(6/5),とある方とのお話しから感じたことです.その話し相手(営業さん)は息子と同い年,世代交代を感じたこともありますが,それ以上に過去の勝ち組が新興企業に顧客をどんどん取られている実状をデータに基づき説明を受けて驚きました.(知ってはいたものの,データを突きつけられるとインパクトが大きい!)
 
環境認証に関わる業務の管理責任者をやっている現在,老舗と言われる認証機関に認証していただいており,認証費用について話し合うことがあります.その費用が昔は言い値でした.決して安くはない金額でしたが,言われるままに払っていた過去がありました.
 → 昨年から値下げ交渉をして,価格は下がっています.
 
それが2010年くらいから変わってきています.その老舗の牙城を崩しているのが後発組である外資中心の国内認証機関の存在と言うわけです.国際認証は大元の認証機関から認証を取りさえすれば活動ができ,その力量は上部の認証機関から認証されていれば同じという前提が成り立ちます.
 
言い値で認証する老舗に対して,後発隊はまずは認証済でその基礎が固まっている大手ではなく,準大手や中小企業での伸び盛りの会社にターゲットを置き,低価格で認証活動の実績をひとつずつ積み上げます.大手では金勘定は笊に近く,経費を気にする人は少ない.対して,そこにかかる経費が大きくインパクトを持つ準大手以下ではできるだけ経費を下げたい,その視点からビジネスを伸ばしました.その結果は,2018年実績で2016年対比,顧客数は老舗認証機関で▲10%となり,それに気づいた老舗はようやく認証費用の値下げを認める状況になり,我々もそんな実状からコストが削減できたと言う状況です.
 
とは言え,老舗認証機関からの顧客離脱は続いており,昨日お話しした後発の認証企業は,2018年集計で国内3位の顧客数になっており,成果が出るまで10年以上かかっていますが(設立は200年なので20年近く?),昨今では大手企業にもアプローチしているわけです.
 → 認証先を変える大手企業がちらほら出てきているようです.
 
昔を引っ張って同じ商売が成り立たない典型のような話に,イノベーションのジレンマと同じようなかつての勝ち組の負けパターンを見ているような気がしています(汗).
 
 
2019年06月06日 09:35

半導体市場の減速鮮明_2019

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半導体市場の減速鮮明_2019
 
今日(6/5)の日経新聞からです.来年以降に大きな景気落ち込みを予想できる内容です.加えて,この10月に消費税の引き上げがあるので,景気減速はこの秋からかもしれません?
 
 半導体市場 12%の急減
  今年,業界団体予測 米中摩擦響く
 
半導体に関わる市場予測は,WSTS(世界半導体市場統計)が毎年定期的に発表しています.これによると2009年のリーマンショック以降
順調に右方上がりで増加していた市場規模が2019年失速,その落ち込みが▲12%との予想(前回予想値:▲2.6%)です.
 
 2019年の市場規模:4,120億ドル(約44兆円)
 
リーマンショック時の落ち込みは,2009年度の▲9%
ITバブル崩壊時では2001年の▲32%

2001年の水準に続く落ち込みが予想されていることに,東京オリンピック景気も吹っ飛ぶ米中貿易摩擦の影響がじわりじわり近づいてきている危機感を感じています.半導体で特に減速が目立つのはデータセンターやスマホに使われるメモリー,世界市場の3割を占める部分が危機的減速になる可能性があります.
 → メモリーだけで減速率の見込みは▲30.6%
    ここ直近で,DRAMは3割弱の価格下落
    フラッシュメモリーでは3割の価格下落とのこと!
 
5G(通信規格)が活況と予想するアナリストもおり,そこまで大きな市場減速は無いとの予測はあるものの,当面は景気減速が底打ちすることを祈る段階のようです.
 
 来年以降の景気,とても心配しています.
  また不況,リストラの嵐,失業者増加....
   気分が落ち込んでしまいますね!
 
 
2019年06月05日 17:51