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『エンゲージメント』という取り組み

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人口減の昨今で必要な組織づくりの進め方

今日(6/19)の日経新聞からです.

 中小企業 脱・新卒頼み 大卒確保困難一段と
  定着しやすい組織に

企業の求人倍率

従業員数300人未満:8.62倍
全体平均:1.83倍

学生に人気の大手企業の求人倍率(0.3倍程度)を加味するともう少し赤裸々な現状が浮かび出るように思います.

大手が通年採用に移行すると,採用に人出とコストがかけられない準大手から中小企業の採用は現状よりも苦しくなることは自明,結論として採用の方針を変えるしかないと言うことでしょう!

新卒 → 第二新卒 → 中途採用 → シニア採用

加えて業界別の離職率,サービス業を中心に早期離職者が増加,転職にも追い風が吹いており,より給与水準が高い業種に人が流れており,中小企業でも人の取り合いが具現化していると言う事実もあります.

 組織作りを採用に頼らない業務形態に

フリーランスの活用,シニア顧問の活用も含め,人口減の昨今で業務をどう切り盛りしていくか,これまでにない組織づくりの工夫が必要だと思います.

  社員の仕事へのやる気度を高める
   → 採用も大事だけれど,離職防止は更に重要!

日本は 熱意溢れる社員の割合:6%
不満をまき散らす社員:24%
やる気のない社員:70%

米国は 熱意溢れる社員の割合:32%

『エンゲージメント』 という取り組みが注目されているそうです.

会社への愛着心ややる気をみえる化し,離職防止や生産性向上につなげる取り組みであり,給与や福利厚生面の充実だけでは,このエンゲージメントは高まらないそうです.人のこころの部分に問いかけて共感を生む,仕事を好きになってもらう必要があると思います.こうなってくると,大手も人集めに苦しむ時代が早々にやってくるように思います.


 
2019年06月19日 06:57

大転職時代がやってくる!

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大転職時代がやってくる!
 
昨日(6/17)の日経新聞社説 『経営の視点』 に面白い記事がありました.
 
 人と会社の 『寿命』 逆転
 
帝国データバンクによると,現時点での企業の平均年齢は37.16歳に留まり,創業100年を超える会社は全体のわずか2%程度でしかないそうです.古くからあった会社の多くは淘汰されており,淘汰される理由は様々ですが,時代の変化についていけなかったが故の結果と言えるでしょう.
 
人生100年時代,大学を22歳で卒業して65歳まで働くと43年間働く必要があります.この期間はさらに伸びる傾向にあり,企業の寿命よりも人の就労期間の方が長くなっていることは,一つの会社で仕事人生を終えることは難しいことを示す一つの指標と言えるでしょう.
 
 人の寿命(就労期間) > 会社の寿命
 
いろいろな視点から考えてみても,今から先の時代は『大転職時代』になっていくと思います.とは言え,誰でも転職できるのではなく,
転職できる場合と転職できずに我慢する場合に,必然的に分けられてしまうようです.
 
ただ,会社にしがみつくにしても,その会社が無くなることも想定しておく必要があります.いずれにせよ,長生きするのも考えものです.良い死に方を考えなければなりませんね(汗)!
 
 
2019年06月18日 06:47

内定を頂いて,辞退するときのマナーは?

190615_横浜美術館_02
内定辞退の進め方
 
今日(6/16)の日経新聞からです.
 
 内定辞退 学生9割 「電話で」
  企業,2割が対面希望 「サイレント」互いに不満
 
採用活動で,その結果が良かったのか悪かったのか,いわゆる 「サイレント」 が採る側も,採られる側も不満であるとの調査結果が出ています.
 
 就職氷河期における企業側の学生向け対応もかなりの悪評だったことは記憶に新しいところです.
  → 今の段階でもはっきり言ってこない企業はあるそうです!
 
2020年3月卒の内定辞退者の割合は44%(6/1付,昨年比+11%),選ぶ側の企業と選ばれる側の学生の立場が逆転しているようです.一部の企業では,対面での内定辞退を希望するとありますが,内定連絡も基本電話ですから,辞退の時だけに学生に対面を求めるのはちょっと高飛車のような気もします.
 
 2割の企業が 『辞退の連絡が無い学生が目立つ.』
    → 辞退連絡が無いことでチャンスを失う学生が
      いることを忘れないでとあります. → ほんとう??
 
ただ,この辞退連絡をどのタイミングでどのようにするか,一定のルールが無い現状,求められないと連絡しにくい実状もあります.
 
今週に入っての娘の就活での話です.既に第一希望の会社から採用通知を頂き,期限を切られていた内諾書は期限までに提出しています.もう1社,インターンシップへの参加から内定通知を出すので取りに来てほしいとの連絡を頂き,そこで断るのも失礼かと? まずはありがたく頂戴して,次のタイミングを見ての辞退を考えていました.内諾書の提出やを求められなかったこと,返事の期限も連絡がなかったことが次のアクションを難しくしていたように思います.
 
そんな様子見の段階で,内定辞退をしていなかった会社から連絡がありました.
 
 『今週末(6/14)までに内定を内諾するかしないかの意思表示をお願いします.』
 
これで意思表示を明確にすべきとの決断に至り,指定の期日に内定辞退を電話で連絡しました.娘には,
 
 『丁重にお断りするんだぞ!』
 
娘の件は先週末で事なきで済み,内定は辞退させていただきました.
  → メールではなく,電話連絡しています.電話での連絡の方が丁寧な印象がありますので.
 
就職は,採用側の企業基準が優先され,落とされる場合は落とされるわけですし,この不採用連絡に対面を用いている企業は聴いたことはありません.既に企業優位とは言い切れない就活側面もある昨今(人気の大手企業は除く?)
 
 学生と企業は対等 で良いと思います.
 
いずれにせよ,学生が内定を内諾するかしないか,企業側配慮(返事の期限を設ける等)とそれに対しての学生マナーを明確化していく必要はあるように思います.
 → 不採用の際の連絡の期限,これは明確化すべきでしょう! 学生側だって困るのです.
 
企業側も過剰な要求はせず,自分たちがしている不採用の学生にしている対応を上限にすべきだと思います.断られる方の気持ちは,いつだって気持ちのいいものではない,と言うことをお互いに意識しておく必要があると思います.
 
2019年06月16日 09:32

ちょっとしたご縁でこころが和む

190614_森本計一
ちょっとしたご縁から
 
少し前の話になります.2016年の春(3月)だったと思います.JCDA関連の面接試験があり(試験は落ちましたが),朝から東京駅まで行って遅い朝食,面接まで時間が少しあったので,東京丸の内にある丸善に立ち寄りました.その時の展示会になんとなく足を運ぶと,絵画の作品展・即売会があり,ちょうど作家さんご本人がおられたので小一時間くらいお話しする機会を得ました.
 
なんとなく,フィーリングが合ったこともあり,森本さん,奥様,うちの家内を交えて4人で絵を観ながらのお話,解説頂きつつ描かれた当時の思いを伺い,深く感銘を受けました.
 
 はがきを頂いたことで思い出した次第です.
 
今年もご案内いただいたので,お邪魔しようかと思っています.
 
 http://www.art-express.co.jp/guide-net/morimotokeiichi/
 
さすがに森本さんの絵を買う財力はありませんが,観るだけ,お話を伺うことくらいはできるので,ちょっとした楽しみとして都内であれば足を運ぼうと思っています.
 
 
2019年06月14日 08:44

JDI 危機的状況,主力工場の停止と希望退職1,200人

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JDI 危機的状況,主力工場の停止と希望退職1,200人
 
今日(6/13)の日経新聞からです.
 
 JDI月崎社長(日立製作所出身)辞任へ 後任に菊岡氏(興銀出身)
  主力の白山工場(石川県白山市)停止
 
ついにここまで来たかと言う印象で,希望退職者数は1,200人(従業員の3割弱に相当),いつの間にか希望退職者の数が増えています.これ以外に関連会社のJOLEDへの転籍を進める大リストラの断行となります.社員はどこに行けばいいのか?
 → 人件費などの費用削減効果は200億円見込み
 
事の発端は投資の失敗,経営者の判断ミスが多くの人を不幸にする典型的なパターンになりました.
 → そのしわ寄せは弱い立場の社員に対する解雇通達!
 
社長の月崎氏は日立製作所の車載事業ではエース経営者,鳴り物入りでJDIに行かれたのが2018年6月でした.2019年の3月期に iPhone 向けパネルで黒字転換を目指していたのですが,ご存知の通り有機ELへの移行やら,アップルの不振が重なり,おまけにここに来ての米中貿易摩擦が重なり,むなしく降板となりました.引く時の判断がいかに難しいかです.
 → 投資の責任はこの方にはないかもしれません.
 
生産の主力である白山工場は2016年末に量産開始,稼働開始から2年を経ず今年の9月に操業停止となり,稼働再開できない場合は補助金の返済などの追加負担が発生,更なる危機に追い込まれるとあります(汗).
 → 9月に大きな判断が入りますが,この景気下振れの時期に米中貿易摩擦,消費税増税も重なり,
   悪いことが続く昨今,楽観的な予想は立てにくい状況です.
 
別途,茂原工場では後工程の一部ラインを9月に閉鎖,会社はボロボロの様相になっています.日本の半導体が完全敗北したことと同じく,液晶ディスプレイも敗北していくことが確定になり,日本のものつくり文化は完全に散ってしまった,そんな印象の暗い気持ちになってしまう朝でした(涙).
 
 
2019年06月13日 06:42

就活生へ,迷惑メールのフィルター設定にご注意!

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迷惑メールのフィルター設定にご注意!
 
昨晩(6/11),娘からかかってきた電話での話,悲痛な声で訴えかけてきました
→ それほどたいしたことはないのですが(笑)
 
 『お父さん大変,どうしよう!』
 
就職先がすでに内定している娘に内定先からのメール連絡,今月の23日に内定者の懇親会をやるそうで,その会合にご案内いただいていたようですが,メールでの参加連絡を折り返しする必要があったとのこと.にも関わらず,返事が来ていないので,担当人事の方から電話連絡がありました.
 
 『メール届いていますか? 返事が無いので電話しました.』
 
娘は無精者で,スマホでの G-Mail の確認はしていたものの,PCは毎日開けることは無く,その連絡がスマホには来ていなかったようです.調べてみると,これまで普通に届いていたはずの内定先からのメールが迷惑メールに振り分けられていたようで,運悪く目につかなかったとのことでした.
 → この原因は今のところ分かっていません!
 
申込期限前に担当人事の方から電話連絡を頂いたこともあり,問題なく済みましたが,娘曰く,
 
 『冷や汗をかいてしまった....』
 
 『内定取り消しにならないよね?』
 
それは大丈夫だと思いますが,便利になったメール環境にも大きな落とし穴があり,仮にですが,これが採用の面接連絡だったとしたら,いちいち担当人事から本人に電話が来ることもありません.その段階で就活が一つおじゃんになってしまいます.
 
就活生はメールのフィルタリング設定には細心の注意を払ってください.大事なメールが迷惑ホルダーに入っている可能性もあります(汗).
 → PCメールでのやり取りの方が安全ですね! ただ,G-Mail はスマホで読んでも問題ないようには思いますが?
 
 
2019年06月12日 06:45

シニアが仕事を続けるために

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シニアとして仕事を続けるための心構え
 
6/7の日経新聞夕刊,生活欄からです.定年を迎えたシニアの働き方,これは自分自身も意識しなければならないあと数年後の世界でもあり,あと3年以内にやってきます.
 
 人手不足で 『金の卵』 に
  企業が求めるシニアとは? 謙虚と果敢,姿勢が第一
 
紙面上の事例,38年間大手機械メーカに在職,60歳で定年を迎えて継続雇用を選んだが,別の道もあるように思えたので考え直したそうです.結果は残酷,30社に履歴書を送ったけれど全て書類選考で落ちたとんことで,これが日本企業側におけるシニアの価値評価だと思います.
 
何を意味しているかと言えば,社内の雇用延長で切れない人たち(お荷物)を抱え,
 → 切りたくない人は逆に離れていく現実!
社外からシニアを抱えることはあり得ない,そんな余裕は今の大手企業であってもないと言うことでしょう!
 → コストアップになると言う一面的な捉え方
 
シニア(雇用延長)になって,同じ勤務先であっても,居場所を失う人は多いように思います.
 → やることもなく,始業から定時までPCの前に座り続けている人
若い人に役割を移す必要があり,年下の元部下の元で,今度は自分が部下になって業務を続けることは簡単なようで簡単ではないように思います.
 
 シニア世代は使いにくいとの先入観
 
過去のプライドや成功経験が仕事をするうえで,若い人からするとうっとうしいもののように見え,出来ればいなくなってほしいと思われる存在に自分自身がなっているとしたら,とても恐ろしいことです.
 
ただ,最近は中小企業を中心にそんなシニアを活用する動きが出ています.でも,うまくいかないことは少なくないようで,シニア転職者としても雇う側の課題を認識しておく必要があります.
 
 ・これまでの仕事のやり方を改められない
 ・転職先の風土に馴染めない,馴染むのに時間がかかる
 
受け入れ先が転職してくるシニアに対して求めるところは
 
 協調性
 
仕事の専門性も大事ですが,それ以上に『なんでもチャレンジする姿勢』が無いと採用した方も使いにくい,使いにくい人は雇用できません.キャリアプラニングの視点にも繋がりますが,40歳以降で社外の目を意識した自身の市場価値を如何に客観的に評価できるかです.これは,自身のキャリアを会社に任せきらず,自身で道を切り開くことでもあるのです.
 
60歳以降の生き方を60歳間際で慌てて考えるのではなく,段階的に準備を進め,来るべき定年の時にどう動くか,これができるかできないかでシニアにおけるキャリアプラニングの成否が決まってくるのだと思います.
 
 
2019年06月09日 10:34

8冊目の新刊出ました!

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8冊目の新刊出ました!

本日(6/7)発売です!

Amazon:

 https://www.amazon.co.jp/dp/B07RWZVHZX/
2019年06月07日 21:56

老舗企業の栄枯盛衰

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老舗企業の栄枯盛衰
 
昨日(6/5),とある方とのお話しから感じたことです.その話し相手(営業さん)は息子と同い年,世代交代を感じたこともありますが,それ以上に過去の勝ち組が新興企業に顧客をどんどん取られている実状をデータに基づき説明を受けて驚きました.(知ってはいたものの,データを突きつけられるとインパクトが大きい!)
 
環境認証に関わる業務の管理責任者をやっている現在,老舗と言われる認証機関に認証していただいており,認証費用について話し合うことがあります.その費用が昔は言い値でした.決して安くはない金額でしたが,言われるままに払っていた過去がありました.
 → 昨年から値下げ交渉をして,価格は下がっています.
 
それが2010年くらいから変わってきています.その老舗の牙城を崩しているのが後発組である外資中心の国内認証機関の存在と言うわけです.国際認証は大元の認証機関から認証を取りさえすれば活動ができ,その力量は上部の認証機関から認証されていれば同じという前提が成り立ちます.
 
言い値で認証する老舗に対して,後発隊はまずは認証済でその基礎が固まっている大手ではなく,準大手や中小企業での伸び盛りの会社にターゲットを置き,低価格で認証活動の実績をひとつずつ積み上げます.大手では金勘定は笊に近く,経費を気にする人は少ない.対して,そこにかかる経費が大きくインパクトを持つ準大手以下ではできるだけ経費を下げたい,その視点からビジネスを伸ばしました.その結果は,2018年実績で2016年対比,顧客数は老舗認証機関で▲10%となり,それに気づいた老舗はようやく認証費用の値下げを認める状況になり,我々もそんな実状からコストが削減できたと言う状況です.
 
とは言え,老舗認証機関からの顧客離脱は続いており,昨日お話しした後発の認証企業は,2018年集計で国内3位の顧客数になっており,成果が出るまで10年以上かかっていますが(設立は200年なので20年近く?),昨今では大手企業にもアプローチしているわけです.
 → 認証先を変える大手企業がちらほら出てきているようです.
 
昔を引っ張って同じ商売が成り立たない典型のような話に,イノベーションのジレンマと同じようなかつての勝ち組の負けパターンを見ているような気がしています(汗).
 
 
2019年06月06日 09:35

半導体市場の減速鮮明_2019

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半導体市場の減速鮮明_2019
 
今日(6/5)の日経新聞からです.来年以降に大きな景気落ち込みを予想できる内容です.加えて,この10月に消費税の引き上げがあるので,景気減速はこの秋からかもしれません?
 
 半導体市場 12%の急減
  今年,業界団体予測 米中摩擦響く
 
半導体に関わる市場予測は,WSTS(世界半導体市場統計)が毎年定期的に発表しています.これによると2009年のリーマンショック以降
順調に右方上がりで増加していた市場規模が2019年失速,その落ち込みが▲12%との予想(前回予想値:▲2.6%)です.
 
 2019年の市場規模:4,120億ドル(約44兆円)
 
リーマンショック時の落ち込みは,2009年度の▲9%
ITバブル崩壊時では2001年の▲32%

2001年の水準に続く落ち込みが予想されていることに,東京オリンピック景気も吹っ飛ぶ米中貿易摩擦の影響がじわりじわり近づいてきている危機感を感じています.半導体で特に減速が目立つのはデータセンターやスマホに使われるメモリー,世界市場の3割を占める部分が危機的減速になる可能性があります.
 → メモリーだけで減速率の見込みは▲30.6%
    ここ直近で,DRAMは3割弱の価格下落
    フラッシュメモリーでは3割の価格下落とのこと!
 
5G(通信規格)が活況と予想するアナリストもおり,そこまで大きな市場減速は無いとの予測はあるものの,当面は景気減速が底打ちすることを祈る段階のようです.
 
 来年以降の景気,とても心配しています.
  また不況,リストラの嵐,失業者増加....
   気分が落ち込んでしまいますね!
 
 
2019年06月05日 17:51